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石橋 一慶 院長の独自取材記事

西大井内科

(品川区/西大井駅)

最終更新日:2023/12/22

石橋一慶院長 西大井内科 main

JR横須賀線西大井駅の駅前に「西大井内科」を開業した石橋一慶院長は、大学病院や関連病院で肝臓・胆嚢・膵臓外科の手術や専門的な診療を手がけてきた“肝胆膵”の専門家。開業以来精密な検査と適切な診断をめざし「膵臓や胆嚢、胃などの消化器の病気が心配」「高血圧や高脂血症など生活習慣病をしっかり管理したい」という患者を支えている。「病院はできるだけ行きたくない場所だからこそ、こまめな検査で病気を予防し、早期発見してほしい」が口癖の院長。専門領域はもちろん、かかりつけ医として疲労やストレスからの消化器疾患や風邪などの感染症、生活習慣病の診療にも注力。地域住民の健康を願う強い信念が感じられる院長に、同院の検査の強みや医療への思いを聞いた。

(取材日2023年9月7日)

コンセプトは「病院と縁を持たないためのクリニック」

医師を志したきっかけや開業までの経緯を教えてください。

石橋一慶院長 西大井内科1

医師をめざした理由は、漫画の医師に憧れたことと、近所に不愛想で説明が少ない医師がいて医師が嫌いになったこと。医師嫌いでもいずれは病院の世話にならなければいけないのなら、自分がしっかり説明できる医師になろうと思ったからです。肝胆膵を選んだのは、移植など高度な技術が要求される分野で役に立てればと考えたからです。勤務医時代は大学病院で膵臓と肝臓の手術をメインに、胃や大腸もたくさん診てきました。がんは進行すると厄介ですが、適切な検査を受けていれば早期発見により良好な治療効果が期待できます。心筋梗塞や脳梗塞などの血管疾患も、食生活を見直し、血圧やコレステロールなどを早期に管理できれば予防につながります。患者さんと接する中で病気の予防や早期発見が重要だと痛感し、開業を決意しました。

クリニックのコンセプトを教えてください。

できる限り入院が必要な病気にならない、つまり「病院と縁を持たないためのクリニック」がコンセプトです。そのためには適切な検査で異常を早期に発見し、予防することが大切です。病院ほどつまらない場所はないと考えているので、開業時に明るく病院らしくない空間にしようと思いました。私自身待つのが苦手なので、お勧めの漫画を中心にさまざまな本を置いたり、風景画を飾ったり、できるだけくつろいでいただけるよう配慮しました。また、どんなに有効な医療を施しても、嫌な思いをしたら患者さんは病院嫌いになってしまうかもしれません。それでは元も子もないので、当院では気持ちのいい対応と迅速で苦痛の少ない検査を心がけています。

どのような患者さんが多く来られますか?

石橋一慶院長 西大井内科2

風邪などの体調不良や高血圧・高脂血症などの生活習慣病の他「膵臓がんが心配」「肝臓・胆嚢疾患の詳しい説明を受けたい」と、遠方から超音波検査を受けに来てくださる方が多いですね。胃や大腸、特に機能性消化管障害や過敏性腸症候群といった疲労やストレスの関わる腹部症状の相談も増えています。大学病院時代は、こうした症状には画一的な治療と経過観察しかないと考えていましたが、開業後は患者さんの話をお聞きした上で漢方なども取り入れながら、その方に合わせたオーダーメイドの治療で改善を図っています。何げない診察の中で、がんなどの重大な病気が潜んでいる場合もあるので、内視鏡や超音波、MRIやCTなどの画像検査の必要性を慎重に考慮し、医学的に必要な検査をお勧めしています。

超音波検査や内視鏡検査で、病気の予防・早期発見へ

こちらではどのような検査が受けられますか?

石橋一慶院長 西大井内科3

先進の超音波(エコー)機器を用いた膵臓・胆嚢・肝臓などの腹部臓器の検査、エラストグラフィを用いた脂肪肝や肝硬変の評価、胃・食道の内視鏡検査、ピロリ菌検査と除菌、レントゲンを用いた肺や消化管の評価、頸動脈エコーや血管年齢測定による動脈硬化の評価などCTとMRI以外のほとんどの検査が可能です。2018年から品川区胃がん内視鏡検診が始まり、内視鏡検査を希望する方も増えました。上部内視鏡検査は経口・経鼻どちらにも対応しています。カメラを飲むのが苦手な方には静脈剤を点滴して寝ながらの内視鏡検査も行っています。鎮静剤の点滴の場合最低30分は安静が必要ですが、鼻から挿入する経鼻内視鏡ではのどの苦痛がかなり減りますので、鎮静剤なしでも比較的楽に受けられます。鎮静剤なしの場合は検査後の安静は必要ないので、すぐに帰りたい多忙な方にお勧めです。

