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伊藤 錦哉 院長の独自取材記事

小石整形外科クリニック

(豊橋市/小池駅)

最終更新日:2019/08/28

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豊橋市つつじが丘に位置する「小石整形外科クリニック」は、隣接する「小石マタニティクリニック」、「小石チルドレンクリニック」と連携し、地域の健康を支えるクリニックとして2016年11月に開院した。院長の伊藤錦哉先生は整形外科、小児整形外科、リハビリテーション科で多くの研鑽を積んだベテランドクターで、「地域に寄り添い、患者さんの生涯を支える」ことを実現するため、特にリハビリテーション施設、トレーニング施設を充実させている。その背景には、年齢・性別を問わず“より良い生き方”を支えていきたいという思いがあるという。優しい語り口調に込められた診療に対する思いから「より良い生き方」に対する伊藤先生の真摯な姿勢がうかがえる、そんな取材となった。(取材日2016年11月29日)

患者の「より良い生き方」を支えるため整形外科の道へ

伊藤先生が医師を志したのはいつ頃のことですか?

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小学生の時、ふと「人生を振り返った時、『良い人生だった』と思うためにはどうすればいいか?」を考えたことがありまして。幼いながら考えを巡らす中で、人が生きた証は「仕事」だと思いました。では自分が満足できる仕事は何か? 行きついた答えが、人を助ける医師という仕事でした。答えが出てすぐ、親に「僕は医者になります」と宣言しましたね(笑)。整形外科を専門としたのは、大学時代に参加した障害者ボランティアがきっかけです。日常生活をどれだけ楽しく、楽に過ごせるかが、その人にとって「良い生き方」につながるのでは、と考えるようになったのです。生死に関わる病気を治すことも医師として大切な役割です。しかし生き方そのものを考え支えることも、同じくらい大切なことです。整形外科は運動機能に関わる器官へアプローチする分野。健康的な生活を支えるためにも深く学ぶべきと考えました。

これまでどのようなご研鑽を積まれたのでしょうか?

名古屋市立大学卒業後は整形外科の医師として多くの病院で研鑽を積みました。一時期、臨床から離れ研究者として再生医療に関する研究に従事したこともあります。再生医療は、手術に携わるのであれば重要な分野です。自分の中でより深い見識を積み上げたいと考え、京都大学再生医科学研究所に入所し研究に励みました。研究が一段落つき、改めて現場に戻ろうかと考えた時、大学時代の恩師からの助言もあり、もともと興味を持っていた小児整形外科の分野を深めるため千葉県こども病院で診療にあたることに。その後も留学などを経験し、大学に戻りさらに研鑽を積んでいきました。大学に戻ってからはリハビリテーション科の医師としても治療に携わることになり、この経験は現在の診療にもとても生かされていますね。そして今年11月に当院を開院しました。

小児整形外科と整形外科の違いとは何でしょうか?

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整形外科の中の1つとして小児整形外科をとらえられがちですが、私はまったく別のものとして考えています。小児整形外科では新生児から18歳頃までの発達期におかれた患者のすべてを診ます。どんな部位であれ、どんな病気であれ、すべてに対応できるのが小児整形外科です。守備範囲も広く、珍しい症例に対してもアプローチをするため、時には成人の患者さんを小児整形外科で診ることもあるんですよ。また小児整形外科では成長速度を鑑みた治療プランの設計がとても重要となります。どんな段階を踏んで治療を進めることが最良なのかを考えること。これは患者さんの生活そのものにもつながりますので、何よりも力を注ぎますね。幅広い知識や経験が必要となりますが、その分やりがいも大きいです。

複合的な視点から患者をとらえ、より良い治療を考える

ケガの治療などでお世話になるイメージの強い整形外科ですが、どんな時にかかればいいのでしょうか?

