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池下 久登 院長の独自取材記事

山の手デンタルオフィス田町三田

(港区/田町駅)

最終更新日:2023/04/21

池下久登院長 山の手デンタルオフィス田町三田 main

港区の「山の手デンタルオフィス田町三田」。院名のとおり、田町駅、三田駅からほど近い至便な場所に2016年に開業した。池下久登院長は、明海大学歯学部在学中に補綴学に興味を持ち、同大学歯学部補綴科に入局。入れ歯やインプラントについて学んだ後、都内で分院長を務め、開業に至った。愛嬌たっぷりのロボットに迎えられ、足を踏み入れた院内は明るくシックな雰囲気で、歯科医院であることを忘れてしまいそう。「歯医者さんの雰囲気が苦手、注射が痛い、歯を削るときの音が嫌など、歯医者にはマイナスのイメージが多い。そのイメージを変えたいのです」と語る池下先生。診療へのこだわりや思いなどをじっくりと聞いた。

(取材日2016年3月29日/更新日2023年4月14日)

独自コンセプト「ブラッシングスポット」を備える歯科

こだわりを感じる内装ですね。

池下久登院長 山の手デンタルオフィス田町三田1

ありがとうございます。従来の歯科医院のイメージを変えたいという思いから、院内のどこにいても、「歯医者さんに来ている」と意識しない内装にしたかったのです。特に待合室は、歯科医院の待合室特有の重い雰囲気を感じさせない、待っている間にリラックスできる空間になるようにしました。キッズルームは常にスタッフの目が届く明るい場所にし、また、受付を挟んだ少し離れた場所に落ち着いた雰囲気のソファーを置くなど配置を工夫して、患者さまにおくつろぎいただけるようにしました。診療室は全室個室で、不安を感じさせないできるだけ歯科医院のイメージから離れた、落ち着いた雰囲気になっています。

新しい設備の導入にも積極的と伺っています。

ええ。一例として歯科用CTや3Dスキャナーを導入しています。スキャナーは主に、マウスピース型装置を用いた矯正を行う際に活躍する機器。患者さまの歯並びをスキャン、そしてデータを3D画像化することで、矯正の詳細のシミュレーションができるんです。また診療時のうがいに使う水はもちろん、すべての水は浄水器を通していますし、空気清浄機も設置してクリーンな環境づくりにもこだわりました。これは、歯周病の予防や進行の抑制にもつながります。さらに当院にはブラッシングスポットというスペースがあります。いくら歯磨きは大事といっても、磨く場所がないのが現実です。そこで当院の患者さまであれば、どなたでも無料で使えるデンタルケアに特化したスペースを設けました。ここでは滅菌してお預かりした歯ブラシと、1回分の歯磨き粉をパックしてお渡ししています。

診療方針をお聞かせください。

池下久登院長 山の手デンタルオフィス田町三田2

「すべては患者さまの笑顔のために」が、僕の診療スタンスです。そのために最も重視しているのは、コミュニケーションです。どのような治療をするか決めるのは患者さまですが、選択肢を用意するのは歯科医師です。歯科医療のプロとして、患者さまに合った正しい治療法をご提案するためには、その方をよく知らなければなりません。歯をはじめとしたお口の中の状態はもちろんですが、その方の治療に対する希望や考え方、お仕事の内容やライフスタイルなども知っておく必要があります。ですから、なるべくお話ししやすい関係を築くために、治療の際もできるだけ声をおかけするようにしています。

マウスピース型装置による矯正や補綴治療にも注力

力を入れている診療は何ですか?

池下久登院長 山の手デンタルオフィス田町三田3

一つは、目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正ですね。見た目と機能面、ともに優れた歯並びをつくるため、僕と矯正の専門家の2人が担当について、精密に診査・診断を行った上で進めていきます。経過は随時、口腔内をスキャンして画像化しますので、患者さまにも成果がわかりやすいかと思います。また、僕が学生時代から追求してきた、詰め物やかぶせ物による補綴治療は得意とするところです。さらに、当院は系列のレディースクリニックと連携していますので、妊婦さまや妊娠を望まれている方も安心して受診していただけるでしょう。妊娠中は歯科治療をしては駄目と思っている方もいらっしゃるかもしれません。中にはできない治療もありますが、それを除けば、歯科でお口の中を健康に保つことはお子さまの虫歯予防につながる大切なこと。ですから若い女性の方には、「赤ちゃんに影響するので今のうちの治療がお勧めです」とお伝えすることもあります。

