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久保 光司 院長の独自取材記事

ひかり歯科医院

(江戸川区/新小岩駅)

最終更新日:2023/03/13

久保光司院長 ひかり歯科医院 main

新小岩駅から車で15分。「ひかり歯科医院」は、1階のドラッグストアが目印の本一色メディカルモールの2階にある。一般歯科診療から小児歯科、矯正歯科まで幅広く診療する同院には、地元を中心に幅広い世代の患者が通っている。歯科医師になる前は商社勤めをしていたという久保光司院長は、患者との密なコミュニケーションを大事にしている。患者自身が治療内容を理解した上で同意してもらうために、しっかりと説明することを欠かさない。さっぱりとした気さくな話しぶりの久保院長に、同院のことや歯科医療にかける思いについて話を聞いた。

(取材日2023年1月25日)

街の歯科医院として、地域の歯の健康に幅広く携わる

開業から14年がたつそうですね。患者層について教えてください。

久保光司院長 ひかり歯科医院1

当院は駅から少し遠いのですが、住宅街にあります。近隣には保育園や幼稚園、小学校、中学校もありますので、学校に通うお子さんやそのご両親、おじいちゃん、おばあちゃん、さらには親戚の方まで、地元の方々が来院されます。下は1〜2歳のお子さんから高齢の方まで、どの年齢層の方も同じくらい来ていただいていますね。当院はホームページもありませんし、宣伝もほとんどしていないのですが、新患だとクチコミで来てくださる方が多い印象です。ありがたいことに、診察券番号1番の方が現在も通ってくださっていますし、引っ越して生活環境が変わっても通い続けてくださる方も多いです。ランドセルを背負っていた頃から来ていた地域のお子さんが「成人式で着物を着た」と話してくれた時には、随分年を取ったものだな、なんて思いますけれど(笑)、歯科医師としてやりがいを感じる瞬間でもありますね。

診療内容を教えてください。

当院では、一般歯科をメインに、小児歯科や矯正治療などの診療をしています。診療は主に私がしていますが、月に1回は小児歯科を専門とする先生に来ていただいて、例えば乳歯は抜けたけど、その下から歯が生えてこないなど、私で判断が難しいときには診察をお願いして相談するという形を取っています。矯正は月に2回、やはり専門の先生に来ていただいて、混合歯列期のお子さんから大人まで対応していますし、お子さんの場合は口腔の周囲の筋肉の機能改善を図ったり床矯正なども行っています。特にお子さんの矯正については、小児歯科・矯正の先生のそれぞれの視点を持ち寄ることができますし、そして2人の先生が協力して治療を進めることもできます。あとは、CAD/CAMシステムもありますので、希望する患者さんにはセラミックを用いた治療にも対応できます。

歯科医師を志したきっかけを教えてください。

久保光司院長 ひかり歯科医院2

実は、私はストレートに歯科医師をめざした訳ではありません。歯科医師になる前は商社に勤めていて、6年ほど海外から物を輸入する営業の仕事に携わっていました。1年の3分の1は海外出張をしていましたね。商社での勤務前は、1年半のオーストラリア留学も経験しています。ですから、歯学部に入ったのは31歳の時でした。歯科医師をめざしたのは、もっと人の役に立ちたいと思ったからです。商社の仕事も人の役に立つ仕事でしたけど、人の役に立てる仕事を長く続けたいと考えたとき、歯科医師であれば自分の目と手さえしっかりしている限りできると思ったんです。歯科医師の兄を傍で見ていた影響もあるのでしょう。兄に声をかけてもらって歯科医師になることを決め、兄と同じ昭和大学の歯学部に入学しました。

自分の家族に接するように、患者に寄り添う診療を

診療方針について教えてください。

久保光司院長 ひかり歯科医院3

特に難しいことはしていませんが、最初から変わっていないのは、「自分の家族にされて嫌なことはしない」ということです。歯科医院は怖いと感じる方も多いですし、実際に診療台に座ると緊張される患者さんもたくさんいらっしゃいます。私たち歯科医師は何万人と診ていますが、患者さんにとっては初めての治療のこともあるでしょう。おまけに、歯は一度削ったり抜いたりしてしまえば、元通りにはなりません。ですので、「自分の家族が診てもらう時はどんな説明があったら安心できるだろう」と考えて、たとえ当たり前のことであったとしても、患者さんの目線に合わせて、丁寧に話をすることを大事にしています。患者さんの口腔状態を説明し、これからどんな治療を行うのか、またどのくらい時間がかかるのかを、しっかり説明します。患者さんご自身のことですから、きちんと治療について理解して、納得していただいた上で治療を行うよう心がけています。

患者さんと接する時に大切にしていることは何でしょう?

