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宮田 晃男 院長の独自取材記事

みやた歯科クリニック

(桑名市/多度駅)

最終更新日:2023/09/01

宮田晃男院長 みやた歯科クリニック main

長年にわたり地域住民の歯の健康を守るべく力を尽くしてきた父の後を継ぎ、宮田晃男院長が「みやた歯科クリニック」を開業したのは2013年のこと。モットーは「ただ悪い部分を治すのではなく、治した部分の“将来”を見据えて治療内容を提案する」。クールな印象ながら、診療の合間を縫って勉強会や学会に参加して研鑽を積むなど、歯科診療に惜しみなく情熱を注ぐ。一方で診療では治療を行う側の意見を押し付けることなく、わかりやすい説明を通して患者が納得のいく選択ができるよう心を砕くなど、患者の意思を尊重する診療を追求する。そんな宮田先生に、歯の健康を守る大切さや診療にかける思いを語ってもらった。

(取材日2019年5月14日)

診療で重要なのは、現状を理解すること

貴院が掲げる診療方針を教えてください。

宮田晃男院長 みやた歯科クリニック1

患者さんが納得して治療を選択できるように、わかりやすい説明を徹底して複数の治療の選択肢を提示することを重視しています。診療では、まず患者さんのお口の中の状況をきちんと解説して、どんな治療の選択肢があるかをお伝えします。もし「どれが一番良いですか」と聞かれたら、自分の意見はお話ししつつも最終的には患者さんが納得して選んでいただけるようにしています。「このやり方が良い。これでやりましょう」という先生もいるでしょうし、それはそれで患者さんのことを考えてのことだとは思いますが、患者さんがあまり納得していない治療をしてしまうと、満足感が得られにくいのではないかとも思うのです。治療するのなら当然患者さんには後悔してほしくありませんから、基本的には説明した中から選んでもらって治療するというプロセスを大事にしています。

患者さんに聞かれた際、どのような治療をお勧めするのですか?

特に重視するのは「より長持ちするか」「病気の再発やさらなるトラブルを招きにくいか」といったところでしょうか。例えば1本の歯を失った場合、部分入れ歯、ブリッジ、インプラント治療という3つの選択肢が挙がりますが、もちろんどの治療にもメリット・デメリットがあります。例えばブリッジだと固定のために両脇の健康な歯を削る必要があり、部分入れ歯であれば金具を引っかけるため、どうしても支えとなる歯の負担が大きくなってしまいます。そうなると健康であった歯もだんだんとダメージを受けてしまうわけです。対してインプラント治療であれば、失った部分だけで治療が完結しますから、周囲の歯への影響は少ないといえますよね。悪くなった部分を治すだけでなく、治療後もいかに長く口腔内全体が健康的な状態で保っていけるか、この視点を大事にしています。

将来を見据えて治療を考えていかれるのですね。

宮田晃男院長 みやた歯科クリニック2

虫歯の治療でも、なるべく良い素材で詰め物を作って装着すると、見た目がきれいな仕上がりになるだけでなく、再発リスクが減るといわれています。もちろん、虫歯にならないように予防に励むのが一番良いのですが、なってしまったら次はなるべく今以上に悪くなりにくい治療を考えていくようにします。そう考えるほうが、長い目で見たときに健康な状態を維持できると思うんです。もちろん、患者さんの価値観はさまざまですから、あくまでもこの考え方は僕の指標の一つに過ぎません。やはり大事なのは患者さんに理解していただき、納得のいく治療方法を責任もって選択してもらうことだと思います。

治療後の良い状態を保つためメンテナンスにも注力

設備面でのこだわりを教えてください。

宮田晃男院長 みやた歯科クリニック3

さまざまな治療に対応していますが、とりわけ注力しているのがインプラント治療なので、歯科用CTは欠かせない設備の一つですね。あと、設備ではありませんが、治療中は常に拡大鏡をつけて、細かい部分まで見ながら治療を行うことにこだわっています。肉眼では見えない部分も高倍率で観察できるので、精度にこだわった治療を行うことができ、基本的にはどんな治療をする時でも用いています。衛生管理に関しては、器具の滅菌を徹底するのは当然ながら、インプラント手術時は使い捨ての滅菌ガウンを着て、滅菌したシーツを敷いて行います。インプラント治療に限らず、すべての治療において衛生管理は不可欠なこと。日常の診療でも常に気を配っています。

治療を進める際、心がけていることは何ですか?

