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酒井 暢世 院長の独自取材記事

タップルこども歯科・矯正歯科

(練馬区/東武練馬駅)

最終更新日:2024/04/02

酒井暢世院長 タップルこども歯科・矯正歯科  main

2015年、小児歯科専門のクリニックとしてオープンした「タップルこども歯科・矯正歯科」。最寄り駅の東武練馬駅からは徒歩4分とアクセス至便、ベビーカーで子どもを連れた母親でも気軽に来院できるクリニックだ。周辺は北野神社、浅間神社など古い神社、昔ながらの商店街、近代的なマンション、大型ショッピングセンターなどが混在するエリア。近年、子育て世代が次々と引っ越して来ており、いつもどこかで子どものにぎやかな声が聞こえてくる。院長の酒井暢世先生も1男1女の子を持つ母親。小児歯科を専門とし、自分の経験も交えたアドバイスで子育て世代の母親に寄り添っている。子どもの口のことで心配・悩みがあれば気軽に訪れてほしいという酒井先生。そんな酒井先生に、出身地や歯科医師をめざした理由、治療方針などをたっぷりと聞いた。

(取材日2015年7月8日/情報更新日2024年3月8日)

院内はいるだけで楽しくなる空間

内装がかわいいですね。

酒井暢世院長 タップルこども歯科・矯正歯科 1

ありがとうございます。担当してもらった建築士の方には内装の相談はもちろん、診察券、名刺などのデザインなど何から何まで手伝ってもらい、女性ならではの感性ですべてがやわらかいイメージで仕上げてもらいました。私が思い描いたイメージどおりの出来栄えで感謝しています。小さなお子さんはどうしても歯科医師に対して「怖い」「痛い」といったイメージを抱きがちなので、せめてクリニック内は明るくポップなイメージにしたかったのです。余談ですが、私も改装工事に加わっています。工務店の方の許可をもらって、ペンキを塗ったり、タイルを貼ったりしています。入り口近くにある黒板の絵は私の子ども2人が描きました。椅子などは北欧のインテリアショップでそろえています。とてもうれしいことに「カラフルでポップでかわいいとか」「おもちゃ箱のような空間ですね」などと患者さんからお褒めの言葉をもらったりします。

出身地、開業の経緯を教えてください。

出身は三重県です。中学・高校までは三重県で、大学は広島県でした。1997年に広島大学歯学部を卒業し、結婚をきっかけに関東に引っ越してきました。下の子が幼稚園に上がるのを機に東武練馬にある「ゆりの木歯科・矯正歯科」でお世話になっていました。開業は自宅が近くにある練馬区近辺でしたいと考えていたのですが、この場所は駅から徒歩4分なので、ベビーカーの方も安心して来院できる点が気に入りました。物件に出合ってから約1年で開業に至りましたね。住宅街や自衛隊の官舎などがあり子どもがたくさんいるので、何かお役に立ちたいという思いもありました。タップルというネーミングの由来をたまに患者さんに聞かれますが、実はりんごを意味する英語のアップルに東武練馬の頭文字「T」、Teeth(歯)の頭文字「T」を付けたのです。音の響きがとても気に入っています。

歯科医師をめざした理由は何だったのでしょうか?

酒井暢世院長 タップルこども歯科・矯正歯科 2

私の母も仕事をしており、女性が働くという環境が当たり前だと思っていました。女性の社会進出を考えたときに思いついたのが手に職を持つことでした。人の体に興味があり、また割と手先が器用だったので、歯科医師が向いているのかと思い、選びました。歯科医師は人の手助けができたり、人が悩んでいることや気になっていることを解消できたりと、人の喜びにつながるところがすてきだと思いました。歯科医師になるためには大学で6年間勉強する必要があるのですが、最初は解剖学・口腔解剖学、生理学、衛生学など座学がもっぱらの中心で少々びっくりしました。ですが、今ではその基礎を勉強することの重要性を改めて感じています。

「褒める」「叱る」を上手に使い分けて

小児歯科を専門に選んだ理由は何ですか?

