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瓦田 全 院長、瓦田 みゆき 副院長の独自取材記事

藤が丘デンタルクリニック

(横浜市青葉区/藤が丘駅)

最終更新日:2021/10/12

瓦田全院長、瓦田みゆき副院長 藤が丘デンタルクリニック main

東急田園都市線藤が丘駅北口から徒歩1分のところにある「藤が丘デンタルクリニック」。2015年の開業から約2年半という比較的新しいクリニックだが、地域住民を中心に多くの患者が訪れている。院長である瓦田全(かわらだ・あきら)先生は、補綴(ほてつ)治療をはじめ、歯科口腔外科や審美歯科など幅広い分野の経験を積み、「何でもお任せください」と歯科医師としての誇りと自信をにじませる。一方で、休日は子どもと一緒にプラモデル作りに夢中だという良きパパの一面も。そんな魅力あふれる全院長と、院長を公私ともにサポートする妻であり副院長でもある瓦田みゆき先生に、じっくりと話を聞いた。

(取材日2017年6月13日)

納得して治療を受けてもらうために

落ち着いた雰囲気の院内ですね。特に工夫した点はありますか?

瓦田全院長、瓦田みゆき副院長 藤が丘デンタルクリニック1

【全院長】心がけているのは、「歯科医院らしくない」雰囲気づくり。患者さんにくつろいでいただけるような内装と、ちょっとした遊び心を意識しています。例えば治療用の椅子には赤やメタリックシルバー調の色を取り入れているんですが、赤はカラーセラピー的に元気が出る色といわれていますし、意外性を出したかったんです。それからカウンセリングルームを用意している点も工夫の一つです。円滑なコミュニケーションが患者さんの安心につながると思いますので、しっかりと患者さんと向き合って話ができる環境づくりを大切にしています。
【みゆき副院長】歯科医院は、できれば行きたくないところですよね。だからこそ、少しでも通いやすくハードルを下げられるように、こうした環境面にはこだわりました。

患者さんとのコミュニケーションを大切にされているのですね。

【全院長】患者さんに納得して治療を受けていただくことを大切にしたいので、たとえお子さんでもきちんと目を見て説明し、納得していただいてから治療に入るようにしています。ご自分で納得して受けた治療は満足度が高いだけでなく、その後も良い状態を維持しようというメンテナンスに対する意識も高まりやすいようです。そのため診療にあたっては、口腔内写真やエックス線写真などをモニターに映し、わかりやすく説明することを心がけています。なぜこの治療が必要なのかを含め、患者さんに理解を深めていただけるように意識しています。
【みゆき副院長】私も同じです。私の担当患者さんは同世代のママが多いのですが、上から目線ではなくできる限りフラットな関係を築けるようにと思っています。

設備面で意識していることは?

瓦田全院長、瓦田みゆき副院長 藤が丘デンタルクリニック2

【全院長】開業時から設備面にはこだわっています。例えば歯科用CTは、三次元画像で、顎の内部構造までリアルに診ることができ、多くの精密な情報を得られます。そのためインプラント治療をはじめ、根管治療や親知らずなどの治療において、患者さんの負担を軽減しながらより的確に対応できるようになりました。また、歯科特有の「キーン」という音が出にくい5倍速マイクロモーターに加え、感染管理対策として、治療中の削りかすや細菌などを吸引する口腔外バキュームも完備しています。さらに、近日中に歯科用マイクロスコープを導入する予定です。患者さんに納得のいく治療を受けていただけるよう、これらを活用して、より精密な診断と治療につなげていきたいと思います。

原点は「自分がされていると思え」という言葉

こちらのクリニックの特徴として、どんなことが挙げられますか?

瓦田全院長、瓦田みゆき副院長 藤が丘デンタルクリニック3

【全院長】小児歯科から顎関節症、インプラントから入れ歯の治療まで「何でもお任せください」と言えることが当院の特徴です。大学病院勤務時代は補綴学という分野で、噛み合わせや入れ歯などのかぶせ物について学び、材料の研究から開発まで、専門的なことも手掛けました。さらに、勤務医時代は歯科口腔外科や審美歯科などさまざまな分野の症例を診てきたので、自分の専門にとらわれることなく、多くの選択肢の中から患者さんにとって最善と思える治療を提案できると自負しています。
【みゆき副院長】治療以外のことだと、スタッフが「患者さん思い」という点でしょうか。みんな患者さんの気持ちを大切に親身に対応してくれるので、安心して任せています。今後は彼女たちのさらなるモチベーションアップに向けて、スタッフ教育にも力を入れたいと思っています。

中でも力を入れている治療はありますか?

