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荒川 太郎 院長の独自取材記事

あらかわ歯科医院

(横浜市中区/石川町駅)

最終更新日:2021/10/12

荒川太郎院長 あらかわ歯科医院 main

石川町駅から歩いて2分ほど、横浜市中区石川町の元町交差点近くにある「あらかわ歯科医院」。2019年12月に従来のビル2階から通りを挟んだ向かいのビル1階へと移転した。移転に伴いクリニックの規模を拡大するとともに、バリアフリー化を進めるなど機能面も拡充。ベビーカーや車いすでも通院しやすい体制を整えた。「歯科医師の役目は『患者さんが自発的に選んだ治療を進めること』『治療の方法を選ぶための情報を正確に伝えること』の2つだと捉えています」と語るのは、一般歯科、小児歯科からインプラント、矯正、審美歯科まで幅広く診療を手がける荒川太郎院長。丁寧な説明で患者の理解と自発的な姿勢を引き出すことを心がけ、患者の信頼を集める荒川院長に、同院のめざす医療について語ってもらった。

(取材日2020年1月10日)

さらに「通いやすさ」にこだわり、近隣に移転拡充

まずは院長のご経歴とクリニックのなりたち、そして移転の経緯について伺えますか?

荒川太郎院長 あらかわ歯科医院1

将来は生まれ持った手先の器用さを生かせる仕事をと考えた時に、高校時代の進路指導担当教師から挙げられたのが歯科医師という職業でした。歯学部に進学し、学びながらも常に「治療がうまくなりたい」と思ってきました。研修中は厳しい指導を受けたこともありましたが、逆風が吹いていたほうが「何くそ」と頑張るタイプで、大変な思いをバネにして努力を続けました。その後は研究や教育よりも臨床に携わりたいとの思いから、2つのクリニックで勤務を経験。たくさんのことを学ばせていただきました。治療の質を上げるために研鑽を続けるうちに、開業のお話をいただき、2016年に「あらかわ歯科医院」を開設しました。当初は道を挟んだ向かいのビルの2階での開業でしたが、手狭になり、また2階ということで足の悪い方などにとってはアクセスしづらいというご意見もあり、2019年12月に通りに面した1階の現在の場所に移転しました。

移転に際してこだわった点はありますか?

以前はユニット不足で患者さんをお待たせしてしまうことがあったので、個室を含めて全5台までユニットを増設しました。スペースは確保してあるので、今後もさらに増設が可能となっています。また、バリアフリー設計とし、エントランスも広くとって、ベビーカーや車いすでも安心してご来院いただける体制を整えました。以前のクリニックから「美容院やカフェのようなおもてなしの空間にしたい」という思いで白と木目を基調としたインテリアを採用していましたが、今回も同様にくつろげる空間づくりを心がけました。従来どおり、靴を脱ぐことなくそのまま受診していただけるスタイルです。

特に得意とされている治療があれば教えていいただけますか?

荒川太郎院長 あらかわ歯科医院2

当院では街の歯科医院に求められるレベルのことは何でもご要望にお応えできるようにしています。そんな中でも特に個人的に得意というと、補綴でしょうか。治療の過程で、最終的なかぶせ物の前に入れる仮歯というものがありますよね。実は、それを作るのが得意なんです。そのために、歯を削る刃物であるバーや根管自動拡大器などの機材にもこだわっています。また、虫歯治療で小さな詰め物をする際に使うコンポジットレジンというプラスチックの樹脂や、接合に使うセメントの種類などにもこだわりがあります。要するに、基本的な道具を大事にしているということです。治療の中で特に奥の深さを感じているのは、噛み合わせの処置。人それぞれによって正解が違うという意味で、奥が深いんですよね。だからこそ、患者さんに「しっかり噛める」と喜んでいただけたらうれしいですし、満足感もあります。

患者の主体性を引き出し、再発しない治療をめざす

患者さんに接する上で心がけていることはありますか?

荒川太郎院長 あらかわ歯科医院3

治療の選択肢を、できるだけ多く提示することを心がけています。そのため、当院では扱っていない治療方法も含めてお伝えすることもよくあります。選択肢を増やすのは、患者さん自身に治療方法を選び取っていただきたいから。「お任せしたい」とおっしゃる気持ちもわからなくはないのですが、治療にはそれぞれメリットとデメリットがありますから。治療後の歯の管理なども踏まえて、ご自身で選んでいただき、患者さんが自発的に意識していくという姿勢が必要です。その意識がないと、不適切な生活習慣によって再び悪化してしまいかねないのです。

多くの治療の選択肢を説明するのは時間がかかるのでは?