お子さん向けのイベントも開催されているとか。

少しでも歯科医院を好きになってもらえればとの想いで、ハロウィーン、クリスマスなど、季節ごとに院内イベントを開いています。ハロウィーンにはお子さまたちが仮装をして遊びに来てくれたり、クリスマスには歯に関する教育「歯育」につながるペープサート(紙人形劇)を披露したり。また同じく歯育の一環として、お子さま向けに歯科医師の職業体験を行っています。楽しみながら歯科や自分の歯への親しみ、関心を深めていただけるとうれしいですね。

お子さんの虫歯予防への関心も高まっていますよね。

池下久登院長 山の手デンタルオフィス田町三田4

昔に比べて虫歯はかなり減っている反面、虫歯のあるお子さまはかなり症状が進行しているケースが少なくありません。その差は、親御さまの歯に対する知識の違いが原因です。「歯磨きは大事だよ」とどんなに説明しても、小さいお子さまには理解できませんよね。やはり親御さまがきちんと理解して、見守っているかどうかで、将来大きな差が出てきます。これは僕自身のことなのですが、2歳になる前、原因不明の高熱で長い間入院した経験があります。永久歯が骨の中で育つその時期に高熱の影響で栄養が行きわたらないと、永久歯が薄くなってしまうのです。母はそのことを知っていて、虫歯になりやすいからと、歯磨きなどのケアをとても頑張ってくれたそうです。おかげで僕の歯は丈夫になり、母にはとても感謝しています。

歯科医院のイメージを変えるために、努力は惜しまない

歯科医師を志した理由をお聞かせいただけますか。

池下久登院長 山の手デンタルオフィス田町三田5

漠然と国家資格のある専門職に……と思っていたものの、具体的な職業を思い浮かべてはいませんでした。実は僕の両親は医師で、親戚にも医師が多くいましたので、医療に従事したい気持ちはどこかにあったかもしれません。両親は医師になることを望んでいましたが、そのレールに乗りたくないという些細な反発心もありました。大学進学を控えて進路を決めるにあたり、よくよく考えてみると周囲に歯科医師がいないなと気づき、そこで今の道に進もうと考えたのです。その頃の夢は教授になることでした。

開業までにはどのような経緯があったのでしょう。

在学中の実習が大きな転機でした。実習ではマネキンの歯を削って詰めるのですが、それが非常に面白くて。実習前には、当然講義でいろいろな知識を学びます。僕が尊敬していた教授は「歯科は材料の学問だ」と、材料について熱心に語る方でした。実習の体験は、まさにその言葉を裏づけるものでした。良い材料を使うことで、精度の高い治療ができる。だから虫歯になりにくくなるとわかり、まず材料に興味が湧いて、がぜん勉強が楽しくなりました。さらに、その知識を駆使して治療をすることで結果が大きく変わることもわかり、「歯科医師は僕の天職だ」と思うようになったのです。そこで開業を視野に入れて母校の医局で補綴や入れ歯、インプラントについて学び、勤務医を経て開業に至りました。

この場所で開業されたのは?

いろいろな患者さまを治療したかったからです。お口のトラブルは、年齢性別を問いません。オフィスワーカーの方もいれば、妊娠中の方もいますし、お子さまもご高齢の方も。それぞれの方が、さまざまな理由で歯科医院から足が遠のいていると思うのです。その理由を解消し、どんな方でも通うことができ、どんなトラブルにも対応できる歯科医院を作りたかったのです。そこで、オフィス街もあり住んでいる方も多いエリアで、駅に近く来院しやすい物件を探しました。その条件をすべてクリアしていたのが、ここだったのです。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

池下久登院長 山の手デンタルオフィス田町三田6

どなたでも通えるように、現在9時半~19時半を基本にしている診療時間をもっと長くしたいですね。さらに大きな目標は、やはり歯科医院のイメージを変えることです。皆さんが持つ歯科医院のイメージというのは、「できれば行きたくないところ」ではないですか? 僕はそれを変えたい。めざしているのは、「自分が診てもらいたい歯医者さん」です。すべての方にそう思っていただくことができれば、歯科医院のイメージも変わるでしょう。そのための努力は惜しまず続けていきたいと思っています。マスクのない元どおりの生活に戻ったときに、健康的で理想的なお口ですてきに笑えるよう、これからも患者さまに寄り添っていきたいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療(臼歯)/37万円〜、セラミックインレー/4万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/70万円~

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