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矢野 智也 院長の独自取材記事

千歳烏山やの歯科

(世田谷区/千歳烏山駅)

最終更新日:2023/03/30

矢野智也院長 千歳烏山やの歯科 main

世田谷区上祖師谷の静かな住宅街にある「千歳烏山やの歯科」。矢野智也院長の「地域の患者さんを長く診ていきたい」という思いをかなえるため、あえて最寄りの千歳烏山駅からは少し離れた立地に開設したという。赤ちゃん連れや足腰の弱い高齢者も通院しやすいよう、1階の道路に面した場所にあり、院内に入ると大きな窓から日差しがたっぷり入る明るい空間が広がる。季節の装飾や笑顔の子どもたちの写真が飾られ、楽しい雰囲気だ。「歯科治療はちょっと怖いと思っている方も多いはず。特に初めて歯科医院に来たお子さんならなおさら。だからこそ『また来たい』と思える場所でありたい」。治療よりも予防することを重要視し、新しい取り組みに力を注ぐ矢野院長。地域の患者への思いや診療の心がけなど、たっぷりと話を聞いた。

(取材日2022年10月3日)

子どもから大人まで、虫歯にならない口腔環境をめざす

明るくて開放感があるクリニックですね。

矢野智也院長 千歳烏山やの歯科1

もともとコンビニエンスストアだった建物なので窓ガラスが大きいんです。なので、窓側をキッズルームにし、ユニットの色も明るくしました。外から見て楽しそうな雰囲気が伝わるといいなと思います。大人の方が落ち着いて診察を受けていただけるように、奥には個室診察室を用意して、ユニットの色もベージュにしています。地域の幅広い年代の方を診ていきたいので、ベビーカーや車いすの方でも通っていただけるよう1階にこだわりました。

どのような患者さんが多くいらしていますか?

0歳の赤ちゃんからご高齢の方まで、幅広くご来院いただいています。開業を決めた時から「患者さんと長くお付き合いしていきたい」と思っていたので、地域の方が来やすい住宅街を候補に探し、落ち着いた雰囲気が気に入ってこの場所に決めました。この地域は近隣に学校も多いので、ファミリー層が多く、お子さんの比率が高いです。10年、20年と長いお付き合いを考えることができるのも選んだ理由の一つ。現在は赤ちゃんから学童期くらいのお子さんをお連れの親御さんにも多く受診していただいており、改めてこの時期の歯科受診の重要性を再認識しながら、日々診療させていただいています。

小児期の歯科受診はどういった点で大切なのでしょうか?

矢野智也院長 千歳烏山やの歯科2

私は大学院に在籍していた時に歯周病を研究していたので、ご高齢の方が虫歯の再発や歯周病で苦労していらっしゃる姿を数多く見てきました。あまり知られていないことですが、大人になってから新しく虫歯ができることはあまり多くなく、小児期にできてしまった虫歯の再発を繰り返し治療するケースがほとんどです。つまり、子どもの頃にきちんとケアして虫歯をつくらないこと、そして虫歯や歯周病になりにくい口腔環境を育成し、それを維持することで、将来的な治療の負担を避けることができるのです。昭和の時代には虫歯を「削る」ことが主だった歯科医療も、平成には「予防」へとシフトしてきました。令和の時代は一歩進んで「育成」が歯科医療のメインになるといわれています。そして、良好な口腔環境の育成には、小児期からの習慣づけが欠かせないものとなるのです。

わかりやすく丁寧に患者ファーストで寄り添った診療を

小児ではどのような診療を行っていらっしゃいますか?

