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本間 之夫 病院長の独自取材記事

日本赤十字社医療センター

(渋谷区/広尾駅)

最終更新日:2019/09/10

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創立130周年余を迎える「日本赤十字社医療センター」。東京都渋谷区広尾の高台に立ち、天気の良い日は富士山を望む、穏やかな療養環境となっている。41の診療科を持つ総合病院の強みを生かし、高度医療から身近な医療まで「人間の体全体を扱っている」ことが強みだと話すのは、2017年に就任した本間之夫病院長。泌尿器科を専門とし、同センターの泌尿器科部長を務めた経験もある。年々厳しさを増す病院経営や働き方改革の中、あらためて「赤十字らしさ」を行動の原点として運営をめざしている。
(取材日2017年4月24日/情報更新日2019年8月7日)

人道・博愛の医療で、地域を、日本を支える

日本赤十字社医療センターの特徴について教えてください。

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当センターは二次医療圏区西南部における中核病院として、病気やけがの治療のみならず、地域の皆さんの健康づくり、さらには生涯を通して健やかな生活を送るためのサポートまでをトータルに担っています。区西南部は目黒区、渋谷区、都内でも人口の多い世田谷区からなりますが、このエリアにはいくつもの大病院があるわけではありません。つまり当センターで地区内の相当数の方々を診ることになります。そこに対応するためにも、特定の分野のみではなくすべての分野で専門性を持つ医師を集め、人間の体全体を「広く、深く」扱える診療体制を築いています。各科の間に壁はなく、風通しの良いところも当センターの特徴ではないでしょうか。医師や看護師たちは専門や病棟を越えて連携を密に行い、一人ひとりの患者さんに行き届いた医療サービスを提供しています。

特に力を入れている分野は何でしょうか?

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「がん診療」「小児・周産期医療」「救急医療」「災害救護」に重点を置き、高度な医療を提供しています。当センターの周産期部門は、日本赤十字社産院を源流として100年近い歴史があります。その誇りと高い志は今日まで脈々と受け継がれており、出生前から小児期まで高度な医療を24時間体制で提供しています。医師や助産師、看護師は日々並々ならぬ思いで診療にあたっており、患者さんもそこに期待して当センターを選んでいただいていると感じます。現在は東京都から「総合周産期母子医療センター」の指定を受け、高齢出産や多胎出産などの難しいお産にも対応しています。そして、他の医療機関との連携も重視し、患者支援センターを設けて各種の相談にも応じております。

地域がん診療連携拠点病院に指定されていると伺いました。

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がん治療では、化学療法の施設と先進的な治療設備の充実に早くから乗り出し、定位放射線治療装置による脳腫瘍や頭頸部・肺・肝臓がんなどの治療、手術支援ロボットによる前立腺がん手術をはじめ、低侵襲治療を積極的に実施してきました。定位放射線治療装置は開腹手術と比べて安全性・根治性・低侵襲性に優れ、手術に伴う出血や剥離のない体への負担が軽い治療法として、豊富な症例数を誇っています。このように治療後のQOLの維持・向上に努めるほか、がんと診断された時から患者さんの苦痛や不安に寄り添い、病院全体で緩和ケアにも取り組んでいます。また、多数の診療科と救急医療体制を有する総合病院の強みを生かして、がん治療の合併症やその他の疾患の併発、在宅療養中の急変にも24時間365日対応しています。

赤十字精神の「人道」とは、どのような考え方ですか?

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「人道」はなかなか解釈の難しい概念ですが、「非人道」という逆の意味から考えるとわかりやすいかもしれません。苦しむ人を前にして、何もせずにその場を立ち去るのは非人道的でしょう。そうではなく、苦しむ人がいたら心を痛め、救いたいと強く思い、実際に行動を起こすこと、それが人道なのです。この豊かな概念は、傷ついた兵士を敵味方分け隔てなく救済したことから生まれたといわれています。日本赤十字社は「人道」の精神を体現し続け、世界中に人道の輪を広げることを使命と考え、医療をはじめとしたさまざまな活動を行っています。その代表といえるのが、救急医療と国内外における救援救護活動。急病や災害により過酷な状況下にいる人々を一人でも多く救うために、医師や看護師、助産師、薬剤師、他の各種医療専門職が結集し、患者さんを支えるべく、まさに総動員で任務にあたっています。

最後に、地域の方へのメッセージをお願いします。

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日本赤十字社医療センターは、わが国初の赤十字病院として1886年に誕生しました。以来130年という長い歩みの中で、41の診療科、260余人の医師、そして1700人を超えるスタッフから成る今日の医療体制を築き上げました。病院設備、人材ともに恵まれた環境の中で、高度な医療ばかりでなく、身近な病気からまれな病気まで例外なく診療しています。2010年には旧病院の老朽化に伴う全面建て替えを行い、より安心・安全な医療の実現に向けた機能アップ、そして患者さんをはじめすべての方に過ごしやすいと感じていただけるような療養環境も実現しました。安全・安心、そしてくつろぎと温かみを追求した当センターにぜひ一度足をお運びいただき、この環境を実感していただきたいと思います。

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