当院では、適切な治療を行うために、患者さんとのお話をプロトコールに書きとめています。患者さんに最適な治療を提供するためには、お一人お一人によって異なる生活環境や状況を把握する必要があります。ですから、年齢や仕事などについてもお話を伺いますね。例えば、同じ前歯の差し歯を作る場合であっても、営業をしている方と吹奏楽をしている方だと、「人前に出る仕事だから」「トランペットを吹くのに支障がない形がいい」といった求めるものに違いがあるでしょう。そういったバックボーンやお悩みについて、最初は言いにくいという方もいらっしゃいます。まずは患者さんにとって話しやすい雰囲気を作って、信頼関係を作らなければなりません。そのためにも、些細な話題でも逐一メモすることを徹底しています。

患者さんの話を記録に残すことは、以前の営業としての経験から始められたのでしょうか?

久保光司院長 ひかり歯科医院4

そうですね。営業マンとして働いていた時は、常に「相手が何を必要としているのか?」を考えていました。短い時間の中で必要な情報を取らないといけませんし、何度も同じことを尋ねていては信頼していただけません。同じことが歯科医院での診療でも言えると思います。当院では、担当するスタッフが変わったからといって、また同じことを一から説明していただかなくでも良いようにしたいと思っています。そのために、スタッフにも患者さんとよく話してもらい、小さなことでも記録して共有してもらっています。例えば、「来週旅行に行く」と言っていた方には「旅行はどうでした?」と聞きますし、首や腰が痛くてユニットを倒せない方には、教えていただく前に配慮ができるようにします。

気軽に行けて、目の前の患者に誠実に向き合う歯科医院

スタッフさんにはどんなお声がけをされていますか?

久保光司院長 ひかり歯科医院5

スタッフは開業時からいる人を筆頭に、もう10年以上働いてくれている人ばかりですね。私の診療方針をよく理解してくれていて、患者さんには家族に接するように接してくれています。私がスタッフによく言っているのは、「あなたのプライベートは、一切気にしない。ただ、この場所で白衣を着ている時は、プロとして目の前の患者さんに誠実に向き合ってください」ということです。患者さんが信頼して治療を任せてくださっている以上、私たちはプロとして対応しなければいけません。私たちの仕事は血を見る機会も多いですし、命に関わるものです。患者さんもスタッフのことも守りたいからこそ、時にはスタッフに注意をすることもあります。とはいえ、より良い治療のための注意ですので、スタッフ個人を責める意図はないことをきちんと伝えるようにしています。

今後の展望を教えてください。

あまり格好いいことは言えないのですが、これまでも続けてきたことをこれからも愚直に続けていきたいと考えています。開業してからは時間がたつのが早く、気がついたら5年、10年たっていたような感覚です。開業した当時も今も、診療方針は変わっていません。大切なのは、欲張らず、「目の前の患者さんお一人お一人に対して誠実に向き合い、丁寧に対応すること」に尽きると思っています。これからも今のスタンスを続けていき、地域の中から縁をつないでいけたらと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

久保光司院長 ひかり歯科医院6

歯科医院は怖い場所ではなく、もっと気軽に行ける場所だと私は考えています。歯に痛みがある時でも構いませんし、メンテナンスをしたい時でも構いません。まずはご自身のタイミングで行ける場所の中から、自分に合う歯科医院を探していただけたらうれしいですね。私は「歯と親はなくなってからありがたみがわかるもの」だと思っています。日々のケアができるのは患者さんご自身ですから、毎日の歯磨きの仕方についても丁寧にアドバイスします。歯を磨いているという感覚は人によってそれぞれですから、患者さんに合わせたメンテナンスの指導をさせていただきます。今は痛いところがなくても、お気軽にご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/検査:3万3000円~、成人矯正:72万6000円、小児矯正:11万円~
セラミックを用いた治療/5万1700円~(種類によって料金変動あり)

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