全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 府中市
  4. 府中駅
  5. 医療法人社団勇孝会 府中けやき通り矯正歯科
  6. 平岡 孝文 院長

平岡 孝文 院長の独自取材記事

府中けやき通り矯正歯科

(府中市/府中駅)

最終更新日:2024/04/01

平岡孝文院長 府中けやき通り矯正歯科 main

緑豊かな場所に開業したいという思いから、大きなケヤキの木が並ぶ府中駅の近くに「府中けやき通り矯正歯科」をオープンさせた平岡孝文院長。矯正歯科を専門とする院長は、開業から8年を迎えた今でも勉強を欠かさず、日々進化する矯正治療を患者に還元すべく研鑽を積んでいる。インハウスアライナーという、クリニック内でマウスピース型装置を用いた矯正に使うアライナーが制作できるようにと、第2診療室を2021年春に新設。同フロアには検査室やカウンセリングルームなども設けている。「患者さんのモチベーションを高めるのも歯科医師の役目」と考える平岡院長に、新たに作った第2診療室や通院する患者への思い、今後の展望などを語ってもらった。

(取材日2021年3月23日/情報更新日2023年3月10日)

モチベーションを維持するためのフロアを新設

府中に開業して6年がたちましたね。

平岡孝文院長 府中けやき通り矯正歯科1

緑豊かなところにクリニックを構えたいと考え、府中のこの場所を選んで2015年に開業しました。それから8年たって患者さんもだいぶ落ち着いて来ていただけるようになったと思います。最初は自分を含めて3人のスタッフでスタートしたのですが、今では受付・コーディネーターが3名、歯科衛生士が5名、歯科技工士が3名、歯科医師が常勤で僕を含めて6名の、計17名になりました。受付スタッフの中に保育士資格を有している者がいますので、治療中にお子さんを預かることも可能です。そして2021年の春に、同じ建物の3階に第2診療室がオープンしました。患者さんに喜んで通院してもらえるように、また気を引き締めていきたいと思っています。

新たに設けた第2診療室とはどんなところでしょうか?

現在治療を行っている2階はそのまま診療フロアとして、新たに作った3階の第2診療室はカウンセリングフロアとして活用する予定です。入ってすぐの待合室は広々とした空間を取り、勉強会などもできる場所にしました。口腔内スキャナを設置した検査室と、エモーショナルルームという患者さんのモチベーションを上げるためのカウンセリングルームを設けています。40坪ほどあるフロアですが、ユニットは検査室に1台だけ。ここでは治療は行いません。奥には歯科技工士が常駐するラボを設け、3Dプリンターを3台設置しました。通常マウスピース型装置の矯正に用いるアライナーは外注によって作成するのがほとんどですが、当院では院内で作って患者さんに提供するインハウスアライナーを制作できるような体制を整えました。

新設した3階ではあえて治療を行わないのですね。

平岡孝文院長 府中けやき通り矯正歯科2

はい、ここは長く続く矯正治療の最初と最後に使用する場所として設けました。患者さんは、最初が一番モチベーションが高く、次第にやる気が落ちていってしまい、中には矯正治療を諦めてしまう方もいます。そういう方のモチベーションを保つために、特別感のある部屋を設けて、最初のカウンセリングと検査で気持ちを高めることが必要と考えました。例えば、テーマパークのアトラクションの前にあるブリーフィングルームは、みんなで集まって何が始まるのかワクワクしますよね。2階の第1診療室もそうなのですが、テーマパークで得られるようなワクワクや感動を患者さんに与えて、モチベーションの維持につなげていきたいと考えています。そして矯正装置が外れる時には、新設したエモーショナルルームで歯の様子などがまとめられた動画をお見せしたいですね。

矯正歯科クリニックとして専門的な治療を提供

歯列矯正にはどんな方法がありますか?

平岡孝文院長 府中けやき通り矯正歯科3

一般的なのはブラケットと呼ばれる装置を歯につけて、ワイヤーで歯を動かす方法ですが、今はマウスピース型装置を使った矯正を望まれる患者さんが増えています。当院では初診でいらっしゃる患者さんの7割がマウスピース型装置を用いた矯正を希望されています。アライナーと呼ばれる透明に近い装置を着ける方法で、食事や歯磨きの時には取り外すことができ、日常生活でのストレスが少なく歯列矯正に臨めます。デジタルで行うため、ゴールまでのシミュレーションがわかりやすい点も魅力です。また当院では歯型を採る際に、印象材という粘土のような材料を使わずに、3Dスキャナーで歯型を採ります。歯型を採るのが苦手で嘔吐反射が出やすい人にもお勧めです。

マウスピース型装置を用いた矯正で制作するインハウスアライナーとはどういったものですか?

