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杉山 千真 院長の独自取材記事

かずま歯科クリニック

(豊明市/中京競馬場前駅)

最終更新日:2024/03/04

杉山千真院長 かずま歯科クリニック main

白とターコイズブルーの2つの建物が目を引く「かずま歯科クリニック」。院内には杉山千真(すぎやま・かずま)院長こだわりのカラーが取り入れられていて、クリニック全体が明るく楽しい雰囲気。子どもの患者が増えていることから、ファミリー層を意識した雰囲気づくりに力を入れているという。院内はバリアフリーで、ベビーカーや車いすのままで診療が可能。どの世代も安心して通えるように環境を整えている。2017年の開業当初から患者層が変化し、クリニックのコンセプトや治療に対する考え方が変わったと話す杉山院長。開業からの変化や院長がめざす歯科診療について聞いた。

(取材日2024年1月5日)

ファミリー層の通院増加に伴い、子ども向け施設を増築

2017年の開業当初と比べて、患者層や地域の様子に変化はありましたか?

杉山千真院長 かずま歯科クリニック1

この地域は宅地造成で住宅が増えていて、たくさんの方が新しく引っ越して来られています。開業当初は乳幼児から高齢の方まで幅広い年齢層の患者さんが来られていましたが、最近ではお子さんの受診が急激に増えています。それに伴い、2022年にお子さんがより楽しく通えるように施設を増築しました。以前から「開業から5年たったら増築したい」と考えていたのですが、具体的な内容までは決めていませんでした。ですが、お子さんを診療する機会が増えたことと、待合室のスペースを広くして感染症対策をしたいとの考えがあり、子ども向けの施設をつくることにしたのです。お子さんは、受付後すぐに増築した施設にあるキッズスペースへ駆け込んでいます。片付けが大変なほどにぎわっていますよ。

増築された施設について教えてください。

キッズスペースの他に、カウンセリングスペース、アクティビティールームがあります。アクティビティールームでは、口腔機能訓練や食育教室、体幹トレーニングなどを行っています。床暖房を完備していますので、冬でも快適に過ごしていただけます。また、診察時に診療台に座れないお子さんは、アクティビティールームの椅子に座って診察を受けることも可能です。施設を造る際に重視したのは、とにかくお子さんが楽しく過ごせる雰囲気にすること。そのために、院内や外観の色にこだわりました。アクティビティールームにあるオレンジ色の椅子やカラフルな診療台の色は、私が決めました。建築士に「本当にその色にするの?」と何度も確認されましたが、私の希望を採用してもらいました。それほど院内の色がクリニックの雰囲気を左右すると考えていたからです。外観と院内の一部の壁はやわらかい色合いのターコイズブルーにして、やや落ち着いた雰囲気にしました。

歯科診療の他に、食育教室や体幹トレーニングなどもされているのですね。

杉山千真院長 かずま歯科クリニック2

はい。当院では、食育と虫歯予防、呼吸に関する教室を開催しています。すべてお子さん向けの内容です。食育教室では、管理栄養士の資格を持つスタッフが離乳食や離乳食後の食事について紹介しています。呼吸に関する教室では、姿勢の悪さが呼吸や歯並び、噛み合わせに影響することに着目し、パーソナルトレーナーが体幹トレーニングを行います。体組成計などの健康管理に役立つ器具も活用しています。お子さんの口呼吸や歯並び、口が開けっ放しになっているなどの相談をよくいただくので、姿勢からまず見直すために体幹トレーニングを取り入れました。増築した施設にあるアクティビティールームでは、これらの教室を開催し、お子さんの健康をサポートするための啓発活動を行っています。

地域の健康水準アップのために、子どもを全力サポート

クリニックのコンセプトを教えてください。

杉山千真院長 かずま歯科クリニック3

現在は、「子どもが変われば地域が変わる」「ライフステージを通じた健康づくりをサポート」の2つを柱にしています。これらのコンセプトは開業当初から決めていたわけではなく、患者さんやスタッフと接する中で、今必要なコンセプトだと思い決めたものです。最近はお子さんを診療する機会が多いのですが、もちろん大人の方、高齢の方も多く来院されています。当院を受診される大人の方は、歯の状態が悪くなってから来院される印象です。そのため、「子どものうちから歯の健康をサポートしていきたい」という気持ちが大きくなっていきました。小児歯科に力を入れた理由の一つです。もちろん、お子さんからお年寄りまで幅広い年齢層の方に対応していますので、患者さんの年齢や生活に合わせた健康サポートもしていきたいと考えています。

