噛み合わせを整えて健康寿命の延伸を
全身まで考慮した歯列矯正
高輪和合クリニック
(港区/品川駅)
最終更新日:2021/10/12


- 自由診療
一般的に、噛み合わせの問題は見た目に与える影響がクローズアップされがちだ。歯並びが気になって笑えないなどのコンプレックスを解消するために歯列矯正を考える人も多いだろう。しかし、噛み合わせが悪いことによる最も大きな問題は、「健康を害すること」だと、「高輪和合クリニック」の会田光一院長は話す。正しくない歯並びは、ひいては姿勢や全身のバランス、自律神経の乱れ、睡眠時無呼吸症候群、感染症など、多様なトラブルにつながる可能性があるという。同院では、総合的な観点から患者の状態を把握し、噛み合わせのずれをチェック。健康寿命の延伸につながる矯正を提案している。
(取材日2021年4月16日)
目次
噛み合わせのずれを発見し、その人に合った矯正方法で改善をめざすことで健康寿命延伸をサポート
- Qどんな人に矯正を提供しているのですか。
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A
▲まず患者の話をじっくり聞くことを心がけているという会田先生
歯科矯正には、審美面の改善と機能の改善という2つの目的があります。当院は、医科・歯科が連携して患者さんを全身的に診る総合的な診療に取り組むクリニックなので、全身の不調にも関連するといわれる噛み合わせの機能的な側面に着目して矯正を行うことが多いですね。ただ、噛み合わせの不具合は全身に多様な影響を及ぼすことがあるため、不調の原因が噛み合わせにある場合でも、患者さん自身はそれに気づいていないケースがほとんど。患者さんの主訴から推測して噛み合わせを確認し、歯並びの問題がどのように影響するのかをご説明し、目的に応じた矯正を行うというパターンが大部分を占めています。
- Q噛み合わせが崩れていると、どんな問題が起こりやすいのですか。
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A
▲噛み合わせの不具合などが全身に影響を及ぼすこともある
噛み合わせの影響としてよく知られているのは歯そのもののすり減りや割れなどですが、前述したようにほかにも全身に関わる多様な疾患に結びつきやすいと考えられます。例えば、睡眠時無呼吸症候群。噛み合わせに不具合のある人は多くの場合下顎が小さかったり後ろに下がっていたりするために、睡眠時に舌が後ろに落ちて気道を塞いでしまい、睡眠時無呼吸症候群に陥りやすいのです。また、噛み合わせが口周りの筋肉の発達を阻害していると、口がうまく閉じられずに口呼吸になり、外気と一緒に細菌やウイルスを体内に取りこんでアレルギー疾患や感染症を発症することも。空気を必要以上に取り込んでおなかにガスがたまりやすくなることもあります。
- Q矯正の方法を教えてください。
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A
▲あらゆるパターンを想定し複数の治療法を用意している
矯正に使うツールは大きく3つあります。1つ目はマウスピース型装置。透明なので目立たず、ほとんど痛みはありません。アレルギーの原因になり得る金属を使わずに済むのもメリットですね。シミュレーション時には患者さんの口腔内を3Dで確認でき、現状とゴールを視覚的にわかりやすく共有して矯正を進めていくことができます。2つ目は床矯正。口腔内に装置をはめ、歯を抜かずに顎を広げていきます。3つ目は、マウスピース型装置を用いた矯正や床矯正の後戻り防止として使われる筋力トレーニング用装置。せっかく矯正しても口周りの筋力が弱いと元に戻ってしまうので、患者さんの癖に応じた筋力の使い方を指導して歯並びの維持をめざします。
- Q矯正の進め方や期間についても教えていただけますか。
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A
▲寝ている間だけ装着する床矯正が便利
矯正は、先ほど挙げた3つのツールを組み合わせながら進めます。床矯正で顎を広げた後、細かい調整をマウスピース型装置で行う場合もありますね。床矯正の装置をつけるのは、1日8時間、寝ている間だけ。マウスピース型装置は、食事や歯磨きの時間以外は装着していただき、理想的な歯並びになるよう少しずつ歯を動かしていきます。全体的な矯正の期間は、矯正する範囲を含め、患者さん一人ひとりの歯並びの状態によって異なるため、一概には言えません。検査をした段階で目安となる期間を推測して、お伝えするようにしています。
- Q矯正中、患者側が注意すべきことはありますか。
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A
▲矯正治療は患者と歯科医師の二人三脚で行うことが重要
最初にお伝えする装置の使い方を、きちんと把握して守っていただくことです。矯正は、患者さん自身が矯正の意味と装置の役割を理解し、長期的にモチベーションを維持して続けてくださることがとても重要。歯科医師がどんなに努力しても、それだけで歯を動かすことはできません。噛み合わせを悪くする習慣や、顎や口周りの筋肉を弱くするやわらかいもの中心の食生活の見直しなどを含めて、前向きに取り組んでいただく必要があります。ご自身の噛み合わせと、噛み合わせが関与している問題にしっかりと向き合って、二人三脚で良い結果を出していきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/40万円~、床矯正/40万円~、筋力トレーニング/5000円~