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睡眠を妨げ日中にも影響を及ぼす
睡眠時無呼吸症候群

天宣会循環器・睡眠呼吸クリニック

(柏市/柏駅)

最終更新日:2019/08/15

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  • 保険診療

いびきや睡眠中の呼吸停止として知られている「睡眠時無呼吸症候群」。ベッドパートナーが気がつき受診することが多い。また、日中の強い眠気や疲れ、中途覚醒、夜間頻尿などにより日常生活に支障をきたして内科を受診するも原因がわからず、睡眠時無呼吸症候群を専門とする医療機関を訪ねてくる患者も少なくないという。この疾患は、脳卒中や高血圧、心不全、糖尿病など生活習慣病のリスクを増加させるというデータもあることから、早めに検査と治療を受けておきたい病気だ。元東京慈恵会医科大学附属柏病院の院長であり、現在は「天宣会循環器・睡眠呼吸クリニック」で診療にあたる清水光行院長に、睡眠時無呼吸症候群の原因や症状、治療について詳しく話してもらった。 (取材日2019年7月16日)

日中の強い眠気や疲れ、睡眠時の中途覚醒、夜間頻尿など、日常生活に影響を及ぼす睡眠時無呼吸症候群

Q睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気なのですか?
A
1

▲患者の話にじっくり耳を傾ける

睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まったり、止まりかける状態が繰り返される病気です。このため中途覚醒や深い睡眠が得られず質の悪い睡眠になります。その結果、日中に眠気を引き起こし、居眠り運転などによる交通事故原因につながることや、夜眠れないために交感神経が興奮して高血圧や糖尿病が悪化したり、不整脈が出現することもあります。起床時に熟睡感がなく、だるい、頭痛、夜間頻尿になる人も多いですね。また、認知症にも影響します。“いびき”以外にも昼間の活動性が落ちている、夜間息が苦しくて目が覚めるなどの症状があれば、受診することをお勧めします。

Qこの病気の原因を教えてください。
A
2

▲院内には知識を深められるようなパンフレットを多数設置

上気道が狭くなる、もしくは閉塞することで起こる病気です。上気道が狭くなる原因はいくつかありますが、そのひとつが肥満です。首周りの脂肪が多くなることによって気道が狭くなります。また、仰臥位で寝ると舌が落ちてくるので上気道を狭め、ついには塞いでしまう。喉が狭まると上気道や口蓋が振動して“いびき”が生じ、塞がれてしまうと「無呼吸」になります。日本人は解剖学的に下顎のサイズに対して舌が大きい人が多く、そもそも上気道が狭くなる傾向にあります。飲酒や睡眠薬の服用、加齢や過労などにより上気道の筋力が緩むと病状が更に悪化します。

Q診療の流れを教えてください。
A
20190726 3

▲簡易PSC検査機器

まず自覚症状、特に眠気があるかどうかをお聞きします。眠気を評価するエプワース眠気尺度で判断します。次にこの疾患が生じるメカニズム、症状、そして体への悪影響を説明します。次に舌と顎のバランス、扁桃腺肥大の有無など咽頭部の状況を診察します。その後、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)で、寝ている時の状況を詳しく調べます。PSGには簡易検査と精密検査があり、簡易検査は就眠時、鼻に呼吸状態と“いびき”を感知するチューブ、指先に動脈酸素飽和度と脈拍を測るメーターを装着して行うもので、ご自宅での検査が可能です。精密検査では脳波を含めた多くの生体情報をモニターするため、1泊入院が必要になります。

Qどのような治療方法があるのですか?
A
4

▲CPAP装置

一般療法としては肥満の改善、寝方の工夫、過労を避ける、睡眠薬やお酒を控えるなど規則的な生活をすることです。それでも改善が見られない場合は、持続陽圧呼吸装置(CPAP)療法を行います。先ほどの簡易検査で、呼吸が1時間に40回以上止まったり低呼吸になることがあれば、CPAP療法を保険適用で受けることができます。また、簡易検査の数値結果が40未満の場合は、精密検査を行い1時間に20回呼吸が止まることがあれば、同じくCPAP療法が保険適用されます。CPAPは睡眠中に鼻から空気を入れて舌の位置を上昇させ、気道を広げて無呼吸を防ぎます。

QCPAPはどのような患者さんに適しているのですか?
A
5

▲ゆったりとした語り口でわかりやすく説明してくれる清水院長

重症の患者さんに適しています。CPAPを患者さんに快適に使用していただくためには、圧のきめ細かな調整が必要です。当クリニックでは専門の医師、看護師、検査技師のチームで各々の患者さんに合った調整を丁寧に行っています。また、加湿器やさまざまなタイプのマスクで、気持ち良く使用していただけるように提案をしています。

ドクターからのメッセージ

清水 光行院長

“いびき”、日中眠気、中途覚醒、夜間頻尿などの自覚症状がありましたら、ぜひ、睡眠時無呼吸症候群専門のクリニックを受診することをお勧めします。診察の後、簡易PSG検査を行いますが、これはご自宅で手軽に行うことができます。検査を行うことで、睡眠時無呼吸症候群かどうか判断することができますし、他の眠気に関わる疾患を見つけるきっかけにもなるかもしれません。治療によって、“いびき”や無呼吸は減少に向かいますが、最も強調したいのは日常生活の改善にもつながることです。睡眠の質の改善によって、自覚的に良かったと思えることが治療を受けることの最大のメリットです。

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