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はまみこどもくりにっく

はまみこどもくりにっく

佐藤研院長

医療トピックス

支援が必要な特性、発達障害
周囲の理解と協力こそが治療に

はまみこどもくりにっく

保険診療

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世界的に増えているといわれている発達障害。以前に比べると一般的に認識されてはいるものの、診療を実施しているクリニックや専門の医師が少ないのが現状だ。「発達障害の診療は、どこで受けたらいいのかわからない」「うちの子どもも発達障害なのでは」と、密かに悩んでいる子育て世代もいるのではないだろうか。「はまみこどもくりにっく」には、そういった背景から子どもの発達障害に関する保護者からの相談が数多く寄せられる。院長の佐藤研先生は小児神経科を専門としており、月に2回、専門外来枠を開設し発達障害の診察にあたっているからだ。そこで佐藤院長に発達障害とはどういうものか、どう向き合い、どのように治療を行えばいいのか、話を聞いた。(取材日2017年12月12日)

早期の療育によって、社会生活にできるだけ困難なく対応できるよう、成長を支援することが大切

発達障害とは具体的にどのようなものですか?

1 ▲「問診は保護者の悩みを聞く時間でもある」と院長は語る 子どもの成長過程において、年齢相応の発達を示さない、あるいは発達段階がアンバランスで、偏りがあり日常生活に困難ある状態のことをいいます。日本では、自閉スペクトラム症、ADHD、学習障害がメインで、それぞれ特徴的な症状があります。自閉スペクトラム症の特徴は、対人関係を築くのが難しい、コミュニケーションが取りにくい、こだわりが強いこと。ADHDは、注意力が散漫な不注意、待つことが苦手な衝動性、落ち着きがない多動性といった特徴があります。学習障害は知的に遅れがないが、読む、書く、計算する、話すなどの基本的な学習能力のいずれかに困難が見られる状態です。その他に多くの関連症状が見られることもあります。

発達障害を持つ子どもは増えているのでしょうか?

2 ▲院内は先生渾身の電車模型が運行を続けている 増えているといわれていますが、発達障害の傾向を持った子どもたちは昔からたくさんいたと思います。以前は少しわがままな子や多動の子がいても「まあ、いいんじゃないの」という感じで、地域社会や学校教師も許容していた。逆によく動く子は活発で良い子だという認識もあったと思いますが、今はおとなしく教師の言うことを聞くのが良い子というように、少し判断基準が変わってきましたよね。加えて近年では発達障害の認知が高まり、以前よりも軽い特性を持った子が診断を受ける機会が増えてきました。しかし受診しても何も問題がない子も少なくありません。ですから単純に数が増えているとは、言い切れないかもしれませんね。

スマートフォンや携帯ゲームは子どもの成長に影響するのですか?

3 ▲問診時は事前に保護者が記載した問診票も活用する 愛情を注いでいないと、コミュニケーションが苦手になるといわれています。その原因はスマホだけではないと思いますし、スマホや携帯ゲームが普及してから、それほど経年していないので正確なデータがあるわけではありませんが、無関係ではないと私は思います。声をかけたり目を合わせたりしてコミュニケーションを取りながらおっぱいをあげることは、スマホをいじりながらではできません。また成長してから1人でスマホや携帯ゲームばかりしていると、親や友達と話す時間が減り、ますますコミュニケーションが苦手になってしまいます。ですから私の所属する日本小児科医会は「スマホに子守りをさせないで!」という啓発を行っています。

発達障害の子どもとは、どのように向き合えばいいのでしょうか。

4 ▲佐藤先生と言語聴覚士である脇田奈未さんによる検査や診療を行う まずは、その子の行動をよく観察することです。多くは特異な行動で、理解し難いものかもしれません。しかし、その行動には理由が何かしらあるはずですから、本人の立場になって対策を練ってみてください。もちろん、その対策の方法にはこつがあります。そこで専門家に聞くことも大切ですが、私は書籍をお勧めしています。1冊読みやすいものを購入してその方法論を自分の子どもにアレンジしてみます。人任せはいけません。親御さんは一番の理解者になってください。発達障害を特別なことと思わないでほしいのです。多かれ少なかれ、誰もが持っている特性です。そのために困っていないか、生きにくくなっていないかを考えて、支援してください。

保護者にメッセージをお願いします。

5 ▲医師と言語聴覚士の2人に助言を求めながらの生活が重要となる どんな発達障害があっても、子どもの能力は必ず伸びます。しかし専門家といわれている人ができることには限界がある。例えば、当院では言語聴覚士による言語療法は月に2回、多くても週に1回、治療は1時間。つまり多くの時間は学校、幼稚園や保育園、地域、家庭で過ごしています。ですから保護者の方をはじめとした周囲の皆さんの対応が非常に重要です。内服薬を処方することもありますが、それは障害に伴うさまざまな症状を和らげることが目的。「この薬を内服すればいい」という確立した治療がないのが発達障害の難しいところです。周囲の理解や支援こそが治療につながります。ご家族はもちろん、地域で見守っていただきたいですね。

ドクターからのメッセージ

佐藤研院長

ご自身のお子さんが発達障害であると診断されると、ショックを受ける方は少なくありません。しかし、早く知ることによるメリットを知っていただきたい。早期に療育することで、きちんとした対応を覚え通常の社会生活を送れるように成長する子どももたくさんいます。子どもはあっという間に成長します。ですから早めに、かかりつけの小児科の先生や公的な子育て相談課などに相談してください。抱え込んでしまわずに周囲の協力を仰ぐことが治療であり、子どもたちの成長につながるのです。発達障害の子に対しては、両親を含めて周囲が正しい理解をすることが大事です。まずは、お父さん、お母さんが一番の理解者になり、先生になってください。

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