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はら耳鼻咽喉科

はら耳鼻咽喉科

原誠院長
頼れるドクター掲載中

難聴による成長への悪影響を防ぐ
小児の滲出性中耳炎の治療

はら耳鼻咽喉科

保険診療

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近年、患者が増加しているという滲出性(しんしゅつせい)中耳炎。子どもの難聴の原因の一つとされ、痛みや発熱などの症状を伴わないため、気づかれないことも多いという。しかし、小さな子どもの難聴は言語の発達や学習に悪影響を及ぼす可能性があるほか、放っておくと真珠腫性(しんじゅしゅせい)中耳炎などの合併症を起こすこともあるそうで、「親御さんはお子さんの音に対する反応などを、日頃からしっかりと観察することが大切です」と、「はら耳鼻咽喉科」の原誠院長は話す。そこで今回は、小児の滲出性中耳炎の治療の流れや保護者が気をつけておきたいポイントについて、原院長に話を聞いた。(取材日2019年4月1日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

滲出性中耳炎とはどのような病気ですか?

鼓膜の奥側に滲出液という水がたまることで、耳が詰まる感じ(耳閉感)がしたり、難聴になってしまったりする病気です。原因としては、急性中耳炎が治りきらずに水がたまる場合や、鼻の奥と耳をつなぐ耳管が鼻水などで詰まり、水がたまる場合などがあります。小さな子どもに多い病気で、治療をしないと難聴の程度が強まる癒着性中耳炎や、聴力の悪化やめまいなどが起こる真珠腫性中耳炎などの合併症を引き起こす可能性もあります。そうすると治療が難しくなるだけでなく、難聴が言葉や脳の発達に悪影響を及ぼすこともあるため、しっかりと治すことが大切です。

どのように治療をするのですか?

まず、薬物療法を行います。鼻水が耳管をふさいでいるケースが多いことから、鼻水を減らす薬を投与すると同時に、鼻の掃除や鼻から耳に空気を送る耳管通気などを行い、3ヵ月程度様子を見ます。それで改善が見られない場合は、鼓膜を切開して中にたまっている水を排出することもあります。これは聞こえを良くするとともに、耳の粘膜の状態を改善する目的で行われます。それらの治療でも改善しない場合や何度も繰り返す場合は、鼓膜に小さなチューブを留置することで、水がたまらないようにする手術を行います。チューブを入れておく期間は、2年が目安です。

チューブを入れた後、注意することはありますか?

チューブを入れているからといって、日常生活に大きな制限はありません。ただ、耳かきはしないように注意してください。入浴や水泳も行えますが、水の中に潜ると水が耳の奥に浸入してしまう可能性があるため、専用の耳栓をする必要があります。チューブが自然と抜けてしまうこともありますが、鼓膜の穴が閉じてから水がたまらなければ、そのままで大丈夫です。しかし水がたまるようであれば、再度チューブを入れることになります。

検診・治療START!ステップで紹介します

問診票に記入後、診察を受ける

問診票に記入した後、診察を受ける。診察では、医師よりいつ頃からどのような症状があるのかなどを聞かれる。滲出性中耳炎は強い痛みや発熱を伴わないため、気づきにくいことも。主な症状である難聴は、小さな子どもの場合、呼びかけても反応が悪い、聞き返しが多い、手で耳を触る、耳の穴に指を入れるなどの行動が、親が気づくポイントだという。

耳の中の状態を確認し、聴力の検査を実施

医師がファイバースコープで耳の中を見て、鼓膜の奥に水がたまっていないかを確認するほか、外耳から圧を加えて鼓膜の動きを調べるティンパノメトリーと呼ばれる検査や、年齢的に可能であれば聴力検査を行う。いずれも短時間で済み、負担の少ない簡単な検査だそうだ。滲出性中耳炎と診断されれば、続けて治療に入る。

薬物による保存療法から始める

まずは、3ヵ月を目安に薬物による保存療法を実施。鼻水が耳管をふさいでいることが多いため、その場合は鼻水を減らす薬を服用するほか、医師が鼻から耳に空気を送る耳管通気という処置を行う。そうしてしばらく経過を観察した上で改善が見られなければ、鼓膜を切開して中の水を排出する治療をすることもあるという。

改善しない場合は、鼓膜にチューブを留置

保存療法や鼓膜切開などの治療によって改善しない場合には、鼓膜にチューブを留置する手術を行うことになる。チューブを入れることで、鼓膜の穴を長期間開いた状態にしておけるため水がたまらず、薬や切開などで改善しないケースにも効果が期待できるそうだ。同院では、合併症が少ないとされる細いチューブを使用しているのだそう。なお手術は局所麻酔を用いて行われることが多く、所要時間は10分程度だという。

定期的に通院して経過を観察

定期的に受診し、医師に耳の状態を診てもらう。診察では水がたまっていないか、耳だれが出ていないかなどをチェック。チューブ治療を行った場合、留置期間は基本的に2年程度で、日常生活に大きな制限はないそうだが、耳かきは避けてほしいとのこと。耳の中に水が入らないようにすれば、水泳も可能だという。

ドクターからのメッセージ

原 誠院長

お子さんに多く見られる滲出性中耳炎は、難聴が主な症状で、耳の痛みや発熱を伴わないのが特徴です。そのため、周囲に気づかれにくい傾向にあります。しかし難聴を放置すると、言語発達や学習、知能の発達に悪影響を与える恐れがあるのに加え、重大な病気につながる場合もあることから、保護者が早めに気づいて適切な治療を受けさせることが大切です。難聴を発見するポイントとしては、音に対する反応が悪い、耳を触ったり耳の穴に指を入れたりするなどの行動が挙げられます。もし医療機関を受診して何も問題がなければ安心かと思いますので、お子さんが耳の不調を訴えたり、気になることがあったりするときは、一度耳鼻咽喉科を受診しましょう。

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