湯川リウマチ内科クリニック

湯川リウマチ内科クリニック

湯川宗之助院長

頼れるドクター

医療トピックス

早期診断・治療により進化した
関節リウマチ診療のパラダイムシフトとは?

湯川リウマチ内科クリニック

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関節リウマチは、30〜50歳の社会的、家庭的に重要な役割を担う女性に多い自己免疫疾患で、関節が痛い、腫れるだけでなく、関節が壊され、変形してしまい、これまで有効な治療法がなく、長い間不治の病といわれてきた。しかし、現在の関節リウマチ診療は早期に診断をし、早期に適切な治療を行えば、寛解(かんかい)をめざせる病に変化してきている。しかし、このリウマチ診療のパラダイムシフトがまだまだ広く知られていない。関節リウマチの正しい知識の啓発・実践のために「湯川リウマチ内科クリニック」を開院した湯川宗之助院長に、詳しく話を聞いた。(取材日2015年9月1日)

体の不調や痛みを感じたら、関節リウマチを疑い、早めに受診することが最も大切

関節リウマチはどのような病気ですか?

173486 mt 1 q1 1441940101 ▲専門医として、わかりやすく解説してくれる湯川院長 関節リウマチは免疫の異常により関節の腫れや痛みが生じ、それが続くと関節の変形をきたす、慢性の炎症性疾患です。関節炎が進行すると、軟骨・骨が破壊され、関節機能が低下し、日常生活動作(ADL)の障害が生じて、そのために生活の質(QOL)が低下してしまいます。関節破壊(骨びらん)は発症6ヵ月以内に出現することが多く、しかも最初の1年間の進行が最も顕著です。また、罹病期間が長くなることで、間質性肺炎や二次性アミロイドーシスの合併頻度が上昇します。その結果、肺炎をはじめとする感染症や心血管障害などによって死亡することもありました。これまでは、関節リウマチの早期診断は難しかったため、治療開始が遅くなり、症状が悪化するだけでなく、健康な人に比べて寿命が短いとされていました。

関節リウマチ診療のパラダイムシフトとはなんですか?

173486 mt 1 q2 1441940101 ▲患者の生活環境や考えを尊重して処方の判断をしている これまでの関節リウマチの治療目標は、「疼痛などの臨床症状の軽減と日常生活動作の改善」でありました。しかし、薬剤のメトトレキサート(MTX)と生物学的製剤の登場により、寛解導入率は飛躍的に上昇し、関節破壊を防げるようになりました。また、関節リウマチの早期診断が可能となり、治療に対しての意識はさらに高いものになりました。このため、治療目標は「寛解の導入と維持」へと変貌を遂げ、中にはすべての薬剤を中止してもよい状態を維持できる、いわゆる「治癒」もめざせる病となっている現実が、「関節リウマチ診療のパラダイムシフト」であります。

関節リウマチの診断はどのようにされますか?

173486 mt 1 q3 1441940101 ▲精度の高いエコーも完備された診察室 十分な問診、診察、血液検査、レントゲン、関節エコーによって、他の疾患を充分鑑別を行い、新しく改定された2010年分類基準を用いて関節リウマチは診断されます。関節を診察することなく、関節リウマチを判断することはできません。現在、血液検査でリウマチ因子(RF)や抗CCP抗体(ACPA)があり、診断に有用となっています。しかし、RF陰性、ACPA陰性の関節リウマチは20%も存在するため、この血液検査のみに依存してしまうことは危険です。総合的な鑑別を行い、分類基準と照らし合わせて、関節リウマチの診断は行われています。

現在の関節リウマチの治療とはどのように行いますか?

173486 mt 1 q4 1441940101 ▲資料を用いて、丁寧でわかりやすい説明が評判 主に薬剤での治療を行います。関節リウマチ治療における最も重要な、鍵となる薬は、メトトレキサート(MTX)という関節リウマチの異常免疫を改善する薬で、絶対に使用できない方以外はまず投与を検討します。MTX使用によっても効果が見られない場合や、既に骨びらんがある方には生物学的製剤を考慮します。生物学的製剤とは、大きく分けTNF、IL-6、T細胞の活性化をピンポイントでブロックすることによって、関節リウマチに驚くべき効果をもたらしてくれる薬です。感染症などの副作用についても、他の薬剤と異なりブロックポイントが明白であるため、着目すべき感染症がはっきりしているため、ガイドラインに基づき、必要があれば予防内服をすることでその副作用を低下させることが可能となっております。現在8種類の点滴、あるいは皮下注射製剤の中から個々に合わせ製剤が選択できます。また、生物学的製剤の効果に匹敵する内服可能な低分子化合物も使用できますので、治療選択肢の幅は大きく広がっています。さらには、これからも関節リウマチ治療には新薬が数多く使用可能の予定であり、治験という選択肢もあります。

関節リウマチをどのように疑ったらよいですか?

173486 mt 1 q5 1441940101 ▲医院に来るだけで少しでも安らいでほしいという思いが込められたインテリア 関節リウマチの初期症状の中には、特徴的なものに、手のこわばり、関節の痛み・腫れが続くことが挙げられます。さらに、どことなく気分がすぐれない、体がだるい、微熱が続く、食欲がない、体重の減少、貧血気味などその症状は多岐にわたります。このような症状の場合、どこの科にかかったらよいか判断が難しく、そのため受診が遅れてしまうことが多くあります。関節リウマチ診療で最も大切なのは、体調不良を認めたら「もしかしたらリウマチかもしれない」とご自身で早めに疑うことです。

ドクターからのメッセージ

湯川宗之助院長

これまでの関節リウマチ治療は、関節破壊を完全におさえることはできず、「不治の病」「患ったら一生治らない」というイメージを拭えないものでした。しかし、近年の医療の進歩により、リウマチの診断、治療は目覚ましく発展し、専門医による適切な治療を開始することにより、治療すれば治る病気に変わりつつあるというパラダイムシフトがもたらされました。この現実を、多くの患者さんにお伝えし、痛みとともに送る将来ではなく、患者さんが持つ無限の可能性を守りたいというのが私の信念です。関節リウマチは全国に約80万人存在するといわれておりますが、30〜50歳の社会的、家庭的に重要な役割を担う女性に多く、職業生活にも多大な影響を与え、パラダイムシフトが発展した現在でも関節リウマチのため休職・退職・廃業する方が2人に1人おります。最近の関節リウマチ治療は優れていますので、決して治療を諦めることなく、少しでもより良い生活を送っていただきたいと思います。

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