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整形外科は首から下の、体を動かすために必要な器官、具体的には骨や筋肉、神経などを診る科です。ケガはもちろん、ADL(日常生活動作)の回復にも対処していきますので、例えば歩きにくい、しびれが取れないといった症状があれば、まずは整形外科へ足を運んでいただきたいです。特定の部位でなくても、「何となく全身が重だるい」といった場合も我慢せず一度は整形外科で検査を受けてみてください。内科的な原因も潜んでいる可能性もありますが、症状と運動機能が関連しているのであれば、多くの場合整形外科系疾患と関わりがあると考えられますので、まずは早めに検査を受けましょう。そして悪くなってから対処するのではなく、悪くならないように予防する観点も、整形外科として不可欠だと感じています。

2・3階のリハビリテーション施設、トレーニング施設もその観点から取り入れたのですか?

そうです。3階のトレーニング施設は少し調子の悪い、いわば予備軍の方に対して運動を通して健康な体を手に入れてもらうためのものです。整形外科は「運動の楽しさ」を伝える伝道師的な存在。というのも、体を動かすことは、病気の改善だけでなく予防につながるからです。最近では適切な運動指導をすることで、心不全や高血圧患者の予後が良くなるという報告もあります。患者さんの健康を支えるためにも、運動習慣を身に付けるきっかけとして、当院を利用していただきたいと考えています。リハビリテーションについても、整形外科・小児整形外科・リハビリテーション科、それぞれの視点からプランを練ることができるのも、当院の強みですね。悪い部分を回復させるだけでなく、成長や生活、悩みを複合的にとらえ、アプローチ法を考えることも、患者さんの生活を支えるために欠かせないものですので。

産婦人科・小児科と連携していますが、今後その他の科との連携もお考えですか?

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特に新生児を診ることのできる整形外科の医師は多いとは言えません。しかしながら、中には1日でも早く処置しなければいけない疾患もあります。時を逸すると、治療期間が長くなったり、変形が残ってしまったりすることも考えられるからです。機を逃さず迅速に対処するために産婦人科・小児科と連携することは、患者さんの将来へつなげるためにも欠かせないものです。そしてそれは、生活を送る地域にとっても大切なのではないかと思います。今後は内科との連携も視野に入れ、クリニック同士が連携し合うことで地域を支えていきたいですね。

常に患者の目線に立ち、思いに応えていく

今後の展望についてお聞かせください。

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まずは患者さんの声に耳を傾けて、ご要望にお応えできるよう改善を繰り返していきたいです。患者さんの目線に立てるよう、1日1回は患者さんの通る動線を歩き、何か見落としがないか、どんなものを掲示したらいいかを考えるようにしています。そして同時に、医師や患者さんの持つ「一般的」という考え方を疑うことも大切にしていきたいです。例えば当院を含めた小石クリニック各院の、一見クリニックらしくないホテルのようなたたずまいは、格式ある診療体制を大切にするのと同時に、患者さんの緊張感を和らげるための取り組みの一つです。固定概念を取り払い、患者さんが求めるものは何かを考えていくこと。クリニックを今後より発展させていくためにも、この思いは大切にしていきたいです。現在はお子さんやご高齢の方が中心ですが、今後は働き盛りの方も増えてくると思いますし、まだまだブラッシュアップが必要ですね。

お忙しい毎日かと思いますが、お休みの日はどのようにお過ごしですか?

あまり趣味は多くないのですが(笑)、ロードバイクは昔から好きで、千葉県にいた頃は道が良かったこともあって、東京駅から九十九里浜までロードバイクで走る、なんてこともしていましたよ。こちらに移ってからは、車が多いこともあってなかなか乗る機会がないのですが、折を見て遠出してみたいです。

読者へのメッセージをお願いいたします。

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どんな病気であれ、早めに対処することが健康で楽しく生活を長く送るためにも大切です。忙しさもあって痛みなどの違和感を我慢してしまう方もいらっしゃいますが、大きな病気が隠れていることもあります。まずは安心するためにも、気になることがあれば一度クリニックへ足を運んでみてください。クリニックは単に病気を治すだけでなく、生活そのものの質を向上させるために活用する場と考えていただき、もし病気が見つかったら症状が進む前に手を打ち、何もなかったとしても今後に備えできることを一緒に考えていきます。皆さんに気軽に活用してもらえる、そんなクリニックをめざしていきたいですね。

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