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尾崎 聡 院長の独自取材記事

えびな脳神経外科

(海老名市/海老名駅)

最終更新日:2020/04/01

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「頭の疾患で受診される患者さんやご家族は不安も大きいと思うので、何よりも安心していただくことを重視しています」と語る「えびな脳神経外科」の尾崎聡院長。山口大学・大学院で研鑽を積み、横浜の専門病院で専門分野である脳卒中や脳神経血管内治療のほか、さまざまな症例・手術を手がけてきた脳神経外科のエキスパートだ。優しい笑顔と穏やかな語り口、医師としての強い責任感で多くの患者に慕われている尾崎院長に、これまでの道のりや力を入れている診療についてたっぷり語ってもらった。
(再取材日2018年2月14日)

豊富な診療経験を経て、海老名で脳神経外科医院を開院

医師を志したきっかけと、開業するまでの経緯からお聞きします。

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仲の良い友人を亡くした経験があり、自分に何かできなかったかという気持ちが芽生え、医師を志すようになりました。脳は神秘性に富み、いまだ解明できていない領域があること、外科的な細かい作業が好きだったことから脳神経外科に進みました。卒業後は大学の関連病院に勤務。専門は脳卒中と、カテーテルによる脳神経血管内治療です。その後勤めた横浜新都市脳神経外科病院は、症例数が多いことで知られる病院で、外科医師として多くの研鑽を積む機会に恵まれました。そして、横浜の雰囲気も気に入り、神奈川で開業したいと考え始めた頃紹介されたのがこの場所です。海老名市は脳神経外科の医療施設が少ないこともあり、開院当初から多くの患者さんが来てくださいました。

クリニックの特徴を教えてください。

脳神経外科の病気は一刻を争う症状の場合もあるので、MRIやCTを導入して、検査後すぐに診断結果を出し、迅速に治療につなげていけること、そして、これらの検査機器を活用した脳ドックも行っています。内科では脳卒中の内科的な診療や生活習慣病の予防に取り組み、さらに後遺症に悩んでいる患者さんの手助けをするためにリハビリテーション科を設け、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士によるリハビリテーションを充実させています。予防と診断と、その後のフォローもできる体制で、一人の患者さんを総合的に診ていきたいと考えています。手術や入院が必要な場合は連携先の病院に紹介し、タイミングが合えば私が手術に立ち会うこともあります。

どういった症状の患者さんが多いですか? また年齢層は?

風邪など一般的な疾患で内科を受診される方もいらっしゃいますが、基本は脳に関する症状、例えば頭痛と物忘れなど認知症、そして脳卒中の患者さんが中心です。年代は幅広く、若い方は頭痛の症状で、あとはやはりリハビリテーション科も標榜していますので、高齢の方が割合が多いですね。開業して今年で5年目を迎えますが、患者さんの数は年々増え続けています。

リハビリテーションにはかなり力を入れておられるとか。

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はい。脳卒中などの後遺症に悩まれている方が多いにもかかわらず、もともとこの地域はリハビリテーション設備の整ったクリニックも少なかったために、必要な機能回復訓練を受けていない方が多かったんです。そこで開院2年目から外来のリハビリテーションに加え、当院2階で脳卒中や認知症患者を対象とした通所リハビリテーションを開設。2017年4月からは理学療法士や作業療法士がご自宅に伺ってリハビリを行う訪問リハビリテーションをスタートさせました。また現在週に一度ですが、言語聴覚士もサポートに加わり、外来や通所リハビリで脳疾患の後遺症や失語症の評価・訓練のほか、嚥下障害の人への食べ方のアドバイスや訓練、介助を行っています。リハビリテーションは、きちんと行えば歩行など日常の動作が楽になります。なので、たとえ脳疾患になったからといって諦めることはありません。リハビリの力を信じて、生活の質向上をめざしましょう。

専門性の高い診療を身近な地域のクリニックで

診療される上で大切にされていることは?

