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矢崎 順二 院長の独自取材記事

すずか泌尿器科・腎クリニック

(鈴鹿市/柳駅)

最終更新日:2021/10/12

矢崎順二院長 すずか泌尿器科・腎クリニック main

近鉄柳駅より徒歩5分、第一メディカルモール内にある「すずか泌尿器科・腎クリニック」。子どもの夜尿症や大人の排尿障害、性病、前立腺がん、慢性腎臓病など、泌尿器科・腎臓内科領域において幅広く診療を行っているクリニックだ。院長の矢崎順二先生は、日本泌尿器科学会泌尿器科専門医の資格を保持する経験豊富なベテランドクター。大学病院などで数多くの症例を診てきた経験から、2016年に同院を開業した。取材では、医師をめざした理由や患者層、診療方針など、たっぷりと語ってくれた。

(取材日2019年9月20日)

老若男女問わず、あらゆる泌尿器疾患に対応

まず、医師をめざした理由からお聞かせください。

矢崎順二院長 すずか泌尿器科・腎クリニック1

家族や親族に医師が多かったので、僕も自然と医学の道を志すようになりました。専門に泌尿器科を選んだのは、診察だけがメインではなく、手術をしたり、人工透析をしたりと、トータルで診ることができる点に魅力を感じたからです。福島県立医科大学を卒業した後、しばらくは東北で経験を積んできましたが、2014年に僕が生まれ育った鈴鹿市に戻ってきました。その頃から将来的には開業したいと考えていましたので、三重大学腎泌尿器科外科学で助教を務めた後、当院の開業に至りました。

開業するにあたって、こだわったことはありますか?

できるだけ紙を使わず、効率化を図りたいと考え、エックス線やCTの画像はもちろん、採血や検尿のデータなど、一つのパソコンに情報を集約するようにしました。今年で開業3年目を迎えますが、患者さんのニーズに合わせて、医療設備も徐々に増やしました。例えば、CTは今年増設したばかりです。近隣の病院に撮りに行く必要もなくなりましたので、患者さんの手間の削減にもなっていると思います。患者さんの中には、「ほかの病院に行ってまでCTを撮る必要があるのか?」と考える方もいますから、結果的に病気の早期発見にもつなげることができているのではないでしょうか。また、当院では疾患の見落としを防ぐために、ほかの医療機関と連携して、画像の読影を依頼し、翌日には結果がわかるようにしています。医療は日進月歩ですので、最善の治療が提供できるように、これからも環境を整えていきたいですね。

患者層について教えてください。

矢崎順二院長 すずか泌尿器科・腎クリニック2

高齢の方が多い地域ですが、当院には小さな子どもからお年寄りまで、老若男女問わず来院されています。症状としては、子どもは夜尿症の相談が多く、若い世代は性病で来られる方がかなり多いですね。あとは、頻尿や尿漏れ、血尿などの排尿障害を訴える患者さんもたくさんいらっしゃいます。泌尿器科・腎臓内科領域において幅広く対応していますので、気になることがあれば、気軽に来院していただけたらと思います。

泌尿器科のハードルを下げるために

診療で心がけていることは何ですか?

矢崎順二院長 すずか泌尿器科・腎クリニック3

希望者には待合室で患者さんをお名前ではなく番号で呼ぶなど、患者さんのプライバシーに配慮するようにしています。泌尿器科はデリケートな話も多くなりがちですので、スタッフ全員で気遣いを大切にしていきたいです。例えば、性病の相談などは、患者さんにとっては話しづらいものですよね。そのため、事前に問診票に詳細を書いてもらったり、イエス・ノーだけで答えられるような問診を行ったりと工夫しています。診察室での雰囲気を看護師に察知してもらい、必要に応じて、その場からいなくなってもらうこともありますよ。あとは、尿漏れ対策の体操指導などは僕からではなく、女性の看護師が行うようにしています。スタッフたちにも、患者さんの話をよく聞いて、優しく接するようにお願いしています。