超音波検査機器を更新されたそうですね。

検査機器は日々進歩しています。特に超音波(エコー)検査や内視鏡検査機器の場合、機器の画像性能に診断精度が左右される場合があるので、適時更新に努めています。2021年に更新した超音波検査機器は画質が格段に上がり、膵臓がんの初期兆候を見逃しにくくなりました。また肝臓の硬さを数値化できるエラストグラフィの活用により、脂肪肝からNASH(非アルコール性脂肪肝炎)を経て肝硬変に進展するリスクの評価が可能です。臨床検査技師による心臓、甲状腺、頸動脈、下肢血管の検査なども行っています。近所のクリニックでしっかりと検査・診断が受けられれば、遠くの総合病院まで通う負担の軽減にもなります。問題があれば総合病院でMRIなどの精密検査や治療が受けられるよう速やかに紹介をしています。超音波検査は聴診器を当てるように簡単にできますので、精密検査の入り口として気軽に利用していただけたらうれしいですね。

手術後の検査や生活習慣病の検査にも対応しているそうですね。

石橋一慶院長 西大井内科4

消化器がんは一般的に術後5~7年を越えると大丈夫といわれていますが、心配な方はこまめに超音波検査を受けていれば、万が一転移があっても早期発見につながります。超音波検査は聴診器のように簡便に肝転移などを評価できるので「手術をした病院に行くほどではないが、気になる」という方には来ていただきたいですね。また高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防・治療には、日々の食生活や体重、運動、休養などを見直すことが大事です。クリニックで必要な検査やアドバイスを受けてぜひ予防してほしいですね。

身近なクリニックで精密な検査と適切な診断を

診療の際どのようなことを心がけていますか?

石橋一慶院長 西大井内科5

当院にはさまざまな患者さんが来られますが、もし患者さんが自分自身や、自分の家族だったらと考えて診療するように心がけています。また丁寧でわかりやすい説明に加え、超音波検査や内視鏡検査の画像写真つきの検査結果をお渡ししています。それにより自分の体への理解を深め、治療のモチベーションにつながれば幸いです。もう一つ注力しているのは受診しやすい環境づくり。朝8時30分から内視鏡と超音波検査に対応しています。結果は後日郵送で確認することもできるので、問題がなければ再来院の手間も省けます。また事前の問診も重視しています。診断や治療のために超音波や内視鏡検査は大事ですが、患者さんに合った検査を提案し、無用な検査は避けるよう常に心がけております。

今後の展望をお聞かせください。

新型コロナウイルス感染症流行下では、オンライン診療などの遠隔診療の導入や長期処方とするなど柔軟に対応してきました。今後も患者さんの立場で考え、満足していただける診療をお届けできるよう、診療技術、医学知識をより向上させつつ今の診療体制を維持・充実させたいですね。また、専門外も含め適切な医療情報をお伝えできるよう研鑽し、根拠のあるアドバイスで安心していただける診療をめざしたいと思います。紹介先についても、信頼できる先生や病院を紹介しています。今は予防可能な病気も増えています。多忙な方や病気の不安のある患者さんの気持ちに寄り添いながら、精密な検査と適切な診断を提供したいと思います。

読者へメッセージをお願いします。

石橋一慶院長 西大井内科6

誰しも入院や手術は嫌なもの。だからこそ必要な検査を受け、病気の予防や早期発見をめざしましょう。特に超音波検査は聴診器のような感覚で受けられる本当に簡単な検査なので、気になることがあればぜひ受診していただきたいです。また膵臓がんは、加齢とともに罹患率が上昇するため60歳以上の方はご心配であれば気軽に受診してください。脂肪肝、アルコール性肝障害、胆石などが心配な方にも超音波検査がお勧めです。当院では脂肪肝や肝硬変を数値的に評価するための検査機器を導入しています。体調に違和感があるものの病院に行かず様子を見るうちに重症化する方も少なくありません。また、高血圧や高脂血症は心筋梗塞や脳梗塞などの入り口になりますが、適切な助言で予防・管理が可能です。生活習慣病がある方や、体調に漠然とした不安を持つ方こそ気軽にご相談ください。

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