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西川 嘉明 院長の独自取材記事

ソフィア矯正歯科クリニック

(鹿児島市/鹿児島中央駅)

最終更新日:2021/10/12

西川嘉明院長 ソフィア矯正歯科クリニック main

鹿児島中央駅西口から徒歩約5分。矯正を専門とする「ソフィア矯正歯科クリニック」は、白を基調とするカフェのようなしゃれた雰囲気もあってか、成人の患者が多く訪れるという。矯正専門の歯科医師として約20年のキャリアを持つ院長の西川嘉明先生は、「百術は一誠に如かず」をモットーに、可能な限り患者の持つイメージと実際の治療にギャップがないことを重視している。患者と真摯に向き合い、時間をかけてプランを作成する誠実な診療姿勢を頼りに訪れる患者は後を絶たず、土日の診療には遠方からの患者も多いという。「多くの素晴らしい先生方からの教えがあって今がある」という西川院長に、開業までの経緯や矯正治療への熱い思いを聞いた。

(取材日2021年4月12日)

素晴らしい恩師たちとの出会いがあって今がある

調度品や観葉植物がおしゃれで、まるでカフェのようですね。

西川嘉明院長 ソフィア矯正歯科クリニック1

鹿児島は南国ですし、ヨーロッパで言うとイタリアやギリシャのような地中海の雰囲気をイメージしました。あの辺りの建物って白を基調にした明るい感じでしょう。大人の患者さん向けを考えてホテルのようなシックな雰囲気にするという案もあったのですが、それだと患者さんも身構えてしまうところがあるように思いました。音楽も含めて明るい雰囲気で患者さんにリラックスしていただいて、自分も仕事が楽しくできるようにと考えました。

先生は出身が京都でいらっしゃいますが、なぜ鹿児島に?

実家は歯科医院ではなかったので、特にこだわりがあって歯科医師をめざしたわけではなく、興味があってという感じで選びました。ただ当時は実家から離れたかったので、大学は北海道か鹿児島にしようと思っていました。鹿児島にしたのは、雪国よりも南国のほうが明るく生活しやすいと考えたからです。鹿児島に最初に来た時は、桜島にびっくりしましたね。「こんな至近距離にあるのに噴火するのか」って。実は今、不思議なご縁があって桜島の黒神小学校と黒神中学校の学校歯科医を務めさせていただいております。

こちらで開業するまでに、一度京都に戻っていらっしゃるのですよね。

西川嘉明院長 ソフィア矯正歯科クリニック2

もともとずっと大学に残るつもりで、卒業後も大学院に進みました。ですが、大学に残って4年目のときに父が急性白血病になり、母が大変だということで、大学院を中退して実家に帰ることになりました。家業を手伝う必要はなかったので、どこかの歯科医院に勤めるつもりでいたところ、父のつながりでお会いした先生からの紹介で、地元京都で矯正専門クリニックに勤めることになりました。その先生が、国内外の素晴らしい先生方とコネクションを持っていらっしゃったので、一気に世界が広がりました。出身大学の枠を外れ、いろいろな考えを持った国内の矯正を専門とする先生方と出会えたことで、多くの気づきを得ました。またアメリカをはじめとして、ヨーロッパなど海外の先生とも交流することで、それぞれの国民性や考えを知ることができ、ものすごく刺激を受けて今に至っています。

お父さまのご病気がきっかけとはいえ、素晴らしい環境に行かれたのですね。

本当にたまたまなのですが、いろんなところでご縁がつながって、恵まれていましたね。大学のときの指導教授からお名前を伺っていた先生方とお会いできたのもその一つ。引退されてからも矯正歯科治療に情熱を持ってお話しされているところを見て、たいへん刺激になりました。また、先生からは、「百術は一誠に如かず」という言葉をいただきました。「誠実さは君の知識・技術より勝る。(診療・自己研鑽に)誠実に努めるようにしなさい」というような意味かと思います。直接、矯正の細かい技術を教わったわけではありませんが、めざすべき人生のゴールを教えていただきました。診療の際にも、いつも座右の銘として頭の片隅にこの言葉があります。

めざすゴールを患者と共有し、満足できる治療をめざす

そのまま京都で開業ということにはならなかったのですか?