矢野智也院長 千歳烏山やの歯科3

小児期からのオーラルケアの習慣が定着しつつあるおかげで、小児の虫歯自体は減少しており、診療では予防処置や歯列矯正と、生活習慣改善への指導が中心となっています。特に重視しているのは生活習慣の指導です。お子さんの食事内容や食事の取り方、食べる姿勢や日常的な癖が顎の成長や歯並びに及ぼす影響は大きく、そのことにまだ気づいていらっしゃらない親御さんに対して、プロの視点でのアドバイスを差し上げています。乳幼児期からのストローやスプーンの使い方で、舌の位置や舌の使い方が左右され、その後の歯並びに悪影響を及ぼすこともあります。また、日常的に指しゃぶりや下唇を噛む癖があると上の前歯が前に出てきてしまいます。お子さんの生活に潜む「お口に悪い習慣」について、当院でのお声がけで気づきを得て、改善のきっかけとしていただければと考えています。

これまでの診察で、印象に残っていることは?

コミュニケーションの大切さを患者さんに教えていただいたことです。大学病院には症状に困っている方に加え、話を聞いてもらいたい方も来られます。大抵の患者さんに共通しているのは、緊張していること。じっくりお話を聞いて差し上げることで、ようやく意思の疎通が図れるようになるのです。丁寧なお声かけと傾聴で1対1の関係を築き、ようやく心を開いてくれた方、「ありがとうございます」と表情をやわらげていただいた方は今でも印象に残っています。当院に個室診察室やカウンセリングルームを造ったのも、こうした1対1の関係を大切にしたいから。町の歯科医院は診察の時間が限られますが、その代わり地域に密着しているので、いつでも気軽に来ていただければと思います。

マイクロスコープを導入されたそうですね。

矢野智也院長 千歳烏山やの歯科4

拡大鏡は前から使っていますが、さらに画像を使って患者さんにわかりやすく説明したいと思っていて、写真も動画も撮れるマイクロスコープを以前から導入したかったんです。今までのカメラですと拡大できなかったのですが、マイクロスコープだと拡大した画像をそのまま撮れるので、これまでよりもかなり精密に見たい所が確認できます。今は主に根管治療に活用していますが、最終的にはいろいろな治療の場面で生かしていきたいです。

徹底した衛生管理を実践

院内の衛生管理について教えて下さい。

矢野智也院長 千歳烏山やの歯科5

自分が患者さんの立場になったとき、安心して治療を受けられるような衛生管理をしています。患者さんの口の中に入るものはすべて一人ひとり交換し、ウォッシャーディスインフェクターという医療用器具洗浄機にかけてから、世界水準の滅菌器で都度滅菌しています。滅菌が難しいものは使い捨てにしています。さらにお口に入る水を除菌する機器を導入したり、診察台周辺で術者の手が触れると思われる部分にはバリアテープを貼って対応しています。もちろんこれも患者さんごとに貼り替えています。

予防専用の部屋を増設されたそうですね。

治療ではなく、メンテナンス専用の部屋を一室増やしました。患者さんには、ずっと通ってもらいたいという想いがあり、治療後は予防を中心としたお付き合いが続きます。ですから、少しでもリラックスできる個室で診療を受けていただきたいのです。同時に、水に溶ける粉で汚れを落とすため歯を傷つけずにクリーニングができるエアフローという機器を導入しました。歯石取りが嫌いな方が多いので、なるべく痛みや音が少ないものを求めていましたから、希望通りで非常に満足しています。直接器具を歯に当てないのに仕上がりはしっかり。患者さんも「本当にこれで歯石が取れているのですか」と驚かれています。

最後に、読者に一言メッセージをお願いします。

矢野智也院長 千歳烏山やの歯科6

歯科治療はちょっと怖いというのは当たり前の感覚で、必要な治療が終わりさえすれば歯科医院からは足が遠のいてしまうというのも仕方のないことかもしれません。とはいえ、虫歯や歯周病を予防し、より良い口腔環境を維持するためには、定期的な歯科通院が重要になります。当院では明るい雰囲気や対話重視で「また来たい」と思っていただける診療をめざしています。お子さまの診療では天井にプロジェクターで動画を映したり、治療後の笑顔を撮影したりと「頑張れる工夫」を多数ご用意しています。ぜひお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/44万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/55万円~、インプラント治療/44万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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