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山岸 泰道 院長の独自取材記事

まるこハート内科クリニック

(大田区/武蔵新田駅)

最終更新日:2023/08/31

山岸泰道院長 まるこハート内科クリニック main

東急多摩川線武蔵新田駅から徒歩3分の場所にある「まるこハート内科クリニック」。山岸泰道院長は大学病院や市中病院などで、一般内科や循環器内科の診療に携わってきた。その際に、平日の日中の来院が難しい患者が、夜間や休日に救急病院に駆け込んでくる現状を目の当たりにし、利便性の高いクリニックが必要だと考え、2016年7月に同院を開業。働き盛りの世代も気軽に来院できるように、診療時間は朝早い時間から夜間、そして土日まで対応している。他にも、漢方治療について相談できる診療枠を設けるなど、新しい取り組みを、開業して5年以上たった今でも行っている。「これからも患者さんや地域のニーズに応えていけるように努めていきます」と優しい笑顔で話す山岸院長に、診療に対する思いや今後の展望について詳しく聞いた。

(取材日2019年8月21日/最終更新日2023年8月18日)

患者と地域のニーズに応えた医療の提供をめざす

医師を志したきっかけや、開業までの経緯をお聞かせください。

山岸泰道院長 まるこハート内科クリニック1

幼い頃から生き物が好きで、「命」というものに関心がありました。そして中学時代、ケガをしたときに尊敬できる医師に出会い、医師を志そうと思いました。大学に進学した後は循環器内科に進み、さまざまな規模の医療機関で、心筋梗塞のカテーテル治療や心不全の薬物治療などの経験を積みました。他にも、一般内科の診療に携わったり、救急もある病院に勤めたりして、多種多様な病気を診てきたことは私の強みになったと思っています。開業したのは、勤務医時代に病院では行き届かない、開業医だからこそ提供できる医療もあるのではないかと考えたのがきっかけです。特に、患者さんの出勤前や帰宅後に来院できるクリニックが少ないがゆえに、救急病院が混雑する状況を目の当たりにしたので、仕事が忙しい人でも来院できるクリニックの形をめざしました。

こちらのクリニックの診療方針を教えてください。

当院のような地域のかかりつけとなるクリニックは、医師がやりたい医療ではなく、患者さんが必要としている医療を提供するのが役割だと思っています。ですから、開業以来変わらず、地域のあらゆるニーズに応えていくことをモットーに対応しています。また、患者さんとの信頼関係を築くためには、医療の透明性の確保が重要だと考え、検査結果や支払い明細などの情報を積極的に公開しています。気になることがあれば、何でもお聞きください。診療内容としては、一般内科や循環器内科がメインとなります。他に、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の診療、睡眠時無呼吸症候群、スギ花粉やダニアレルギーの舌下免疫療法なども行っています。

地域医療に貢献するために取り組んでいることはありますか?

山岸泰道院長 まるこハート内科クリニック2

仕事が忙しい人でも来院しやすいよう、朝早くから夜遅い時間まで、土日も診療を行っています。地域医療に貢献するためには、個々の取り組みはもちろん、大規模病院や他のクリニックとの役割分担も重要だと考えています。ですから、当院は多くの医療機関と提携しています。さらに、これからの医療のことを考え、地域医療実習生として医大生の受け入れも行っています。役割分担を行うには、若い医師に大学病院だけではなく開業医についても理解してもらうことが重要だと考えているからです。

スタッフの個性や能力を生かしたチーム医療を実現

患者さんに接する際に心がけていることを教えてください。

山岸泰道院長 まるこハート内科クリニック3

患者さんの話を聞くとき、症状だけではなく、家族構成や生活背景などもしっかりと確認するように心がけています。高齢者の場合、何かあったときは家族頼りになりますし、サポートしてくれる人が近くにいるかどうかで治療の方向性が変わるためです。また、仕事が忙しく食事や寝る時間が遅いために病気が発症してしまった場合、薬を処方するだけでなく、生活習慣の修正が必要になるためです。患者さん一人ひとりの症状はもちろん、状況にも合わせた治療を提供できるかかりつけ医のメリットを生かし、これからも症状や病気の改善を図っていこうと思います。

