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メカニズムを理解して早期発見
健康寿命延伸につなげる歯周病治療

クオーツデンタルクリニック

(渋谷区/渋谷駅)

最終更新日:2021/05/07

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むし歯と並ぶ口の中の病気の代表格といえば「歯周病」。一説には日本人の成人の8割が罹患しているともいわれる身近な疾患だが、悪化すると歯を失う可能性が高くなり、全身のさまざまな疾患にも大きな影響を及ぼすことから、近年は健康寿命の延伸に向けた予防と対策の重要性に注目が集まっている。ところが、そうした事実と、一般患者の認識には隔たりがあり、「実際には、かなり悪化してから受診する人が少なくない」と、歯周病学のエキスパートである「クオーツデンタルクリニック」の伊藤公一先生。歯周病は初期段階で発症を自覚しにくく、気づいたときには手遅れになっていることも多いため、メカニズムを理解して早期発見に努めることが重要だ。悪化を防ぐ歯周病の基礎知識とケア方法について、伊藤先生に聞いた。(取材日2021年4月20日)

「何となくいつもと違う」は早期発見のチャンス。歯肉炎の状態で受診すれば健康を取り戻すこともめざせる

Q歯周病とは、どのような病気なのですか。
A
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▲歯周病が進行すると最終的には歯がぐらつくことも

歯周病は、読んで字のごとく「歯の周り」の病気。歯を支える歯周組織に起こるトラブルです。歯周病のメカニズムを理解するために、まずは歯周組織について確認しておきましょう。歯周組織は、歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜の4つから構成されています。そのいずれかに炎症が起きている状態が歯周病ですね。炎症が歯肉に留まっていれば歯肉炎、歯槽骨や歯根膜に及ぶと歯周炎。炎症が進むにつれて歯肉が腫れて盛り上がり、次第に歯との隙間のポケットが深くなると、ポケットにたまった細菌の塊が容易には取り除けなくなります。すると、さらに炎症が進行して、最終的には支えを失った歯がぐらついてしまうのです。

Q歯周病の原因について教えてください。
A
2

▲穏やかな口調でわかりやすく説明してくれる伊藤先生

歯周病の原因は大きく2つあります。1つは、歯周病菌が増殖してできるプラーク(歯垢:細菌の塊)。ほとんどの人の口の中には、常在菌の1つとして歯周病菌が存在しています。歯周病菌は、ケアが行き届いたお口や、免疫バランスの整った状態ではほとんど悪さをしません。しかし、ケアを怠るとお口の中で増殖し、他の細菌とともにプラークを形成して炎症を引き起こします。歯周病菌の多くは空気を嫌うため、ポケットの中に入り込んで、炎症を促進させていきます。原因のもう1つは、噛み合わせや歯ぎしり、食いしばりといった悪習慣によって、外から力が加わること。歯に強い力が加わり、歯周組織の深いところの炎症を引き起こす原因になります。

Q歯周病は、歯だけでなく全身に影響があるそうですね。
A
3

▲歯周病の治療に長く携わってきた伊藤先生にも診てもらえる

口の中で起こる病気ですが、細菌は唾液に乗って体内へ入り込むので、お口から遠く離れた部分の疾患の原因になったり、既にある疾患を増悪させたりする場合があります。特に糖尿病に関しては、歯周病との関係について研究が進み、発病や増悪の原因として双方向的に影響を及ぼしていることがわかってきました。糖尿病患者さんは、並行して歯周病の治療も進めるケースが増えてきています。睡眠不足やストレスなどに関連する免疫機能低下が、歯周病を悪化させる要因となることからも、歯周病は口の中に限定した病気ではなく、全身の病気であるといえるのではないでしょうか。

Q歯周病に気づかない人もいると聞きました。
A
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▲痛みがなくても気になることがあれば早めに受診してほしいと話す

歯周病は、初期の歯肉炎の段階ではほぼ自覚症状がありません。「痛い」「しみる」などの症状をきっかけに歯科を受診できる虫歯と違って、歯周病は受診のきっかけをつかみにくいのでしょう。診察をしていても、かなり重症化してから受診される方がいまだに多いのが現状です。歯周病のサインに気づくには、ふだんから歯肉の状態を確認しておくことが大切。歯肉がムズムズする、いつもより赤い、歯ブラシに血がつく、といった変化があれば、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。綿棒で歯ぐきを押してみて、ぶよぶよした感じがないか、血がつかないか、といったチェックをしてみると良いですよ。

Q予防と、早期発見が大切なのですね。
A
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▲病気の進行を食い止めるためにもブラッシングと歯科のケアが大切

歯肉炎の段階でケアをすれば、ほぼ元通りの歯肉に戻すことがめざせます。「いつもと違う」サインに気づいて、早めに治療を始めましょう。また、非常に重要なのがブラッシングによるプラークコントロールです。よく、「磨いていたのになんで」と言われますが、それは磨いているつもりで、実は磨けていないから。いい加減に3回磨くなら、寝る前に1回、適切な磨き方でしっかりブラッシングしたほうが効率的です。歯科のメンテナンスでは、歯科衛生士が一人ひとりの歯や口の状態に合わせて磨き方を指導してくれますから、ご自宅で実践してみてください。信頼できるかかりつけ医を見つけて、定期的にお口の中をチェックする習慣を持つと良いですね。

ドクターからのメッセージ

伊藤 公一先生

歯周病治療では、お口の中の状態を改善していくことはもちろんですが、甘いものを多く食べるとか、歯磨きせずに寝てしまうとかいった生活習慣や意識も変えていく必要があります。当院では、歯周病の進行度に応じた治療を行い、重症の場合は歯ぐきを切開して歯周病菌や病巣を取り除く外科的治療や、壊れた歯周組織の再生療法も行っていますが、どの治療も患者さんの理解と努力なくして良い結果を生むことはできません。歯周病治療の究極の目的は、健康寿命を延ばすこと。歯周病にならないこと、歯周病を治すことが健康に生きるうえで非常に重要であることを知り、前向きに、継続してメンテナンスとケアに取り組んでいただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯周組織再生療法/5万5000円~14万3000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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