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岡本慎一 院長の独自取材記事

赤羽静脈瘤クリニック

(北区/赤羽駅)

最終更新日:2019/08/28

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赤羽駅東口から3分ほど歩いた所にある「赤羽静脈瘤クリニック」。駅からまっすぐ伸びるLaLaガーデン赤羽スズラン通りを左に少し入った所にある同院は、白を基調とした清潔感のある内装。待合室などもゆったりとしており、落ち着いて診療に臨むことができそうだ。また、同院の診療時間には、お昼休みの時間がない。これは、忙しい患者にも、空いた時間を利用して治療に来てもらいたいという、院長の岡本慎一先生の思いによるもの。自身の食事は診療の合間にすませるので特に問題はないと朗らかに話す岡本先生からは、徹底して患者を大切にする姿勢が見て取れる。まだまだ認知度の低い静脈瘤が保険で治せる疾患であることを、1人でも多くの方に知ってもらいたいと語る岡本先生。治療にかける思いから趣味の読書についてまで、じっくり話を伺った。
(取材日2015年3月3日)

長年気になっていた足の悩み。それが保険診療で治る

こちらに開業したのは、どういった理由があったのでしょうか?

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静脈瘤という疾患は長年お悩みの方は多いのですが、なかなか専門のクリニックが少ないのが現状です。特にここ赤羽周辺にはクリニックがなかったため、この近辺にお住まいの方が治療に通おうと考えた場合、都内の中心部辺りまで出る必要がありました。静脈瘤の症状は年齢とともに進んでいくため、治療しようと思われる方には、70代、80代くらいの方も多くいらっしゃいます。そういった世代の方に、長時間電車に乗って治療に通っていただくのは非常に大きな負担となり、中には治療を諦めてしまう方もいるかと思います。そうした方にも負担なく、気軽に通っていただけるクリニックをつくりたいと考え、こちらでの開業を決意しました。実際、通っていただいている患者さんはこの地域の方が多く、今日もちょうど、昨日手術した患者さんが来てくださっていたのですが、「手術の後、痛みは全然なかったよ」とお話しされて、そのまま元気に歩いて帰って行かれました。このような方がお1人でも増えたらうれしいですね。

静脈瘤とは、どういった疾患なのでしょうか?

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症状としては、血管のコブがある、重たい感じがする、立ったり歩いたりすると疲れやすい、むくみやすい、夜中につるなど、人によってさまざまです。ただ、痛みがあまりなく、また年齢の進行による症状だと受け止め、「病気」と思っていらっしゃらない方が多いのが現状です。また、足がボコボコしてしまうという症状の特徴から、特に女性の方などは、周りの方に相談したり、病院に治療に行ったりすることをためらわれる方も多いです。さらに、基本的には命に関わるような疾患ではないため、大きな病院などでは、どうしても優先順位が低い疾患として扱われてしまうケースもあります。そのため、長年症状に悩みつつも、治療を受けていない方もいます。そうした方に、まずは治療で治ること、そして治療は保険診療でまかなえること、さらに手術は30分から1時間程度ですむことなどを、知っていただけたらと思っています。

日帰りの手術で治せる。まずはそれを知ってほしい

静脈瘤と一言で言っても、さまざまな種類があるそうですね。

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1つには、「クモの巣静脈瘤」や「網の目静脈瘤」と呼ばれる症状があります。これは、細い血管が表面に浮き出ているような状態のこと。これは重症になることはなく、「硬化治療」と呼ばれる硬化剤を注射する治療を行うことで症状は改善します。だいたい6か月〜1年程度でほとんど目立たなくなります。ただ、後に話す「伏在型静脈瘤」と合併することがありますので、細くても目立つ血管があればぜひ一度検査を受けることをおすすめします。

中には、重症化するものもあるのですか?

「伏在型静脈瘤」の場合は、進行するため注意が必要です。これは、太ももの付け根からはじまる血管「大伏在静脈」が逆流することで起こる症状。正常な静脈は、足から心臓に向かって血液を戻す役割をしています。この時、重力に負けて血液が逆流しないよう、静脈の内側には「逆流防止弁」が備わっています。しかし、この弁がさまざまな原因で壊れることにより、血液が重力に負けて逆流してしまうケースがあります。この逆流した血液が足の静脈にたまり、コブのようにふくらんだ状態が「伏在型静脈瘤」。これは、こむらがえりやだるさ、むくみなどの原因にもなります。症状としては最初は軽いのですが、放っておいても自然に治ることはなく、症状は次第に悪化していきます。重症な方では皮膚が黒ずんできたり、潰瘍になり出血される方いらっしゃいますので、なるべく早期にしっかりと治療を行うことが必要です。

具体的には、どういった治療をしていくのですか?

