泉谷ふれ愛クリニック

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泉谷正伸院長

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夜尿症とおねしょの違いは?
夜尿症治療の開始時期や方法について

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「おねしょは子どもなら誰にでもある」と思っていても、それが毎日繰り返されるのであれば、親としても気がかりなもの。日々洗濯やもやもやと向き合い、気にはなっていても「そのうち治るだろう」と放置している場合や、デリケートな問題なだけに人に相談しづらいということも多いだろう。一般的には年齢が上がれば割合も減るといったデータもあるが、「夜尿症」として治療が必要な場合もある。その場合、治療はいつ頃から開始するのがベストなのだろうか? まずは夜尿症という病気を知り、どんな子どもが夜尿症としての治療が必要なのかを確認したい。今回は、小児病院での経験も豊富で夜尿症についてのセミナーも開催したことがある名古屋市緑区「泉谷ふれ愛クリニック」の泉谷正伸院長に詳しく話を聞いた。(取材日2017年11月13日)

夜尿症とおねしょは違う? 夜尿症の治療とその開始時期

まずは、夜尿症とおねしょの違いを教えてください。

1 ▲名古屋市緑区水広の閑静な住宅街にある「泉谷ふれ愛クリニック」 おねしょというのは、乳幼児が寝ている間に尿を漏らしてしまうことを言います。定義上は、就学してからも夜、尿を漏らす場合は、病名として夜尿症となりますので、年齢がポイントになります。しかし私は、診療の際に夜尿症とおねしょを分けず、広い意味ですべて「おねしょ」と言っています。お子さんに夜尿症と言ってもわかりづらいですからね。

夜尿症の原因について教えてください。

2 ▲カレンダーに記録をしながら先生と相談 原因としては脳・腎臓・膀胱の問題や遺伝的素因、心理的ストレスなどが挙げられます。睡眠中に脳から分泌される抗利尿ホルモンが減ったり、腎臓の機能異常のために夜間につくられる尿量が増えたり、膀胱が十分に尿を溜められなかったり、勝手な排尿をしてしまったりとおねしょを生じます。遺伝的にも両親のいずれかがしていたら、その子どももし易いとの研究報告があり、おねしょ遺伝子の存在が言われています。また、環境や人間関係などに伴う心理的ストレスが引き金になる場合があります。

夜尿症の治療はいつ頃から始めたらよいですか?

3 ▲子どもの意志を尊重し、励ましながらサポートしてくれる おねしょの治療は薬だけで治るものでなく、体の成長が必要不可欠です。2011年には、5~6歳の就学前のお子さんでおねしょしている子は約15%いて、小学校低学年で約8%、高学年で約5%と減少するという論文も発表されています。通常、治療は就学後から開始しますが、私の場合、対象の子どもさんの体の成長に伴って、生活指導において自己管理がある程度できるようになり、治療効果が上がり易い暖かい時期を考えて、小学3年生の春から始めるようにしています。例外として、エコー検査で腎臓や膀胱の奇形が見つかった場合は、早く対応をしたほうがよいので、年齢に関係なく総合病院を紹介しています。

どんな治療を行うのでしょうか?

4 ▲落ち着いた雰囲気の待合室だ 治療は基本的に生活指導と行動療法が重要で、薬も使いながら、おねしょをしない体づくりをします。そして、積極的治療の初めは膀胱容量を増やすアラーム療法か、睡眠中の尿量を減らす抗利尿ホルモン製剤を用います。その治療効果が不充分なら、更に薬を加える場合もあります。おねしょが月に1回以下と目標に達したら薬を減らしていきます。私が治療において最も重要と考えるのは「本人の治したい気持ち」。その取り組む姿勢が大事で、そこに重点を置いた指導をしています。自分に向き合ってもらうために、カレンダーに自分でおねしょの有無をつけてもらい、減っていれば褒めて、増えたらその理由を一緒に考えて解決策を講じます。

生活指導はどんな内容ですか? 保護者が気を付けることは?

5 ▲小児泌尿器科においても経験豊富なので頼もしい 具体的には夕食を就寝2〜3時間前に済ませ、夕食後の水分、特にカフェインが含まれる飲料は控えるなどです。就寝前に必ずトイレを済ませ、睡眠中の保温にも気をつけてもらいます。どうしてものどが渇いたときには、氷をなめてもいいですね。他には寒い時期は温かくするなどです。あまり厳しく、飲み物は何ccまでという制限はしていません。私が一番大事にしているのは、お子さんの取り組む姿勢なので、お子さんを追い込んでしまうと治療の妨げになってしまいます。保護者の方には「気楽にやってください」とお伝えしています。坂本竜馬がおねしょをしていた話は有名ですが、おねしょによって人間性が否定されないようお話ししています。

ドクターからのメッセージ

泉谷正伸院長

夜尿症は時間のかかる治療なので焦らずに取り組んでほしいものです。おねしょすることは、決して人間的に劣っているということではありません。治療をしていると、時に、薬を飲まなかったりカレンダーをつけていなかったりと治療する気持ちが弱い子がいますが、私は決して叱りません。一旦、治療を中止して、本人の希望があれば再開するようにしています。一番困っているのはお子さんなので、ご両親には叱らないように注意していただいて、本人の治療意欲に寄り添うような環境をつくることが重要だと思います。

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