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戸叶 尚史 院長、長谷川 二三代 先生、寺内 剛 先生の独自取材記事

とかの医院

(荒川区/町屋駅)

最終更新日:2019/08/28

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千代田線町屋駅から徒歩5分ほどの場所に「とかの医院」はある。同院は感覚器とそれと関連の深い内科の双方をトータルにケアするクリニックをめざして開院したため、幅広い診療科目を持つ。今回のインタビューでは耳鼻咽喉科を担当し同院の院長を務める戸叶尚史医師、眼科を担当する長谷川二三代医師、内科を担当する寺内剛医師の3人に話を聞いた。それぞれの医師が大規模病院でしてきた経験は地域医療にどう生かされるのか。医師の得意とする治療やポリシーもまじえながら話を聞いた。
(取材日2015年6月26日)

感覚器の治療で隠れていた生活習慣病を洗い出す

開院されたばかりということで、院内はとてもきれいですね。

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【戸叶院長】2015年6月に当院は開院しましたが、その前身であるクリニックは1930年に祖父が開き、耳鼻咽喉科を標榜していました。その後父が後を継ぎ、父亡き後はしばらく閉院しておりました。今回、開院にあたり、耳鼻咽喉科だけでなく、同じ感覚器である眼科も併設しました。感覚器はどうしても血管の病気と密接な関係にあることが多いので、全身を診ることのできる内科の医師にも声をかけました。多くの先生方に手伝ってもらえることになり、とても感謝しています。
【長谷川先生】もともと、戸叶先生は中学校・高等学校の同級生だったんです。数年前に同窓会がありまして、その時にこの話をいただきました。私は眼科で手術を20年以上やっていたのですが、このタイミングで話をいただけたのはいい機会だと思い参加しました。

感覚器の科と内科を併設するメリットについて詳しく教えてください。

【戸叶院長】感覚器の病気は実は生活習慣病が原因となっていることが多いんです。そうすると内科の診察が必要になることが多いし、感覚器にも症状が出ていても、その原因となる内科疾患に気づいてないこともあるんです。ですから、耳鼻咽喉科や眼科での訴えの原因となっている病気を見つけて、寺内先生をはじめとする内科の先生と相談して治療方針を決めるといったことが大切になると思います。大学病院で診なければならない特殊な病気というのは数としてはそんなに多くありません。生活習慣病で感覚器をおかしくしてしまうということが圧倒的に多いんです。各科連携して、1人の患者さんを診る、というのは当院の特徴ですね。
【長谷川先生】診察室もすぐ隣なので、普段から困ったことがあるとすぐ相談しに行っています。常に連携がとれるというのは大きなメリットですよね。

長谷川先生と寺内先生は治療中どんなことに気をつけていますか?

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【長谷川先生】患者さんが一番困っているのは何かを正確に聞き取ることですね。「まぶしい」、「見えない」という主訴にもいろんな病気が隠れています。本人の主訴を整理して、何に困っているのかを正確に聞きだし、そこにしっかりとした診断、治療をすることを大事にしています。また、検査もできるだけ患者さんに負担がないように的確なものを選択するようにしています。
【寺内先生】患者さんに治療法をいくつか提案し、選んでもらうのがアメリカ型の医療。しかし、日本の患者さんは、選択肢をたくさん出されてどうしたらいいかわからなくなっている人も多いです。そこで、私は「この方法がいいのではないか」とこちらからイニシアチブを取るようにしています。また、生活習慣病において患者さんの職業や生活スタイルは重要なこと。失礼のないよう配慮しながら、こうした病気の背景もできるだけ聞いています。

三者三様の専門性の高い治療経験

戸叶院長の開院までの経験について教えてください。

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【戸叶院長】当初は祖父や父と同じ耳鼻咽喉科になろうとは思っていなかったですね。全身を診たいという思いから神経内科にも興味があったんです。しかし、その後、すべてを診られるジェネラリストから1つの専門を持つスペシャリストへの志向が強まり、耳鼻咽喉科に戻ってきました。臨床ではアレルギーと難聴の専門外来に所属し、アレルギーの外来では主にレーザー治療の有効性の検討を、難聴の外来診療では遺伝性難聴の研究だけでなく、埋め込み型骨導補聴器の日本への導入に携わることもできました。研究では難聴遺伝子研究の、主に難聴モデル動物の作成と聴覚障害部位の解析を担当し、アメリカ留学中はES細胞を用いた聴覚の神経の再生医療にも携わることができました。帰国後は一般病院で臨床研究や手術の後進への指導をし、大学復帰後はそれに学生教育と基礎研究が加わるといった感じです。

長谷川先生はどのような治療を得意とされていますか?