まずは問診、視診、触診を行い、症状やお悩みをしっかりと伺います。その後はエコー検査で、静脈の逆流がないかを調べます。逆流があると静脈が太くなってしまい、また血流の音も変わってくるため、エコー検査のみで診断が可能。痛みもまったくありませんので、安心してお受けいただけます。検査の結果、静脈の逆流が見つかった場合、当院で主に行っているのは、高周波を使った血管内治療。これは、静脈瘤の原因となる大伏在静脈に、血管の内側から高周波をあてて血管をふさぐ治療法です。2012年から保険適用となったこの治療法は、静脈瘤を丸ごと引き抜く「ストリッピング手術」などとは異なり、術後の痛みやはれ、内出血なども少なく、日帰りで受けていただくことができます。傷も残らず、30分から1時間程度ですみますので、患者さんの負担が少ないのが大きな魅力。実際、受けていただいた患者さんからは、「手術の翌日、全然痛みがなかったよ」といったお声も多くいただいています。痛みがないだけではなく、重い感じや、つりやすい、疲れやすいといった症状も劇的に改善します。

血管内治療のほかには、どういった治療法がありますか?

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エコー検査で静脈の逆流が見つからなかった場合などには、「弾性ストッキング」を使った治療を行います。これは、市販されている普通のストッキングとは異なる特殊な編み方で作られた医療用のストッキング。履くのがかなり大変なくらいの着圧で、足をしっかりと締め付けて、血液が下にたまるのを防いでくれます。予防効果もあるため、症状がひどくなる前に履いていただくのもお薦めです。「足を締め付けると血行が悪くなるのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはないんです。血管には動脈と静脈がありますが、動脈は静脈より硬いため、締め付けても、動脈がへこんで血流が悪くなるということはありません。新鮮な血液はしっかりと流しつつ、汚れた血液が逆流するのを防いでくれるんですね。ただし動脈硬化がある方は、ストッキングの着用を控えた方がいい場合もありますので、医師にご相談ください。また、「むくみ」というのは、血管から水が漏れ出してしまうのが原因なのですが、その漏れ出した水が流れるスペースもなくしてくれるので、むくみの予防にもつながります。

「また温泉に行けるようになった」そんな声が何よりうれしい

休日はどのように過ごされていますか?

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学生時代は陸上をしていたのですが、体を動かすことは今でも好きで、ジムには週2〜3回は通っています。あとは読書ですね。小説も好きですし、経済学から世界の不思議、宇宙の不思議みたいなジャンルの本まで、いろんなジャンルを読みます。医師というのはどうしても専門分野に偏ってしまいがちですから、できるだけ広い範囲で自分自身の知識を身に付けていけたらと思っています。今はインターネットも非常に便利で、仕事に関する本はネットでいいのですが、趣味で読む本はやっぱり本屋さんがいいですね。ついつい楽しくて、時間がどんどん過ぎてしまいます(笑)。

日々の治療にあたって、心がけておられるのはどういったことでしょうか?

患者さんが何で一番お困りかをとことんお聞きすることを心がけています。たとえば、美容面でのお悩みか、もしくは夜中に足がつって眠れないことがお悩みかで、治療法が変わってきます。ですので、患者さんの悩みをしっかりと理解し、ベストの治療法をご提案するようにしております。また、女性の患者さんの場合、治療にあたって足を出すことに抵抗を感じられる方が多いと思いますので、そういった患者さんのお気持ちにできるだけ配慮することも、大切に考えています。まずは検査の前に、検査の目的や、どういった格好で検査を受けていただくかなど、しっかりと説明します。そのうえで、女性スタッフが誘導して着替えなどをしていただいています。やはり女性の患者さんの場合、温泉に行けないとか、スカートを履けないとか、そういった見た目のお悩みを抱えているケースが多くあります。中にはそういった思いを持ちつつも、周りに相談できないまま、長く過ごされている方も。そういった方に治療を受けていただいて、「昔よく行っていたお気に入りの温泉に、また行けるようになったんですよ」などとおっしゃっていただけるのは、本当にうれしいですね。後は、病態をしっかり知っていただいた上で治療を行うことも大切にしています。ご自分の病気を知ってからだと、ご本人が治療に対して非常に意欲的になっていただけるので、治療がスムーズに進むのです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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静脈瘤という疾患は、最近ようやくテレビなどでも取り上げられるようになってきましたが、まだまだ言葉自体をご存知ない方も多いのが現状です。病気だとは思わず放置している方や、実は足にボコボコが出てきて気になってはいたけど、家族などにも相談できずにいる方も。そういう場合でも、まずは保険診療でしっかり治せることを知っていただけたらと思っています。静脈瘤は、女性の患者さんが多いのですが、男性でお悩みの方もかなりいらしゃいます。男性、女性問わず、気軽に相談に来ていただけたらと思っています。長年のむくみやだるさ、こむらがえりなど、気になる症状が少しでもある方は、まずはお気軽にお越しください。

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