【全院長】当院は地域の「総合歯科」をめざしていますが、さらに力を入れたいという点では、「予防歯科」と「小児歯科」です。当院の治療方針は「自分の歯を残す」こと。「できるだけ削らない・抜かない治療」をめざし、いつまでも自分の歯でおいしく食事をとっていただきたいと思っています。そのためには、小さい頃からの正しい歯磨き習慣と適切なメンテナンスが大切です。少しでもおかしいなと思ったらすぐに受診していただきたいですね。診察室のモニターでアニメなどを映すことができますし、診察室にベビーカーを置くスペースもあるので、お子さん連れでも安心して治療を受けることができます。忙しいお母さん世代にこそ、しっかりとメンテナンスを受けていただきたいと思います。

院長は、後進の育成にも力を入れていると伺いました。

瓦田全院長、瓦田みゆき副院長 藤が丘デンタルクリニック4

【全院長】後輩に伝えてきたのは、「自分がされていると思え」という一言に尽きます。自分が患者さんの立場ならどうしてほしいかを考えれば、答えはおのずと出てくるからです。自分の持つ知識と技術の中から最善の治療は何か? 患者さんが本当に求めているものは何か? 長期的視野に立った場合どうすればいいか? といった答えが、「自分がされていると思う」ことから導き出せるはずなんです。そして、足りない部分があれば勉強するしかない。その姿勢が身に付けば、常に上をめざして努力せざるを得ないんです。もちろん、これは自分自身に課していることでもあります。
【みゆき副院長】実は私も教え子の一人なんです。ですから、今も院長から教わったことは常に意識して診療にあたっています。

この町を第二の故郷と思い地域貢献を

藤が丘は、院長の地元なのですか?

瓦田全院長、瓦田みゆき副院長 藤が丘デンタルクリニック5

【全院長】いえ、実家は岩手県の釜石市で、祖母の代から歯科医院を経営していました。父から「人の役に立つ仕事を見つけなさい」と言われていたこともあり、歯科医師をめざすようになりました。進学を機に上京したのですが、いずれは実家を継がなければという意識がありました。ところが東日本大震災で実家も親もみんなやられてしまって……。戻るに戻れない状態になってしまったのです。この先どうしようかと途方に暮れていた時、こちらの物件を紹介され、何かのご縁かなと思い開院することを決意しました。実家の歯科医院を継げなかったことには今でも葛藤がありますが、藤が丘は穏やかな人たちが多く、優しい町です。地元で果たせなかった分も、全力でこの町の皆さんのために役立てるよう、このご縁を大切にしたいと思っています。

休日はどのように過ごしていますか?

【全院長】先進の治療や器具については、常に新しい情報を取り入れたいと思っているので、休日も勉強会に参加することが多いです。患者さんやスタッフとの関わりに生かすため、コミュニケーションに関する本を読むことも。それ以外は、子どもと一緒にプラモデルを作ったり、趣味でもあるカメラで写真を撮ったりしていますね。
【みゆき副院長】子どもがまだ小さいので、家庭と仕事の両立に追われている感じですね。仕事をしていない時も常にクリニックのことを考えていますし、家でもなかなかゆっくりする時間が持てないのですが、今が頑張りどころだなと思っています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

瓦田全院長、瓦田みゆき副院長 藤が丘デンタルクリニック6

【みゆき副院長】昨年から臨床に復帰して、毎日忙しく大変なことも多いですが、せっかく取得した歯科医師としての資格を地域に還元していけたらと思っています。
【全院長】患者さんから「丁寧に診てくれる」とか「先生なら任せて安心ね」と言っていただくことが多く、本当にうれしく思っています。この先も患者さんの信頼を裏切らないようにしなくてはと身の引き締まる思いです。人的にも設備的にもさらに充実した医療を提供していけるよう、常に進化し続けるクリニックでありたいですね。生まれ故郷に恩返しするという夢は東日本大震災によってかないませんでしたが、これからは、この藤が丘を第二の故郷だと思って地域の皆さんのお役に立てるよう全力で頑張っていきたいと思います。

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