明正会錦糸町クリニック

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安池純士院長

医療トピックス

24時間365日体制で
緩和ケアや看取りにも対応する訪問診療

明正会錦糸町クリニック

保険診療

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高齢化に伴い、急速にニーズが拡大している訪問診療。今後はそのニーズがますます多様化し、認知症・緩和ケア・重度の生活習慣病・看取りなど、さまざまなケースへの対応が求められることは必至だ。そんなニーズを素早くくみ取り、自身の豊富な知識と経験をもとに質にこだわった訪問診療を提供しているのが「明正会錦糸町クリニック」の安池純士院長だ。高齢者への金銭的・体力的な負担を考慮して診療にあたるという安池院長に、訪問診療の対象者や費用、そして今後の訪問診療の在り方などを聞いた。(取材日2019年4月4日)

自力で通院できても、身体的負担が大きい場合は訪問診療の対象に。大学病院への通院と訪問診療の併用も可能

訪問診療の対象となるのはどんな方々でしょうか。

1 ▲訪問診療で使用する車 基本的には独力での通院が難しい方、通院のための介助を受けられない方などが対象となります。症状としては高血圧症・糖尿病・脂質異常といった生活習慣病、それにCOPDといわれる慢性閉塞性肺疾患や心不全を患っていて、そうした状態でも入院はせずに住み慣れた場所で暮らしたいという方が多いですね。近年増加しているのは終末期の患者さんです。がんの方もですが、心不全や呼吸不全の方、老衰に近いようなかたちでぎりぎりまでを自宅で過ごしたいと希望する方もいらっしゃいます。昨今の社会情勢を受けて認知症の患者さんも増えています。自力で通院できても通院による身体的な負担が大きい場合、訪問診療でサポートするケースもあります。

訪問診療にかかる費用が心配です。

2 ▲多様な事情を抱える患者を訪問診療でサポートしたいと語る院長 当院の訪問診療は、すべて保険適用となっております。交通費や夜間対応料金なども発生せず、診療報酬の範囲内で行っています。訪問診療は月2回が基本ですが、患者さんの状態やニーズによっては月1回に減らして、患者さんやご家族の費用負担を軽減することも可能です。もちろん症状が悪化した場合などは、月2回に増やすこともできますのでご安心ください。当院では高齢の方への金銭的・体力的な負担を考慮して診療にあたっていますので、心配なことがあればお気軽にご相談いただければうれしいです。われわれに話しづらいことがあれば、担当のケアマネジャーに相談してみてもよいでしょう。

実際の訪問診療現場で、課題に感じることはありますか?

3 ▲訪問時にはかかせない検査機器 今後さらに増加するであろう訪問診療のニーズに対応すべく、持続可能な仕組みづくりが必要だと考えています。当院では24時間365日体制で緊急対応しておりますが、医師・スタッフがともに交代制を採用し、安定的な医療の供給に努めています。交代制でも診療に支障が出ないよう電子カルテで密に患者さんの情報を共有したり、気になる患者さんがいたら昼間のうちにケアして夜間の緊急対応を防いだりといった工夫もしています。また、今後は在宅医療を担う医師や看護師不足も課題の一つになると思います。当院では研修を希望する外部の医師らを積極的に受け入れ、人材育成という側面からも地域に貢献していきたいと思っています。

さまざまな職種との連携も必要だと伺いました。

4 ▲院長の熱心な姿勢に共感するスタッフが対応してくれる ケアマネジャーや看護師らとの連携を強化し、「顔の見える・腕の見える」関係づくりに力を入れています。こうした多職種連携がより質の高い医療の提供や患者さんの安心につながると思いますので、当院としても大切に行っていきたいですね。在宅の患者さんは大体介護認定を受けているので、担当のケアマネジャーがつきます。すると、その患者さんへの生活支援のために、関わっている医療者や介護者などが協議をするサービス担当者会議というものが定期的に行われます。私たちの訪問スケジュールに合わせて会議が設定されることもありますので、ほかの診療に差し障りのない程度に積極的に参加させていただいています。

今後取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

5 ▲些細な相談から専門的な悩みまで親身に話を聞いてくれる 在宅医療において大切なことは、最期の時をいかに過ごすかです。患者さんが最期を笑顔で迎えられるお手伝いをすることが、われわれかかりつけ医の使命だと思っています。そのためにも、訪問診療・外来診療ともに緩和ケアに注力していきたいですね。できるだけ患者さんの苦痛を軽減できるよう、患者さんの状態やニーズに合わせて薬を処方し、ご家族の精神的不安の軽減に努めたいと思います。そして積極的に非常勤の医師や学生を受け入れ、訪問診療の現場を学んでもらうことで、在宅医療を担う人材を増やしていきたいと考えています。

ドクターからのメッセージ

安池純士院長

自力で通院はできるけれど通院が負担になっているという方は、大学病院への通院と訪問診療の併用も可能です。「訪問診療の費用が不安」「高齢者を自宅でどう介護すればいいかのわからない」と悩んでいる患者さんやご家族も、自分だけで悩まずにご相談ください。当院は認知症や緩和ケアを学んだ私を筆頭に、医師や看護師が24時間体制でサポートいたします。ケアマネジャーなど患者さんに関わるスタッフとの連携を強化し、患者さんを地域全体で支えていけるような体制をつくっています。本来は信頼できる一人の医師に長く診てもらうことが理想的ですので、できるだけ早い段階で、訪問診療を行っているかかりつけ医を見つけてほしいと思います。

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