本当に詳しくお伝えするとなると、それぞれの治療の長所と短所の解説だけでも何時間もかかってしまうので、要点をかいつまんで伝えています。それでも、初診時や治療の方針が定まらない段階では、時間の余裕がある方には、お1人に1時間ほどかけてじっくりご説明しています。患者さんからは「きちんと説明してくれてうれしい」というお言葉をよくいただきます。患者さんの状態によっては、自費による治療を提案する場合もありますが、中にはそういった治療は説明を聞くのも嫌だという方もいらっしゃいます。もちろん、選択するのは患者さんご自身なので無理強いはしませんが、その治療法のメリットとデメリットをきちんとお伝えし、正しい情報を知っていただきたいと思っています。正しく理解しないまま治療を選択されることは、患者さんにとっての不利益につながりますから。

説明の過程では、患者さんに質問することもあるのですか?

荒川太郎院長 あらかわ歯科医院4

はい。これまでの治療のプロセスをお聞きします。「この歯はどうして抜かれたのですか?」「この治療は途中で終わっていますが、なぜですか?」などです。これまでのことを知ることで、今後口腔内の状態がどうなっていくのかを予測しやすくなります。聞かせていただく中で見えてくる地域性もあります。当院は、現在、40~60代ぐらいの近隣にお住まいの女性患者さんが多いのですが、審美的なことに関心が高いのを感じています。勤務医として働いていた地域とは異なるニーズがあるな、と感じました。また、説明や質問をする過程では、一見、患者さんと僕が対立しているように見える場面が出てくることもありますが、僕は意見を押しつけたいわけではなく、事実を冷静に伝えているだけなんです。だからこそ、 スタッフには、そういう時には必ず「患者さんの味方になって、先方の要望をお聞きして寄り添うように」と伝えています。

生活習慣指導も踏まえた予防歯科にも今後は注力を

自分の歯と健やかに付き合っていくために、何をすれば良いですか?

荒川太郎院長 あらかわ歯科医院5

歯磨きなどの基本を徹底することが一番だと思っています。僕自身も糖分を含んだ食べ物は好きで、お菓子や炭酸飲料などを否定するつもりはありません。ただ、その都度きちんと歯を磨いていただきたいですね。大人になると、子どもと違って好きな時間に少しずつ間食ができるため、結果的に虫歯になりやすい口腔内環境を育ててしまっている場合があります。それから、歯磨きは基本的なことではあるものの、患者さんそれぞれに磨き方の癖があるので、よく磨けていない箇所などが出てきがちです。そのあたりについては、歯科医院に通って磨き方を教わることもお勧めしたいですね。

余暇の気分転換やご趣味は?

SF映画を見たり、文芸書を読んだりもします。学生の頃は、よく海外旅行に出かけていました。バンジージャンプやスカイダイビングなど、飛び降りる系のアトラクションが好きで、海外でそれらに挑戦しつつ、ついでに近くにある世界遺産にも足を延ばすというような旅程でしたね。料理は趣味というわけではないのですが、アルバイトで長く続けていましたから、イタリア料理などは得意なほうかもしれません。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

荒川太郎院長 あらかわ歯科医院6

虫歯の治療はもちろん、入れ歯やインプラント治療、審美歯科、噛み合わせを助ける補綴治療、さらに歯周外科治療も提供しています。そうした中で、特に力を入れていきたいのは予防歯科。治療前後の歯の管理はとても大事ですから。どんなにお金をかけて治療を行ったとしても、その後のケアがきちんとできていないと感染症にかかり、その部位が再び悪化してしまうことにもつながりかねません。そもそも虫歯や歯周病などを招く原因である生活習慣の改善についても、正しい情報をご提供していければいいなと思っています。管理さえしっかりしていれば、最初から生えている自分の歯こそが、どんな高額素材よりも強く美しいですからね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント:埋入1本/275000円、ラミネートベニア/11万円、マウスピース型装置を用いた矯正/110万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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