全身の健康に着目されているのですね。

開業前、全身管理に気を配るクリニックに勤務していましたので、全身状態を見ることが身にしみついています。ご高齢の患者さんもいらっしゃいますので、加齢により心身の機能が低下するフレイル予防にも取り組んでいきたいと考えています。まだ始動したばかりですが、歯科衛生士と管理栄養士がタッグを組んで、フレイル予防のチームを編成しました。お子さんの健康をサポートするチームと、大人のフレイル予防のチームが発足し、スタッフが中心となって活動しています。一人ひとりの患者さんに合わせてアドバイスをして、健康をサポートしていきたいですね。

予防歯科にも力を入れているとか。

杉山千真院長 かずま歯科クリニック4

食育や体幹トレーニングも予防歯科の一環ですが、他に小児の歯並びや舌の位置を正しくするためのマウスピース型装置を用いた咬合誘導も行っています。この小児の咬合誘導は、診療台ではなくアクティビティールームで行っています。予防のために定期的に歯科に通っていただきたいのですが、「クリニックは怖い」というイメージがあると、通いたくなくなりますよね。遊びに来るような感覚で楽しく歯科に来ていただくためにも、院内の雰囲気づくりは重要。増築した施設は、まさに子どもが楽しめる場所です。子どものうちから予防を続けていれば、大人になった時に長く自分の歯で噛むことが望めます。私は入れ歯やかぶせ物などの補綴が得意で、開業当初はそれらの質を高めることが大事だと考えていました。ですが、自分の歯で噛めることが一番大切なことだと感じ始め、予防を重視するようになったのです。

患者とスタッフのライフステージを考慮した診療を提供

スタッフさんについても教えてください。

杉山千真院長 かずま歯科クリニック5

歯科衛生士、非常勤の歯科医師、歯科助手が活躍中です。このうち、管理栄養士の資格を持つスタッフが5人います。スタッフとはミーティングで意見交換をしたり、動画を使った勉強会をしたりして、お互いに高め合っていますね。診療方針をプレゼンする時間も設けていますので、スタッフは私の考えに賛同してくれていると思います。スタッフの多くは、仕事をしながら結婚・出産・育児を経験しています。生活の変化とともに、働き方や仕事に対する考え方が変わっていくと思いますので、スタッフのライフステージの変化も考慮したいですね。当院のコンセプトの一つである「ライフステージを通じた健康づくり」の対象は、患者さんだけではなくスタッフも含まれています。

今後はどのようなクリニックにしていきたいですか?

増築した施設やお子さん向けの教室が始動したばかりですので、今後は内容をアップデートしながら活動を継続していきたいと考えています。将来的には教室の内容を充実させたいですね。今検討しているのが、鼻詰まりのお子さん向けの教室です。顎の形によって鼻腔が狭くなり、鼻詰まりになったり、鼻詰まりが歯並びに影響を及ぼしたりすることがあるからです。また、大人の方からも「体幹トレーニングを受けたい」とのお声をいただいていますので、いつかはリクエストにお応えしたいです。まずは、動き出したばかりのお子さん向けの活動をスタッフと一緒にしっかり取り組んでいきます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

杉山千真院長 かずま歯科クリニック6

「歯科は健康な時に通う場所」という認識を持って、予防のためにクリニックに足を運んでいただきたいですね。お子さんだけではなく多くの大人の方も、歯科に対して恐怖や不安を感じていると思います。それらを払拭するために、これからもクリニックの雰囲気づくりや予防の大切さを伝える啓発活動に力を入れていきたいと考えています。もちろん、すでに痛みや違和感などの症状がある方には、しっかりと治療しますので、お困りのことがありましたら気軽にお越しください。地域の皆さまに末永く通っていただきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円~、マウスピース型装置を用いた小児の咬合誘導/33万円~、小児矯正/1期:35万円~、2期:70万円~、ホワイトニング/3万円~、セラミックインレー/4万5000円、クラウン/7万5000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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