診療を支えるスタッフについてもお伺いします。

現在は医療事務、看護師、臨床検査技師、裏での事務作業を手伝ってくれる妻を含めると総勢15人以上のスタッフがいます。組織として発展していくために、スタッフの個性が伸びる環境づくりを大切にしているんです。例えば、診療方針やめざしている方向性については詳しく伝えますが、診療中の指示はできるだけ細かく出さないようにしています。私が指示し過ぎてしまうと、スタッフは自分の意見を表に出さずに指示を待つようになり、成長できなくなると考えているからです。実際にその思いが通じているのか、今ではスタッフ一人ひとりがクリニックや患者さんのために自分は何ができるのかを考え、率先して行動してくれています。最近は組織として安定してきたので、より地域に貢献するために新しい取り組みを始めてみようと、みんなで話をしました。

最近、新しく始めた取り組みはありますか?

山岸泰道院長 まるこハート内科クリニック4

漢方に興味がある、漢方薬を処方してほしいと考える方は多くいらっしゃいます。そのような方のために、時間をかけてしっかりと相談できるサービスを始めました。漢方の診療をより充実させるため、私の診療とは別の、薬剤師によるオンライン相談です。漢方薬を専門とする薬剤師が、一人ひとりに合う漢方薬を一緒に探します。また、動画による情報発信も始めました。当院からのお知らせや病気の解説、日常的に使える漢方薬の紹介など、医療に関するお役立ち情報をお届けしています。スタッフ内で動画制作チームを発足し、試行錯誤しながら一から作っているので、ぜひ視聴していただけるとうれしいです。

クリニックとしての役目を果たすために尽力

検査機器がとても充実していますね。

山岸泰道院長 まるこハート内科クリニック5

可能な限り院内で検査を終えられるように、検査機器を充実させました。心電図測定や動脈硬化の検査の他に、骨密度を調べたり、喫煙者の一酸化炭素濃度を測定したりと、生活習慣の見直しに一役買うような機器もそろえてあります。ほとんどの検査がその場で結果がわかるため、迅速な対応につなげることが可能です。中でも、当院ではエコー検査に力を入れています。針を刺すわけでもないので痛みはほとんどなく、エックス線のように被ばくによる体への負担がない割に、心臓や首の血管などの循環器に関わる情報を多く得やすいからです。信頼できる臨床検査技師が検査を担当してくれるので、安心して受けていただければと思います。

感染症対策は何かされていますか?

新型コロナウイルス感染症が2類から5類に移行しましたが、当院では引き続き安全に配慮した診療を続けてまいります。スタッフ全員がマスク着用や手指の消毒の徹底を心がけ、院内には消毒液や空気洗浄機を設置してあります。また、院内の滞在時間ができるだけ短くなるように、基本は予約制に変更しました。電話、もしくは当院のホームページからご予約をお願いします。さらに、定期的に通院している方が発熱した際、診療を断るということはしたくなかったので、一般外来と発熱の外来を分けました。他の方に気負いすることなく、安心して来院していただけると思います。

最後に今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

山岸泰道院長 まるこハート内科クリニック6

ウイルスが世の中からなくなったわけではないので、少しでも体調が優れないなと思った際にはぜひともお気軽にご相談ください。近年、大規模病院とクリニックの役割の明確化が進み、医療の形がより良くなってきています。当院もその一翼を担い、地域医療に貢献するために環境を整え、院内でできる診療をしっかりと行っていこうと思います。そして、大規模病院で検査・治療が必要となった際は、スムーズにつなげられるように努めていきたいです。当院は生活習慣病を軸に、一般内科や循環器内科に対応しているので、血圧や血糖値が高かったり、健康診断で心電図の再検査を通告されたりしたとき、気軽に相談してください。

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