西川嘉明院長 ソフィア矯正歯科クリニック3

大学の同級生でもある妻も歯科医師で、鹿児島出身なんです。京都でやるか鹿児島でやるか考えた結果、鹿児島の穏やかな環境・人情に誘われ、こちらで開業することになりました。開業にあたり、「ソフィア矯正歯科クリニック」という名称にしたのは、これまで出会った多くの素晴らしい先生方から「知恵(sophia)」を授けていただいて今の私があるからです。矯正歯科医師としての矜恃や患者さんへの向き合い方は、すべて多くの先生から教えていただいたことですから。

先生が診療で大切にされていることは?

めざすゴールを患者さんときちんと共有することに尽きます。矯正歯科治療を希望される多くの方にとって気になるのはどのような器具で治療するかだと思いますが、残念ながら矯正歯科治療には、患者さんと歯科医師の間できちんと治療のゴールが共有できていない場合が見受けられます。終わってから「こんなはずじゃなかった」という場合があるようで、再治療を希望して、当院をお訪ねになる方も少なからずいらっしゃいます。聞くと「やはり口元のバランスが気になる」「しっかり治したい」などとおっしゃっていて、おそらく治療のプランを立てる最初の段階で、メリット・デメリット、そして限界の部分をきちんと認識されていなかったからではないかと感じています。当院では最初の段階でしっかりと、患者さんの希望を伺いながら治療のゴールや方法、期間、考えられるリスクなどを説明し、ご理解いただくように心がけています。

カウンセリングなどの時間はかなり取られているのでしょうか?

西川嘉明院長 ソフィア矯正歯科クリニック4

1段階目の初回のご相談、2段階目の診断の基本となる歯型採りやエックス線などの撮影、3段階目の検査結果を踏まえた治療方針の説明にそれぞれ約1時間ずつ取っています。矯正にとっては、最初に診断してしっかりとしたプランを立てることが、診療に占めるウエイトの半分以上を占めるといってもよいほど重要と思っています。そして、患者さんが希望する目標に到達することが望めるのであれば、手段である器具や方法は何でもいいと考えています。あくまでも、患者さんが選択した治療のゴールと、実際の治療のずれをなくすマッチングが大切なんですね。これもすべて、アメリカ人の恩師がずっと言い続けていることです。矯正専門の歯科医師は、専門家である以上、できる限りゴールに近づけないと存在意義がなくなると思っています。

次の世代にバトンをつなぐ環境づくりにも尽力

クリニックにはどのような患者さんが多くいらっしゃいますか?

西川嘉明院長 ソフィア矯正歯科クリニック5

成人の患者さんが6~7割を占めます。成人の患者さんで一番上の方は60代前半くらいの方ですね。歯に不具合が出てきて、どうせ歯を抜くのなら、矯正してしまおうという方もいらっしゃいます。土日も診療していますので、平日はお仕事で来られないからという方も多いです。特に日曜日は、川内、枕崎、鹿屋など遠方から来られる方が多く、そういう意味でも土日の診療は必要だなと実感しています。転勤・転居などで鹿児島に来られた方を、県外の先生からご紹介いただくこともあります。そうしてたくさんの患者さんと接していますと、思い切り歯を見せて笑えることは自信につながる、大事なことなんだと実感します。皆さんそれぞれに喜びがあり、その喜びがこの仕事の楽しさであり、やりがいだと思います。

プライベートのリフレッシュ法は?

基本はのんびり過ごしています。自分はあれもこれもやってみるという性分なので、自宅で料理を作ったり、釣りをしたりと、こだわらずに楽しむことにしていますが、やはり海はリフレッシュできますね。妻とドライブしてグルメ巡りも多いです。土日も診療で子どもたちには不自由をかけているかもしれませんが、祝日などはできるだけ子どもたちと過ごすようにしているつもりです。

最後に将来の展望を教えてください。

西川嘉明院長 ソフィア矯正歯科クリニック6

まず鹿児島で矯正治療を受ける方が、満足できる環境を整えるお手伝いをしたいと考えています。最終的には、自分自身が多くの先生から教えていただいたように、下の世代に上手にバトンが渡せるような環境をつくることでしょうか。鹿児島でも矯正歯科治療に従事する先生方が自由に集まれるところがあるといいですね。そうした、未来の患者さんの幸せにつながる環境づくりは、結局は皆さんの信用を得ることにつながり、歯科医師である自分たちにも返ってくるのではないでしょうか。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療(歯の外側からつける透明または白い器具)/65万円~、部分的な矯正(歯の外側から)/20万円〜30万円、裏側矯正/85万円〜、マウスピース型装置を用いた矯正/30万円〜80万円、子どもの矯正治療/35万2000円〜

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