インハウスアライナーとは、今まで外注で作っていたマウスピース型の矯正装置、アライナーを院内で全部作るということです。2019年の秋に、アメリカへ勉強に行ったのですが、アメリカでは外注に出すより院内で制作するインハウスアライナーが徐々に主流になってきているそうです。日本ではまだ少ないですが、数年後にはメインストリームになると思い、2年かけて設備を整えてきました。新たに設けた3階のラボでインハウスアライナーを作れるようになり、外注よりも制作期間を短縮できるようになりました。期間だけではなく、治療方針をダイレクトに反映できるので、よりクオリティの高いマウスピース型装置を用いた矯正が提供できるようになりましたね。

大人になって矯正を始める方にも望まれそうですね。

平岡孝文院長 府中けやき通り矯正歯科4

当院では大人と子ども、ちょうど半々くらいの割合でいらっしゃっています。仕事を引退して余裕ができたご年配の方や、ビジネスの場で歯並びを気にする人が増えている関係からか30、40代の男性も多いですね。「もう若くないから」と二の足を踏んでいる方も多いと思いますので、まずは相談だけでも来てみてください。先ほどマウスピース型装置の矯正を希望される方が7割と言いましたが、当院では希望されればほぼお断りすることはありません。子どもの場合でも上の前歯が生えていたらマウスピース型装置を用いた矯正が提案できます。生えかわりがあるので、大人よりは難しいですが実施は可能です。患者さんの希望に合わせて質の高い治療とサービスを提供できるのは、矯正歯科を専門とするクリニックの強みだと思っています。

患者が「大切にされている」と感じるクリニックに

診療の際に心がけていることは?

平岡孝文院長 府中けやき通り矯正歯科5

「患者さんは大切にされたがっている」という考えで接しています。クレームも「自分が大切にされていない」と感じた時に発生するんですよね。なので、「大切にする」のではなく「大切にされたがっている」ということをスタッフとも共有しています。また、当院のコンセプトにあるのが「矯正治療は山登りのようなもの」。矯正治療のゴールが頂上だとして、頂上をめざすにはさまざまなルートがありますよね。一番効率的で安全だと思うルートを検査で見つけて、患者さんを連れていく旅先案内人が僕らスタッフになります。実際山を登るのは患者さん。そのそばで寄り添いながら支えるのが僕らの役目です。マウスピース型装置を用いた矯正は、患者さん自身で装置を外せるためモチベーションの維持が大切になるのですが、それを患者さんのせいにしたくないんです。モチベーションを上げられないのは僕らのせいと考え、工夫を凝らして頂上へと導けるよう臨んでいます。

今後の展望を教えてください。

今後も患者さんに寄り添いながら、「大切にされている」と感じてもらえるクリニックにしていきたいですね。そして、新たにできた第2診療室を使い、質の高い矯正治療を提供していきたいと思います。第2診療室のエモーショナルルームには大きなモニターが設置され、待合室にはプロジェクターもあるので、患者さんを感動させるような映像を作って流したいたいですね。僕は映画を制作していたことがあり、脚本を書いて編集もして、賞レースにも出していました。映画作りが好きですし、その経験も生かして患者さんを感動させるような映像を作れたらいいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

平岡孝文院長 府中けやき通り矯正歯科6

矯正治療はやらないからといってすぐに疾患につながるものではなく、緊急性があるわけでもありません。しかし、見た目が良くなることや噛みやすくなるなど機能を回復することが期待でき、健康寿命につながる治療です。感染症がまだ残る時期で外出を控える人が多い反面、マスクで過ごせたり、人と会う機会が少ないことから、歯列矯正を始める方が増えているように感じます。また子どもが矯正を始めるタイミングでお母さんも一緒に、というケースも増えていますね。当院では初回の相談は無料で行っていますし、オンラインでの初回相談も実施しています。笑顔も増える矯正治療、まずは相談から第一歩を踏み出してみてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・マウスピース型装置を用いた矯正/71万5000円~
・小児矯正:I期治療/44万円~、II期治療/38万5000円~
・成人矯正:表側装置による矯正/77万円~、リンガル矯正/104万5000円~
※すべて税込金額

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

Access