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向き癖などの兆候を素早くつかみ
早期受診で子どもの健全な発育を

小石整形外科クリニック

(豊橋市/小池駅)

最終更新日:2018/01/11

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  • 保険診療

足の爪先が内側を向いてしまう内反足、生後数ヵ月頃に股関節が脱臼してしまうDDH(発育性股関節形成不全)。これらの疾患は「小児整形外科」と呼ばれる領域特有のものだ。発症頻度は高くないが、治療が遅れると将来大きな障害を残す可能性がある。「小石整形外科クリニック」院長の伊藤錦哉先生は「小児整形外科と整形外科はまったくの別物です」と語る。国内外の大学病院などで小児整形外科の研鑽を積み、現在は系列の小児科や産婦人科のクリニックとも連携して、より専門的な治療を迅速に提供できる体制を整えている。「子どもの整形外科疾患は早期発見が重要。痛みを伴わないものも多いので、注意が必要」と呼びかける伊藤先生に、早期発見のために大切なポイントや日々の生活で気をつけるべきことなどを聞いた。 (取材日2017年11月9日)

症状の悪化から、患部以外に影響がでる可能性も。子どもの歩き方が乱れていたら、痛みがなくても早期受診を

Q小児特有の整形外科疾患にはどんなものがあるか教えてください。
A
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▲院長は、国内外の大学病院などで小児整形外科の研鑽を積んできた

比較的多く見られるのは、足の爪先が内側を向いてしまう内反足で、新生児に多く見られます。あとは股関節脱臼ですね。足の太腿の骨と骨盤をつなぐ股関節が外れてしまう疾患で、以前は先天的に生じると考えられており、「先天性股関節脱臼」と呼ばれていましたが、最近は生まれてから数ヵ月で股関節が外れることがわかり、「発育性股関節形成不全」と呼ばれています。小児整形外科の疾患には、生まれた直後は気づきにくく、成長するにつれ症状がはっきりしてくるものも多くあります。よって早期発見のためには、生後の発育の経過をしっかり追いかけることが欠かせません。

Q早期に発見・治療しないと、どんなリスクがありますか?
A
2

▲早期発見・早期治療が何よりも大切

歩き方が乱れ、それが原因で患部や全身の節々に痛みを伴うことがあります。例えば股関節を脱臼すると、両足の長さが違ってきてしまい、それによって歩き方が崩れます。その乱れを矯正しないで放置すると、やがて背骨がゆがみ、体全体のバランスが崩れることで肩や腰に痛みを生じることがあるのです。内反足も、きちんと治療しないと足の甲で踏みしめるような歩き方になってしまいます。中には、「歩き方が変なのが恥ずかしくて、外に出たくない……」というお子さんもいますね。症状を悪化させないことはもちろん、こうしたコンプレックスで日常生活の質を下げないためにも、早期発見・早期治療が大切です。

Q疾患の早期発見のために、どんなことに気をつけたらいいですか?
A
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▲1歳半までに兆候が見られたらまず受診を

お子さんの歩き方などで少しでも不安や疑問を感じたら、すぐに受診してください。早めに治療を開始できれば、日常動作の見直しや簡単な装具を用いた矯正などで改善が見込めるケースもあります。逆に発見が遅れると、特に股関節脱臼は大きな手術や入院が必要になり、治療が長期にわたる可能性が高いです。ただ、どんな兆候が見られたら受診すればいいのかわからない方も多いと思います。目安となるサインとしては、お子さんが1歳半までに伝い歩きをしない、歩くときに肩が片方だけ下がっている、今までできていたことができなくなる、などがあります。この場合、裏に何か疾患が隠れている可能性があるので、一度受診していただければと思います。

Q小児科や産婦人科と連携されていますが、利点を教えてください。
A
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▲小児科、産婦人科連携のメリットを話す院長

小児科と連携する利点は、そちらで対応が必要な疾患が見つかった場合に素早く対応できることです。例えば、足がO脚のように変形する「くる病」は、まず整形外科を受診される方が多いですが、原因はビタミンD不足のため、小児科で栄養指導や投薬治療を受けていただく必要があります。軽い捻挫などはまず小児科にかかる方も多いので、その後当院へご紹介いただくことで、患者さんにより適切な治療を受けていただけるのも利点ですね。産婦人科との連携では、新生児の疾患について事前に情報を共有できるため、早期発見の可能性を高められます。また妊産婦さんへの運動指導を通じて、産前産後に多い腰痛の予防なども期待できます。

Q日常生活の中で気をつけるべきポイントを教えてください。
A
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▲正しい発育を促すこと。「向き癖」も注意が必要

お子さんの正しい発育を促すことです。例えば、赤ちゃんは股を開いている状態が正常。その状態で足をバタバタさせることで股関節が成長して丈夫になります。この足を無理に閉じてしまうと股関節が成長せず、脱臼しやすくなってしまいます。また同じ方向ばかり向いている、いわゆる「向き癖」は股関節に悪影響を及ぼすので、早期に改善するのが望ましいですね。あとは、お子さんが痛みを訴えていなくても、姿勢や歩き方がおかしいなと感じたら、すぐに受診してください。新生児の整形外科疾患の中には「痛くない疾患」が多いからです。たとえ痛みがなくても大丈夫とは思わないで、専門家に診てもらうようにしましょう。

ドクターからのメッセージ

伊藤 錦哉院長

特に先天性疾患の場合、親御さんの中には「この子は一生ちゃんと歩けるようにならないのでは……」といった不安を募らせている方も多いです。しかし、早期に適切な治療を開始すれば改善が見込めますので、ご安心ください。内反足の治療を終えたお子さんで、今ではクラスで一番足が速いという子もいらっしゃいますよ。当院ではお子さんに心を開いてもらえる診療を心がけ、しっかり時間をかけて一人ひとりと向き合っています。また、系列の産婦人科クリニックで生まれたお子さんは、小児科医師と連携して新生児健診を行い、疾患の早期発見にも努めています。少しでも気になることがありましたら、ぜひお気軽にお越しください。

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