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突然起きる脳血管障害など
重大な病気の予兆を見つけるMRI検査

おばた内科クリニック

(福岡市早良区/賀茂駅)

最終更新日:2021/03/31

20210326 main 20210326 main
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一度発症してしまうと後遺症などによって人生に大きな影響を及ぼしてしまうこともある脳血管障害。脳梗塞やくも膜下出血をはじめとした脳卒中については、突然発症するイメージがあるものの、実際には生活習慣病などが原因となることが多く、血管の状態を把握しておくことで事前に対策を講じることも可能だ。加えて脳腫瘍や認知症など、脳に起因する病気に関しても、治療を行ったり進行を抑えたりする上では早期発見が重要になってくる。そこで脳と血管の状態を画像で調べるMRI検査について「おばた内科クリニック」の尾畑十善院長をインタビュー。MRI検査や頭部MRI・頭部MRA・頸部MRAなどの脳ドックによって見つけることができる病気や、検査を受けるべき症状、受診のタイミングなどを詳しく聞いた。(取材日2021年2月17日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

QMRI検査ではどのような病気を発見できるのでしょうか?
A

MRIは主に脳の状態を画像で見る検査で、CTとは違い造影剤を使わずに脳の血管の状態までチェックできます。特に脳血管障害の検査に使い、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳卒中の診断、脳腫瘍や脊髄の腫瘍などを見つける際に有用です。撮影手法もさまざまあり、例えば直近の2〜4週間に起きた変化のみを示すことができるので、今まさに起きているリスクを知ることができるというのもMRIの特徴です。また首や腰のヘルニアに関しては、エックス線検査で骨のズレはわかるのですが、神経を圧迫しているかどうかを調べるためにはMRIが必要です。画像を示しながら病気の状態を説明できるので、患者さんの納得につなげやすいです。

Qどんな症状が出たときに検査を受けたほうが良いのですか?
A

脳血管障害の早期発見のために積極的にMRI検査を受けるというのは難しいかもしれませんが、突然起きた手足のしびれに関しては脳血管障害が疑われるエピソードなので念のため専門機関を受診したほうが良いでしょう。緊張型頭痛や片頭痛、めまいといった身近な症状だとしても、痛み止めを飲んでも変わらない、痛みが長く続くなどこれまで経験したことがないような症状があると脳血管障害以外にも脳腫瘍が隠れているケースがあるので注意が必要です。健康診断で生活習慣病を指摘され、エコー検査で首の血管に動脈硬化が見つかった時は、隠れ脳梗塞の有無や予防という観点で検査を行うのもよいでしょう。脳にも動脈硬化が見つかるかもしれません。

Q脳血管障害に関しても若い頃からの検査は必要ですか?
A

私が最も大切にしている考え方は未病です。特に脳卒中などの脳血管障害は一度発症してしまうと回復が難しく、後遺症のリスクが出てくる非常に重大な病気。その発症をいかに早く防ぐかが大切になってきます。そのため未病の段階でいかに抑えるかという部分に力を入れたいと思っているんです。加齢は一つのリスクなので、60代、70代になれば毎年MRI検査を受けても良いかと思いますが、40代、50代の若い世代も、自分の体の状況を見ながら3、4年に一度は脳のMRI検査を受けるようにしましょう。何も異常が見つからなければ安心できますし、発症のリスクがあれば予防にもつなげることができますからね。

検診・治療START!ステップで紹介します

1医師による診察でMRIの撮影箇所を特定

まずは医師が診察を行い、症状や生活習慣病の有無などからMRI検査が必要かどうかを判断。例えば手にしびれがある場合には頭部と頸部を撮影するなど、病巣として疑わしい部分を特定してMRI検査の説明を行う。原則として診察と同じ日にMRIの撮影を実施するものの、予約などの都合によって時間が前後することもある。

2撮影前に問診票を記入する

医師によってMRI検査が必要だと診断されれば、撮影前に看護師や臨床検査技師による問診を実施する。問診票を見ながら、体内に金属類が入っていないか、カラーコンタクトレンズを装着していないかなどを確認するほか、染料によってはやけどの恐れがあるタトゥーの有無もチェックする。

3注意点を踏まえてMRIを撮影

注意点を説明した上でMRIの撮影を開始、撮影中に動いてしまうと画像が乱れてしまうので、基本的に動かないことに留意を。また撮影時には大きな音がするため、必要な場合には耳栓を装着して行うケースもある。頭部を撮影する際には15〜20分程度で終わるが、異常が見つかった時には異常部位の詳細な撮影を追加して行う。また頸部や腰部に関しても15〜20分で撮影できる。

4画像をもとに医師が状態を説明

MRIによる撮影が終了すると、撮影箇所に問題がないかなど医師が診断を行った上で画像を示しながら説明を実施。頭部や頸部に関しては検査当日に説明を行うが、膵臓など専門家による診断が必要な場合には後日説明する。緊急性の高い脳血管障害が見つかった場合には、すぐに救急車を呼んで対応することもあり、医師が同乗して付き添い基幹病院などへ搬送する。また脳腫瘍などに関しても基幹病院と連携して治療を進めていく。

5動脈硬化など血管の状態に合わせて治療を実施

動脈硬化など血管に異常が認められれば治療を実施。定期的に経過を見ながら外科的な治療が必要かどうかを判断する。また血管に異常がなくとも、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が見つかった場合には脳血管障害のリスクがあるため、食事指導と運動指導を行いながら経過を観察し、改善されないときには内科的治療を行う。

ドクターからのメッセージ

尾畑 十善院長

高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は脳血管障害のリスクを高めるので、血圧や血糖値、コレステロール値、中性脂肪値の数値に異常があった場合には、一度MRI検査を受けるようにしましょう。頭痛やめまいなどの自覚症状がある方は、40代であっても脳の検査は必要だと思います。自覚症状がなければ、なかなかMRI検査を受けることはないかもしれませんが、50代くらいからは健康診断に合わせて検査を受けても良いかもしれません。大きな病気になる前にリスクを発見することが一番重要なので、行政が実施している健康診断の制度なども活用しながら、自身の体の状態と合わせて、脳や血管の状態もチェックするように心がけましょう。

20210326 dr

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脳ドック/3万3000円

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