【長谷川先生】学位論文は斜視、弱視で大学時代はそれを専門としてやってきました。その後、民間病院に18年間勤め、そこでは子どもから高齢者まで一般的な疾患を診てきました。当院での検査は網膜の厚みを診る器具など今まで病院で使っていたものも無理を言って置いてもらいました。診療レベルとしては、地域のクリニックと大学病院のちょうど中間ぐらいの治療ができるようになっています。比較的高度な診療ニーズにお応えできるかと思います。ボツリヌス毒素製剤注射も可能です。これは、まぶたが下がってきてしまう眼瞼(がんけん)けいれんや顔の筋肉が収縮する片側顔面けいれんに使われる治療ですね。

寺内先生が得意とされるのはどんな治療ですか?

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【寺内先生】私はもともと大学病院で消化器を専門にしていました。大学病院を辞めた後は消化器の医療に従事する一方、循環器の病院でも経験を積みました。そこはカテーテルやペースメーカー埋め込みを行うレベルの病院だったので、術後の管理を通してかなり循環器の勉強をしました。当院での治療も、消化器・循環器については自信があります。一般的な内科のクリニックより検査機器も多いと思います。しっかりした検査とその説明には力を入れたいのです。大規模病院では医師が忙しくて説明をしてくれない、という患者さんは多いんです。ここではできるだけわかりやすく、患者さんと対等に話をできるかと思います。

受診科をまたぐ主訴もまずは相談を

大学病院から地域での医療に舵を切ったことをどう捉えていますか?

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【戸叶院長】前身の戸叶耳鼻咽喉科医院はずいぶん長いことやっていたクリニックですから、今も先代、先々代の患者さんがいらっしゃいます。当院はこの地域の人にかわいがってもらえているという感じがします。閉院していた間に症状が悪化している方も結構いらっしゃいました。そうした人たちを再びフォローできればと思います。大学病院ではこういう患者さんとのつながりはできませんから。また、大学病院は最後の砦なので見逃しが許されません。そのため、不要な検査まで万が一を考えて実施され、患者さんは検査漬けになってしまいます。当院では極力、必要な検査だけ少しずつやっていきます。困った症状があったら一度相談しに来てください。

先生方の休日の過ごし方を教えてください。

【戸叶院長】休日は、今はないんですよね。趣味というか、お酒は好きです。学生時代からシングルモルトウイスキー一辺倒でしたが、最近ではワインを飲み始めました。
【寺内先生】できれば寝ていたいんですが(笑)、実際には子どもたちと遊びにでかけたりして家族と過ごしています。あとは学会や勉強会にも行っています。
【長谷川先生】子どもが3人いるので子育てと家事ですね。以前は趣味でとんぼ玉も作ったりしていたんですけど、今はとてもそんな余裕がなくなってしまいました。とんぼ玉は棒ガラスが作品になっていく過程が好きなんです。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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【寺内先生】ストレスフルな人が多い中、捌け口を求めるストレスが不整脈などの病気として出てくる人もいらっしゃいます。他の人には言いづらくても医師であれば言いやすいこともあるかもしれません。どうぞ遠慮せずに愚痴を言うつもりで来院してください。
【長谷川先生】1年に1回どんなかたちでもいいので健診を受けてほしいです。忙しい世代はなんらかのきっかけをつくらないと健診に行かないんですよね。時間をつくってぜひ受診してほしいです。
【戸叶院長】「痛くもかゆくもないけど、ちょっとかすんで物が見える」という症状が生活習慣病の早期治療につながることもあります。感覚器の医師は全身を見ないと思われがちですが、一通りの診察はできます。長谷川先生は麻酔科入局で、麻酔科標榜医でもいらっしゃいましたよね。ですから、感覚器以外の症状も気兼ねなくご相談ください。ぜひ、気軽に来院していただけたらと思います。

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