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吉廣 めぐみ 院長の独自取材記事

ジョイ歯科・こども歯科クリニック

(北九州市八幡西区/折尾駅)

最終更新日:2022/04/21

吉廣めぐみ院長 ジョイ歯科・こども歯科クリニック main

JR折尾駅から車で7分の場所にある「ジョイ歯科・こども歯科クリニック」。院長の吉廣めぐみ先生は、学生時代から定期的に歯科に通い、予防とメインテナンスの大切さを実感してきた。そのため現在も未就学児からの予防やメインテナンスに注力している。矯正においても、必要であれば早期から床矯正などで介入することで、ワイヤー矯正などの大きな治療にならないように導いていくという。「“初めての治療”をなるべくつくらないことが大事です。歯並びに関しても、食べ物の選び方や日常生活の癖などを親御さんにアドバイスしています」とはつらつとした口調で語る院長。自身の経験があるからこそ実感を伴った予防とメインテナンスの大切さを伝え続けている院長に、治療スタンスや開業時から徹底しているという感染症対策などについて話を聞いた。

(取材日2022年3月20日)

早期からの予防歯科で、治療に進まないよう導く

先生が歯科医師をめざしたきっかけは何だったのでしょうか?

吉廣めぐみ院長 ジョイ歯科・こども歯科クリニック1

高校時代は獣医になりたいと思っていました。受験校を迷っていた時、父から「歯科医師という仕事も良い職業だと思うよ」と勧められました。その当時、家族でメインテナンスに通っていたクリニックがありました。まだ“虫歯は削って治す”が主流でしたが、そのクリニックは“できるだけ歯を削らない・抜かない”という治療方針で、予防やメインテナンスに力を入れていました。院長先生の仕事ぶりやお人柄を見て、歯科医師は人の役に立つ素晴らしい仕事だと感じていたようです。実際に私も患者として通い始めてからは虫歯もなく、歯科衛生士さんに口の中をメインテナンスしてもらうのがうれしくて通っていましたし、歯科に興味も出てきました。そこで自宅から通える九州歯科大学に進学しました。大学時代はクリニックの見学に伺ったり、症例写真を見ながら教えていただいたりしました。ありがたいことに声をかけてくださり、卒業後は就職もさせていただきました。

患者から歯科医師へ……すてきなご縁ですね。

院長先生は第二の親のような存在です。ごはんなどにも行きますし、セミナーなどに一緒に行くこともあります。とても勉強熱心な先生で今もたくさんのことを教えていただいていますし、私の診療の基礎となっています。私の親や親戚は当院にメインテナンスに来てくれますが、私はそのクリニックでずっと同じ歯科衛生士さんにメインテナンスしていただいています。実際に歯科医師として働きはじめ患者さんと接してみると、なおさら予防とメインテナンスの大切さが身にしみました。と同時に、そのクリニックはご高齢の方がとても多く、大がかりな治療が必要な方が多かったので、「自分のように、もっと早い段階で予防やメインテナンスをしていれば、大人になってからここまでの治療をしなくても良いのでは?」とも気づきました。そこで小児の歯科医療についてもっと学びたいと考えるようになりました。

床矯正は、そういう点を考えて学び始められたんですね。

吉廣めぐみ院長 ジョイ歯科・こども歯科クリニック2

お子さんの診療に多く関わっていくうちに、地域の子どもたちの健康を守る手伝いができたらいいなと思うようになりました。親が経営者だったこともあって独立の後押しをしてくれていましたので、2013年に地元である八幡西区で開業しました。来院するお子さんは歯並びに問題のある子がとても多く、低年齢児への介入が必要だと感じました。よく見かけるワイヤー矯正は、中学生頃から治療を始めるケースが多く、そのために未就学時や低学年の頃に歯並びが悪いことに気づいていても「様子を診ましょう」と治療を見送るケースもあります。でも床矯正は、未就学時や低学年のお子さんになるべく早く介入することで歯並びも整えやすくなりますし、そこで完全に良くならずワイヤー矯正をすることになったとしても、抜歯になるリスクも低くなることが見込めます。

丁寧な診察・説明で、通いやすい環境へ

先生のクリニックでも、やはり予防とメインテナンスが軸になっているのですね。

吉廣めぐみ院長 ジョイ歯科・こども歯科クリニック3

もちろん虫歯や歯周病などの治療もありますが、それらの治療からメインテナンスに移行されるようにお声がけをしっかりしています。今まで悪くなった時だけ受診していた方でも、きちんとご説明するとメインテナンスに通ってくださいます。「毎月受診しているから安心です」と言ってくださる方もいて私たちもうれしいです。また、お子さんの受診がきっかけで「しばらくぶりに私も検診してほしい」とご家族で通って来られる方もおられます。メインテナンス時にはお口の中の状況や変化がわかるように写真を撮ってお見せしながら説明をしています。患者さんや親御さんにお口の中の状態に関心を持っていただくことが一番大切だと思っています。

他に先生が診察時などで心がけていることはありますか?

