表参道静脈瘤クリニック

佐野成一 先生

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表参道駅B2出口からすぐ。青山通りから道路を1本奥に入ったビルの4階にある「表参道静脈瘤クリニック」は、下肢静脈瘤とリンパ浮腫の専門クリニックとして昨年12月に開業したばかり。下肢静脈瘤といえば、血管がコブのように浮き出ている症状をイメージしがちだが、このクリニックでは細い血管が薄く浮いて見える「網目状静脈瘤」「クモの巣状静脈瘤」など、血管外科では取り扱わないことが多い症状まで、きめ細かく対応している。また、リンパ浮腫を専門とする佐野成一先生は、日本でリンパ浮腫減量術を行う数少ない医師の一人で、リンパ浮腫の根治に力を注いでいる。「これまで治療を諦めていた方のお役に立ちたい」と話す佐野先生に、リンパ浮腫を専門としたきっかけから、診療方針、趣味や将来の夢までたっぷり話を伺った。
(取材日2015年1月21日)

日本では数少ないリンパ浮腫減量術を提供するクリニック

―開業の経緯と、クリニックの特徴を教えてください。

当院は昨年12月に開業した、静脈瘤とリンパ浮腫の診療を専門とするクリニックです。リンパ浮腫は静脈瘤と非常に関係の深い病気。私の専門は形成外科ですが、岡山大学病院の形成外科リンパ浮腫治療班をはじめ、リンパ浮腫の研究・診療に長く携わってきました。2013年には東京医科歯科大学血管外科にリンパ浮腫専門の外来を開設し、現在も診療を行っています。当院では、今まで培ってきた専門知識や経験を生かして、リンパ浮腫の診断から外科的治療・保存療法まで、総合的な診療にも力を入れていきます。リンパ浮腫の根治に有効なリンパ浮腫減量術は、保険適応で行っています。日本ではリンパ浮腫減量術を行う医師は数人しかおらず、これまで治療を諦めていた方のお役に立てるクリニックになりたいと考えています。

―形成外科医だった先生がリンパ浮腫に携わるようになったきっかけは?

リンパ浮腫は珍しい病気ですが、祖母がリンパ浮腫で亡くなったため、私にとってはとても身近な病気でした。社交的だった祖母は、足が象の足のように腫れあがり、重くなっていくと、次第に外出も億劫になってしまいました。その大好きだった祖母の死をきっかけに、リンパ浮腫を専門的に学び、いずれ開業して同じ病気で苦しむ方々の力になりたいと思うようになったんです。当時私が在籍していた岡山大学は、リンパ浮腫の分野において、先進的医療に取り組んでいる大学だったことも幸運でした。周りにもリンパ浮腫治療で有名なクリニックやマッサージの学校も数多くあり、リンパ浮腫について学ぶには理想的な環境でしたね。マッサージも人任せにしたくなかったので、学校にも通って学んだ専門技術・知識を、クリニックでも発揮していきたいと思っています。

―リンパ浮腫とはどのような病気なのですか?

リンパ浮腫とは、リンパ管系の損傷や閉塞により、体液が正常に流れないために起こるむくみのことです。乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、大腸がんなどの治療による後遺症の一つで、がん治療における手術や放射線治療によって、リンパの流れが停滞することで、生涯にわたり腕や足がむくむことがあります。10年ほど前の調査で、日本におけるリンパ浮腫患者数は10万人以上と推定されており、毎年1万人のペースで増加していると言われているほど。婦人科系のがん患者のうち、10人に3人がリンパ浮腫になるとされている、女性に多い病気です。ただ、十分な知識がない医師も多く、潜在患者数はその数倍とも考えられるでしょう。発症時期には個人差があり、手術直後から発症することもあれば10年以上経過してから発症することもあります。専門知識がないと確定診断が難しいため、病院や各科を回った末に、インターネットで調べて来られる方も多くいらっしゃいます。

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