デジタルシステムの活用で
より身近になったセラミック治療と矯正
浄水通り こが歯科・矯正歯科
(福岡市中央区/桜坂駅)
最終更新日:2022/11/22


- 自由診療
笑った時に光る銀歯が気になる、何年も前に入れた金属の詰め物の下はどうなっているのだろう……。そんな悩みや不安はないだろうか。「金属の詰め物やかぶせ物は汚れがつきやすく、そこから虫歯になったり歯が割れたりすることも。噛むたびに歯にくさびを打っているようなもので、歯への負担は大きいと考えられます」と語るのは、「浄水通り こが歯科」の古賀友基理事長。患者の考えを尊重した治療を行うという大前提のもとで、長い目で見て自身の歯を虫歯や歯周病から守ることを重視した歯列矯正、セラミック治療を提案しているのだそう。歯科用CTなどを含むデジタルシステムを活用し、安全性に配慮しながらマウスピース型装置を用いた矯正も行っている古賀理事長が重視する、「歯と歯茎を守る」診療にどうつながるのか、話を聞いた。
(取材日2022年1月11日)
目次
型採り不要。CTを活用したセラミック治療とマウスピース型装置を用いた矯正で、自分の歯と歯茎を生涯守る
- Qまず、デジタルシステムとはどのようなものですか?
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A
▲カウンセリングに関して、熱く語る古賀理事長
口腔内をデジタルスキャンし、そのデータをもとに、歯の修復物の製作などをコンピューター制御のもと行っていく、CAD/CAMシステムのことです。これまでは歯の型採りをしたら歯科技工所に送り数週間かけて製作してもらっていましたが、このシステムを活用することにより、クリニック内で短時間で製作していくことが可能になりました。セラミック治療の場合、スティック状のカメラで患部を数秒撮影すると、モニターに歯列の3D模型が出現。コンピューター上で歯科医師が修復物の範囲や形態の設計、噛み合わせの調整などを行い、データをマシンに送れば、セラミックのブロックから自動で修復物を削り出してくれます。
- Qデジタルシステムで行うメリットは何でしょうか?
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A
▲先進的な技術で患者の負担を軽減させる
最大のメリットは、虫歯などを削った後、日を置かずに修復物をセットできるため、患部の汚染を防げること。製作に日数がかかる場合は仮のふたをするのですが、どうしても隙間ができ、細菌が入り込むこともあります。デジタルシステムを活用すれば、そのリスクを軽減していくことができるのです。また従来のような、印象材を口の中に数分間入れておかなければならない、苦しい型採りも必要ありません。嘔吐反射がひどく型採りが難しかった方も、このシステムによってストレスが軽減されるでしょう。型採りの材料は膨張・収縮するので多少ずれが生じたり、模型が変形する可能性もありますが、デジタルシステムではそういった心配もありません。
- Q治療を受けるにあたって、注意しておきたい点はありますか?
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A
▲審美面に加えて機能面にもこだわりを持っている
天然歯のように見えるセラミックは年々その質も高まっていて、患者さん一人ひとりに合う材料・色の種類が豊富にそろうようになりました。しかし、力がかかる奥歯や前歯の場合は、強度を増したり細かな色合わせが必要だったりするため、歯科技工士さんにお願いして調整に日数がかかるケースもあります。また、今ある銀歯をセラミックに替える場合は特に、歯の根の治療や歯周病治療が必要になってくることが多く、下準備の診療に時間がかかります。誰もがすぐセラミックに変えられるわけではありません。せっかく入れるセラミックを長持ちさせるためにも、生涯自分の歯と歯茎を守るためにも、必要なステップですのでご理解ください。
- Qこのデジタルシステムを、矯正にも活用しているのだそうですね。
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A
▲マウスピース型装置
同じようにデジタルシステムを活用して、カメラで口腔内全体を撮影して3D模型を作り、マウスピース型装置を用いた矯正のプランニングを行います。歯を理想の位置まで効率良く動かせるようシミュレーションを行うために、CTを用いて骨の形を確認した上で矯正を行います。マウスピース型装置を使用すると矯正していることがわかりにくいため、大人の方でも始めやすいのが特徴。シミュレーション画像によって患者さんと情報共有できるのもメリットです。印象材を用いた型採りが不要なため患者さんの負担も少ないですし、デジタルシステムを適切に用いることで、より正確さや安全性にこだわることができ、身近な矯正方法となってきました。
- Qこのような診療に積極的に取り組むのはなぜでしょう?
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A
▲患者のめざす姿に寄り添って方針を決め治療を行う
見た目の美しさを求めるからではなく、患者さんの歯を虫歯や歯周病から守るためです。虫歯治療で修復物を入れるなら、隙間から細菌が入り二次虫歯が進行しやすい金属より、歯と接着する力が強い特徴を持つセラミックをお勧めしたいですし、歯並びや噛み合わせが悪く、将来的にトラブルや不具合が予想されるが、目立つ矯正はしたくない方にはマウスピース型装置を用いた矯正が適しているでしょう。デジタルシステムを活用し、従来かかっていた時間や手間、苦痛、費用をなるべく減らし、治療を受けやすく、安全性重視の環境を整えたいと思っています。当院の診療方針は、患者さんが望む歯科医療を提供すること。一緒に方法を考えていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック治療/詰め物5万5000円~、かぶせ物8万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/50万円~(部分)、80万円~(全顎)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。