写真もそうですが、説明は丁寧に、治療は詳しい説明を行った上で行うことを徹底しています。また、少しでもリラックスして受診していただけるよう、院内には花を生けたり絵を掛けたり、消毒薬の臭いがしないようにしています。特にお子さんや治療が怖い方にも優しく親切に接することはもちろん、患者さんのライフスタイルや生活背景まで把握するように努めています。患者さんやご家族と信頼関係を築くことで、長くメインテナンスに通っていただけるよう心がけています。

先ほど聞いた床矯正ですが、こちらはどのように治療されるのでしょうか?

吉廣めぐみ院長 ジョイ歯科・こども歯科クリニック4

対象年齢は未就学児や低学年のお子さんです。中学生くらいになると、もうワイヤー矯正などではないと矯正が難しくなります。そうなる前に口腔を正しい状態へ広げ、歯並びが悪くなる要素を取り除くことを目的としているのが床矯正です。定期健診で歯並びが悪くならないように指導するのですが、治療の介入が必要な場合には始めるのに適切なタイミングでこちらからお声がけをします。親御さんの中には赤ちゃんの頃から歯並びが気になって相談にいらっしゃる方もいます。私としてはやはり大がかりな矯正にならないようにすることが大事だと思っています。1歳半検診などでお口がポカンと開いていたり、まだ幼いのに受け口の兆候が見えたりすると、やはりお声がけは必要になりますね。

感染症対策にも注力。患者とスタッフを守っていく

お子さんの歯並びでは、日々の生活に取り入れられるアドバイスもされているとか。

吉廣めぐみ院長 ジョイ歯科・こども歯科クリニック5

食べ物の選び方、離乳食の内容、赤ちゃんの抱っこの仕方などのアドバイスをしたり、頬づえをつくなどの日常生活における癖や、うつ伏せ寝になっていないかなどを親御さんに確認し、改善の必要がある部分をお伝えしたりしています。1歳半検診で初めて歯医者を受診することが多いのですが、歯が生えたばかりのお子さんや妊婦さんの段階で受診していただき、親御さんのお悩みに寄り添いながら、より良い情報提供やアドバイスができるように日々私もスタッフも勉強しながら診療にあたっています。そうすれば、例えば今来ているお子さんに妹・弟さんが生まれたら、もっと早めから介入できるとも考えているんです。

こちらでは機器の滅菌にも注力されているほか、除菌水システムも導入されているそうですね。

いずれも新型コロナウイルスが流行する以前の開業時から取り組んでいたことでした。除菌水システムによって清潔な水を使用しており、院内感染対策を徹底しています。スタッフは手間がかかる部分もあるのですが、自分たちにとっても安心材料になるようです。私たちも「自分たちがされて嫌なことはしたくない」と思っていますから、スタッフ自身の身を守れる安心安全な環境は非常に大事なのだと思います。実際に、コロナ禍であっても患者さんが「ここは消毒も徹底しているし清潔だから安心して通えます」と言って来てくださることに、「真剣にやってきたことが報われた」とスタッフも喜んでいて、私としても本当にうれしいですね。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

吉廣めぐみ院長 ジョイ歯科・こども歯科クリニック6

今後は赤ちゃんや妊婦さんに何を教えていけるのか、そこを勉強していきたいですね。できるだけ治療にならないように、予防やメインテナンスの意識を地域の患者さんに根づかせていく、そしてかかりつけ医として安心して通い続けていただけるクリニックづくりをしていくという点は変わりません。ご自身やお子さんのお口で気になることがあれば、ぜひ気軽に相談に来てほしいと思っています。そしてお子さんの成長を、一緒に見守っていきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

床矯正/10万円~
※症例によって価格は変動する可能性があります

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