酒井暢世院長 タップルこども歯科・矯正歯科 3

歯科にもさまざまなジャンルがありますが、出産育児で休暇を取っている時、私の強みは何かと考えたときに、大学卒業後の進路で小児歯科について大学院で学ぶという選択も考えていたことを思い出しました。小児歯科の専門家をめざすと決めたからにはもう一度勉強しようと思い、文京区にある小児歯科専門のクリニックや鶴見大学歯学部小児歯科学講座で小児歯科・矯正について徹底的に勉強し直しました。大人の歯はいかにして残すかと考えますが、子どもの歯は「生え替わり」「永久歯がきちんと生えそろうようにしてあげる」など、これから作り上げていくという部分が面白いですね。小児歯科は実に奥が深いです。ですが実際の現場は、「いかに椅子に長く座ってもらうか」「お子さんの注意をそらしていかに麻酔を打つか」「いかに治療に参加させるか」など治療前のことのほうが重要だったりします。小児歯科は自分の性格に本当に合っていると思っています。

診療方針を教えてください。

酒井暢世院長 タップルこども歯科・矯正歯科 4

「よくできた時は褒める。反対にダメだったら叱る」ということを常に心がけています。良いこと、悪いことがまだよくわからないお子さんが多いので、良いこと悪いことをはっきりとさせることが重要だと思っています。この言葉は当クリニックのスタッフにも徹底して言っています。また、歯科医師は怖い人というイメージを持っている方が多く、こんな質問をしたら怒られてしまうと身構えてしまう親御さんもいますので、私はじめスタッフは率先して自分からお声がけするようにしています。設備面では、治療に使う器具や薬剤までお子さんに適したものを選んでいます。治療中にお子さんが恐怖心を持たないために、音の出ない器具を用いています。また、小児の治療では使用しないクリニックが多いラバーダムも、治療の際に必ず使用しています。これは、水がお子さんのお口の中に溜まることなく治療ができ、器具の誤嚥の防止だけでなく、治療の精度向上が見込めます。

子どもの歯の健康を守るためにはこまめな検診が重要

どんなお子さんに通院してもらいたいですか?

酒井暢世院長 タップルこども歯科・矯正歯科 5

今まで歯科クリニックが苦手だったお子さんにもぜひ来てもらいたいですね。子どもを歯科クリニックに行かすことに苦労している親御さんは実に多いと思います。お口を開けるのが苦手なお子さんでもトレーニングすれば、皆さん上手に治療を受けられるようになっていくものです。手ごわいお子さんも当院ではお待ちしています(笑)。

たいへんお忙しいと思いますが、趣味やリフレッシュの時間はありますか?

開業したばかりなので休日は事務仕事をすることが多いのですが、家族の行事として月に1回、山登りをしています。富士山をはじめ、東京の奥多摩、埼玉県の山々などを家族で登っています。きれいな空気を吸いながら、緑の風景を眺めながらの山登りは、何よりもストレス解消になりますね。さまざまな筋肉を使うので運動不足解消にもつながります。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

酒井暢世院長 タップルこども歯科・矯正歯科 6

「歯科クリニックは虫歯になったら行くところ」と思っている方が多くいますが、最近の歯科業界では歯科クリニックは虫歯になる前に、定期的に歯を管理するところという考えを啓蒙しています。定期的なケアを行うことで歯の寿命をぐっと延ばすことも望めるからです。もちろん、一番初めに歯科クリニックに来るきっかけが虫歯であっても構いません。虫歯を治した後、次に作らない! ということが肝心です。「歯医者さんに行くのが楽しい!」とお子さんたちに言ってもらえるような歯科クリニックになることが理想です。子どもの歯のことで少しでも心配なことがあれば気軽に相談に来ていただけたらうれしいです。

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