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痛みにアプローチする
エコーガイド下ファシア・ハイドロリリース

B&Jクリニック お茶の水

(千代田区/御茶ノ水駅)

最終更新日:2022/03/25

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  • 保険診療

近年徐々に注目度が増しているエコーガイド下ファシア・ハイドロリリースという治療法を知っているだろうか。ファシアとは全身にある臓器を包み、臓器の動きを保護したり滑らかにする役目を果たしている構造を指す言葉である。簡単な言葉で正確に言い換えることは難しいが、筋肉や靭帯の隙間、神経周囲の隙間にある組織とでも言えば良いだろうか。このファシアに薬液を注射し補水しながら痛みにアプローチするのが同治療だ。スポーツ選手のケガによる痛みをはじめ、中高年者の膝痛、五十肩に対して用いられることも多いという。運動をする人だけでなくすべての人が、治療の選択肢として知っておいてもいいだろう。今回はハイドロリリースについて研鑽を積んでいる「B&Jクリニック お茶の水」の洞口敬先生に、同治療の特徴や注意点などを聞いた。

(取材日2022年2月26日)

なかなか改善しない痛みやしびれにアプローチ。手術以外の治療法を模索するスポーツ選手にも

Qエコーガイド下ファシア・ハイドロリリースはどんな治療ですか?
A
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▲ハイドロリリースについて研鑽を積んできた洞口院長

ファシアが原因で生じる痛みなどに対する治療手段です。ファシアとは、例えば、筋肉や神経の隙間にある線維の構成体ですが、全身どこにでもあり、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。そこに生理食塩水をベースとした薬液を注射し補水しながら、患部の痛みなどを取り除くための治療法です。ファシアに注射する際には少しのずれも許されないので、エコーガイド下で針の動きを確認しながら行うことが最大の特徴です。肩凝りや腰痛の筋肉そのものにただ打つだけの筋肉注射をハイドロリリースと呼んでいるケースもあるようですが、エコーの画面を見ながらファシアをターゲットに行わない注射は、似ていてもまったく異なります。

Qどのような症状の人に適したアプローチなのですか?
A
2

▲対応範囲の広い手法のエコーガイド下ファシアハイドロリリース

この手法は対応範囲が広いので、五十肩などの肩の痛みや拘縮による痛みをはじめ、通常の治療で改善しにくい痛みやしびれ、整形外科手術後の痛みや動きの悪さ、野球やテニスといった上肢を使うスポーツ種目に生じる胸郭出口症候群の痛みなどにも行います。スポーツ時に痛みや不調を感じているのに、検査をしても異常がないと診断されて困っている患者さんもいらっしゃるでしょう。そんなときには、ファシアにアプローチすることで、変化を感じられる可能性もあります。これまで整形外科では筋肉や神経そのものにフォーカスする治療が一般的でしたが、実はその隙間のほうに原因があるのではないか、という概念に基づいて誕生してきた治療法です。

Q先生は、なぜこの治療を導入したのでしょうか?
A
3

▲非手術的治療法の選択肢の一つとして導入

当院では手術以外の方法で患者さんの不調の解消を図る保存療法(非手術的治療法)を積極的に行っているため、選択肢の一つとして導入しています。特にスポーツ整形を柱の一つとしていますので、他院で検査をして「治療や手術の必要はない」と診断されたが、治らずに困っているというスポーツ選手や患者さんにお勧めすることもあります。また、エコーガイド下ファシア・ハイドロリリースとリハビリテーションは相性が非常に良いのです。例えば肩の痛みを軽減するために、リハビリでその周辺の硬くなった関節をやわらかくするためのアプローチをする場合にも、同治療を併用することで効果の促進が望め理学療法士の施術がスムーズになります。

Qここで治療を受けるメリットがあれば教えてください。
A
4

▲普段の治療からエコーを用いて患者の全身の評価・管理をする同院

ファシアに注射する際には、正確性が求められ少しのずれも許されません。神経や血管の隙間を狙って針を刺すケースでは、神経線維に傷をつけてしまう恐れがありますし、血管に刺さると出血してしまう可能性もあります。その危険を避けるためにエコーガイド下で行うのですが、医師がエコーを使うことに慣れているかどうかが重要なポイントになるでしょう。当院では普段からエコーを用いて患者さんの診察を行っており、診療の7~8割程度にはエコーを使います。また私は、整形外科超音波やファシアに関して研究する勉強会にも所属し、同治療については長年研鑽を積んでいますのでご安心いただけるとうれしいです。

Q施術後の注意点などはありますか?
A
20220315 5

▲リハビリや環境改善で痛みの原因となる要素を根本から取り除こう

ハイドロリリースを実施している多くのケースでは、人体に影響の少ない生理食塩水をべースとした薬液を使用することが多いので、治療後はすぐに帰宅でき、特に術後の注意点等もほとんどありません。ただ、身体だけでなく生活・職場などの生活環境を改善しないと痛みが再発することもあるため、リハビリやセルフケアで痛みと向き合い、原因を根本から取り除いていくことが大切です。注射作用の継続が期待できる期間は人それぞれ異なりますが、リハビリや生活環境改善により再発しない期間を長くすることをめざしていきます。当院は理学療法士が個々の症状に応じ運動療法や物理療法、自宅で行うセルフケア指導などをマンツーマンで丁寧に行います。

ドクターからのメッセージ

洞口 敬院長

エコーガイド下ファシア・ハイドロリリースという治療法を、まだご存じない方も多いでしょう。これを機にぜひ知っていただき、不調に悩む方は選択肢の一つとしてご検討ください。なかなか張り感や痛みが取れない方、原因不明と言われ悩んでいる痛みがある方、手術後の痛みが取れない方にもお勧めです。当院は、これまで多くのスポーツ選手の治療で培った経験を生かし、保存療法(非手術的治療法)を中心に、ケガや痛みに苦しむ患者さんをサポートしています。患者さんの背景や気持ちを理解した上で治療方針を検討し、希望のパフォーマンスが発揮できるレベルまで回復できるよう、きちんとサポートさせていただきます。

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