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来院されたその日のうちに診断をつけて結果をお話しし、安心していただくこと、速やかに必要な治療につなげることを重視しています。スタッフには「何事も患者さんを第一に、患者さんが安心して診療を受けられ満足して帰られるようにしてほしい」と伝えています。頭の病気やトラブルでは、患者さんやご家族はとても不安に思われていることが多いもの。ですから、忙しいときにも親切に接して、なるべく不安を取り除くように心がけていますね。患者さんが多いので、スタッフも大変だと思うのですが、よく対応してくれているので助かっています。

印象に残っている患者さんとのエピソードがあれば教えてください。

勤務医時代、手術を執刀した患者さんで印象深い方がいらっしゃいます。結果的にはお救いできなかったのですが、ご家族に「先生と出会えて、本人はうれしかったと思います」と言っていただけて報われる思いがしました。脳神経外科分野の病気は、患者さんもご家族も大変な思いをされることが多いですから、信頼関係を育み、できるだけ安心して治療を受けていただきたいという気持ちは強いですね。治療後もリハビリテーションで通院される患者さんとは長いお付き合いになり、「こんなのができた」と手芸や写真を持ってきてくださることもあります。治療やリハビリテーションを重ねて元気になっていく姿を見るのはうれしいことです。

脳神経外科の医師として、現在気になっていることはありますか?

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近年は脳ドックの希望者が増え、脳に対する関心は高まってきています。しかしその一方で、認知症の方が増えているのに、きちんと診断を受けていない人が多いということも感じます。物忘れがひどくなると、内科に行かれる人が多いようですが、脳神経外科できちんと画像診断を行うと、手術で治るタイプの認知症かどうかが診断できます。脳疾患や認知症で重要なのは予防と早めの対策。どちらも高齢で発症することが多い病気ですが、予防は40代頃から始めないといけません。ですから、その世代の方にまずは脳ドックを受けていただき、詳しい検査で脳梗塞や脳動脈瘤などのリスクを知り、さらに生活習慣病の予防にもつなげてほしい。というのも、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が、将来重篤な脳疾患を誘因するからです。近年では、認知症も生活習慣病が大きく関与していることがわかってきています。

予防・治療・リハビリテーション、つながる診療を提供

お忙しい毎日ですが、趣味や実践している健康法などありますか?

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自宅が藤沢で、海の真ん前に住んでいて、休みの日はサーフィンをしています。夏だと朝早く起きて出勤前に海へ行くことも。冬場は朝も暗いので、夏ほど頻繁には行けませんが、それでも季節を問わず楽しんでいます。体を動かすのが好き、というか、休みに家でじっとしているのが苦手なんですよね。サーフィン以外にランニングもしています。今度地域で開かれる駅伝の大会に仲間10人と参加する予定です。

今後力を入れていきたいことや、展望についてお聞かせください。

昨年スタートした訪問リハビリテーションがすぐに定員に達しましたので、来年度中には2人体制から3人体制にスタッフを増やし、より多くのニーズに応えていきたいです。あと現在私が患者さんのご自宅に出向く訪問診療も10件ほど対応していますが、これについてももう少し件数を増やしていこうと今模索しているところです。それからもう一つ、これから進めていきたいのが遠隔診療の環境整備。例えば頭痛などは、働き盛りの方や子育て中の主婦の方が多いため、皆さんなかなか病院に行きたくても時間が取れない現状です。こうした方々を遠隔診療でカバーしていければと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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発症してしまうと障害が残る可能性が高い脳の病気は、予防が大切です。30代40代のうちから、血圧やコレステロールに気を付け、適度な運動を心がけるなどして予防に取り組むと、脳卒中も起こりにくくなります。同時に、病気の兆候を見逃さないことも重要です。手足のしびれ、ろれつが回らない、強い頭痛などは脳卒中などの前触れ、また、突然始まる強い頭痛はくも膜下出血の可能性がありますので、変わったことがあれば速やかに脳神経外科を受診しましょう。当院は町のクリニックですが、専門的な診断を行って、手術が必要な場合は連携している病院に紹介し、術後のリハビリテーションまで責任を持って対応しています。大きな病院と同レベルの専門性と、クリニックの身近なところを併せ持って地域の皆さまのお役に立ちたいと考えていますので、心配なことがあれば気軽にご相談ください。

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