できるだけ痛くないように治療すること。また、僕の師匠でもある以前の勤務先の先生はとても丁寧に話す方だったので、恩師に倣って僕も診療時は優しく喋るようにも心がけています。また患者さんの中には提示した治療期間よりも早く終わらせてほしいと希望される方もいるので、問診でご希望を十分にくみ取ることを心がけています。ただ、患者さんの希望を尊重しつつも、すべての希望を受け入れるわけではありません。時にはあえて「NO」の姿勢を示すこともあります。例えばインプラント治療を希望されていても、顎の骨の状態や全身にかかわる疾患にかかっている場合、治療に大きなリスクを伴います。状況によってはほかの方法が良いこともありますから、その際はきちんと説明させてもらいます。一人ひとり口の中の状況は違いますから、ケースバイケースの対応も大事ですね。

治療後のメンテナンスにも注力されているそうですね。

宮田晃男院長 みやた歯科クリニック4

進行した歯周病の場合、まずは歯科衛生士が歯石を取り、ブラッシング指導後に本格的な治療を開始します。ただ無事治療が終わっても、メンテナンスは必須です。特に歯周病やインプラント治療の場合は、治療後も専門的なケアが欠かせません。ですので、治療の最後にはメンテナンスの重要性をお話ししています。治療されていない全く健康な歯でさえ、その健康を維持するためにはメンテナンスが必要になってくるのに、治療を受けた歯がメンテナンスフリーというわけにはいきませんよね。当院では、担当歯科衛生士が誠意をもって患者さんと向き合い、コミュニケーションをとりながらメンテナンスを続けていくことで、患者さんとも良好な関係を築いているように感じます。僕としても、治療したからには少しでも長く使っていただきたいと思うのは当然のことですし、メンテナンスを通してお口の健康管理の大切さを実感し、日常生活でも意識していただければと思います。

責任を持って治療を提供するために研鑽を積む

今後の展望を教えてください。

宮田晃男院長 みやた歯科クリニック5

展望というほどではないかもしれませんが、当院の診療を通して「噛めるようになって良かった」「治療して良かった」と感じてくれる方が一人でも増えるといいなと思っています。そのためにもまず僕自身が学び続け、診療に力を尽くしていきたいと思っています。患者さんに納得して治療を受けていただけるよう、普段からいろいろな勉強会や学会などに行って情報を集めています。知識や技術を常に更新してそれを患者さんに還元していけば、僕自身の成長につながるだけでなく、患者さんに「良かった」と思っていただける治療の実現にさらに近づけますからね。

勉強を大事にされているんですね。

歯科医療の進歩は日進月歩ですし、当院でも新しい技術を用いた治療を行うケースがあります。その際、当然ですが患者さんにも治療のメリットやデメリット、リスクについて説明しなければいけません。説明する際にその治療方法を十分理解していなければ、そもそも説明なんてできませんし、十分に知識があるからこそ、当院で治療すべきなのか、より専門的な医療機関と連携するべきではないのかといった判断の精度も高まると思っています。現時点では、難易度の高い矯正や粘膜疾患、リスクの高い親知らずの抜歯などは、それぞれ専門の歯科医師に紹介しています。それでも場合によっては当院での治療を希望されるケースもありますので、できる範囲で対応しながら今後はその範囲をもっと広げ、かつ良い治療を提供していきたいと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

宮田晃男院長 みやた歯科クリニック6

最近ではメディアでもよく取り上げられているように、お口の健康は全身の健康と大きく関わっています。さまざまな全身疾患と口腔内環境との関わりが注目されている中、残念ながらお口の健康にあまり関心を持たれていない方がみえるのも事実です。少しでも多くの方に関心を持ってもらえるようになればと日々努めております。お口の中の病気は、自分では何も問題ないと思っていても気づかないうちに少しずつ進行し、ある日気づけばすでに手遅れだったという事も本当によくあります。ぜひとも普段から自分の口の中の健康を気にかけていただければと願うばかりです。お口の健康で気になることがあれば、なんでも気軽にご相談ください。

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