こちらは予約制ではないそうですね。

そうなんです。患者さんのペースで通っていただきたいのと、高齢の方はインターネットでの予約が難しい方も少なくないので、当院では予約制をとっていません。また、患者さんが予約時間を忘れてしまった場合、再度予約を取りづらくなってしまいますよね。なるべく泌尿器科のハードルを下げ、「いつでもいいよ」と気軽に来院していただきたいと思っています。患者さんが多くて待ち時間が長くなってしまう時もありますので、待合室には本や雑誌もそろえています。ちなみに、午前中は高齢者、夕方以降は仕事帰りの方が多い印象です。

どういう場合に泌尿器科を受診すればよいのでしょう?

矢崎順二院長 すずか泌尿器科・腎クリニック4

血尿が出たり、排尿時に痛みを感じたりと、尿に関する症状が出た時は泌尿器科にお越しください。僕は排尿障害と子どもの夜尿症の治療を得意としていますので、安心してお任せいただけたらと思います。また、下腹部の違和感などでしたら、まずは内科や婦人科に通っていただいても良いですし、実際に、内科などからの紹介状を持って来院されるケースもありますよ。また、当院では前立腺がんの診断のために、日帰り前立腺生検も行っています。入院する時間がない方や早く検査を終わらせたい方などにお勧めです。

日帰り前立腺生検について、詳しく教えてください。

前立腺がんの診断には生検が不可欠なのですが、針で前立腺組織を採取する侵襲的な検査のため、入院して施行する施設が多い現状があります。顕微鏡で検査するため、基本的には入院が必要となります。しかし、当院では詳細の説明を行った上で、日帰りの生検にも対応しています。とはいえ、持病をお持ちの方など、入院したほうが良いケースもありますので、必要な場合は近隣の医療機関を紹介させていただいています。加齢とともに、前立腺がんのリスクは上がりますし、タバコや遺伝との関係も疑われていますので、まずは気軽に相談してください。

患者の笑顔をやりがいに、最善の治療をめざす

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか?

矢崎順二院長 すずか泌尿器科・腎クリニック5

最近はあまりできていませんが、趣味は釣りに行くことです。海釣りが好きで、自分で魚もさばいていますよ。あとは、健康のために、深酒はしないように気をつけています。それと、今の若い方は皆さんインターネットをよく見ていますから、一人でも多くの方に正しい情報を伝えたくて、積極的に情報発信をしています。当院のホームページやブログの文章も、ほとんど僕が書いています。「こういう症状には、こういう治療法があるよ」という広く情報が伝わって、気軽な来院・相談につながったらいいなと思っています。

医師としてのやりがいはどんな時に感じますか?

患者さんに喜んでいただけることが何よりのやりがいですし、とてもうれしいです。当院では夜尿症の治療を積極的に行っています。治療年齢は5歳から16歳と幅広いのですが、先天性の泌尿器科的疾患が原因となっているケースもあり、膀胱の大きさや尿の勢いなどをしっかりと検査した上で、治療を進めています。患者さんやそのご家族の心の負担を減らし、喜んでいただけるよう、これからも頑張って取り組んでいきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

矢崎順二院長 すずか泌尿器科・腎クリニック6

一般的に泌尿器科はハードルが高いと思われがちですが、気軽に来院していただきたいです。相談だけでも構いませんし、検査して異常がなければ、安心して帰っていただけたらと思います。そして、また何か気になることがあったときに、いつでも相談していただけるとうれしいですね。また、先ほど前立腺生検のお話をしましたが、男性の前立腺がんは今とても増加傾向にあります。加齢とともに、前立腺がんにかかる可能性も高まりますので、血尿が出たり、健康診断で指摘されたりと、何かしらの異常がある場合は早めの受診をお勧めします。これからも老若男女問わず、地域の皆さんが安心してかかれるクリニックをめざしていきますので、ぜひ当院をご活用ください。

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