肌荒れや日焼け、しみやしわなど
肌トラブルの対策をアドバイス
広島皮ふ科
(稲沢市/国府宮駅)
最終更新日:2021/10/12


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健康的でみずみずしい肌は、相手に明るい印象を与えるもの。しかし一方で、紫外線や乾燥、体調の変化などの影響を受けやすい部分であり、常に良い状態を保つことは簡単なことではない。ちょっとした悩みを抱え、自分なりの対処をしている人も多いことだろう。そんな時は、肌のプロである皮膚科のドクターに相談してみてはいかがだろうか。今回は、「日焼けの影響ってどんなもの?」、「水仕事などで荒れてしまった肌のケアのポイントは?」、「体調が良くないと肌荒れが起こる理由は?」といった、「診察を受けるまでもないのだけれど……」という20~40代に多い疑問・質問を編集部が事前にピックアップ。「広島皮ふ科」の広島光恵院長に、疑問をひもといてもらうとともに、日々心がけるポイントを語ってもらった。
(取材日2018年4月23日)
目次
肌の状態は、印象につながる大事な部分。適切なケアの内容や日々心がけるポイントを知ろう
- Q“肌のちょっとした悩み”というのは、本当にさまざまですね。
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A
▲患者の肌の悩みについて広島院長が丁寧に答えてくれる
確かに、紫外線対策や手荒れ対策、日々のスキンケアなど、肌のお手入れで気になることはたくさんありますよね。一方で、お手入れに関して気になることを相談したいと思っても、そのためにクリニックへ行こうと考えることは、あまりないことかと思います。やっぱり「症状が出てから」がきっかけとなってしまいますから。でも、肌を守る基礎的な部分を理解して、必要に応じて対策していくことで、トラブルを起こしにくくすることや、健康的な肌を維持することもできるんですよ。もちろん、症状が出た時の治療も大切ですが、“ちょっとした悩み”と思う部分の解決が、肌を守る大切な部分ではないかと思います。
- Q初めに、多くの方が悩む紫外線対策について教えてください。
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A
▲「親御さんは自分のお肌のことも気にしてほしい」と話す広島院長
紫外線は、しわやたるみの原因となってしまうので、男女・年齢問わず対策は欠かせません。実は日焼けによる肌トラブルは、男性のほうが深刻なんですよ。女性は日々スキンケアをしていますし、お化粧品にも日焼け止め効果のあるものが多いので、自然とお肌を守ることができています。でも男性はスキンケアがベースにないですし、女性のようにお化粧で隠すこともできません。5年後、10年後の差は大きいものかと思います。まずは日焼け止めを塗ることを習慣化していきましょう。最近の日焼け止めの種類も豊富で、使い勝手や着け心地など好みに合うものを選ぶこともできます。また、帽子や薄手の衣服で紫外線を防ぐのに効果的ですよ。
- Qスキンケアで気を配るポイントなどありますでしょうか?
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A
▲性別は関係なく肌の悩みは尽きないという
使用するものの成分に着目してみるのも良いかと思います。日焼け止めの場合、紫外線吸収剤配合のものが一般的ですが、乾燥しやすいため、敏感肌の方は肌への負担が少ない紫外線散乱剤配合のものがお勧めです。化粧水などの基礎化粧品においても、例えば抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンC配合のものを使うことで、肌の老化の予防につながります。お顔のケアと合わせて、首まわりや手など、季節を問わず肌が露出する部分にもなじませてあげることで、普段から露出しているお肌を効率的に守ることができますよ。露出している部分は、それだけ紫外線の影響も受けやすく、お肌の老化が見えやすいともいえますので、重点的なケアが大切です。
- Q荒れがちな手のケアのアドバイスもいただきたいです。
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A
▲肌のタイプに合わせて日焼け止めやケア用品を選ぶことも大事
手は顔と違い何かに触れたり洗ったりする頻度も多く、手の皮膚は脂も出ないため、ケアせずに水仕事などを続けていると、カサカサになりやすいです。家事を行うお母さんや、美容師や看護師、調理師など悩む方も多いと思います。症状が軽いうちはハンドクリームなど保湿剤をこまめに塗ることを心がけましょう。乾燥が気になった時にすぐ手に取れる場所にいくつか置いておくと良いですよ。症状が良くなったり悪くなったり繰り返す場合、保湿剤やステロイド外用剤を処方するほか、保険外になりますが保護クリームをお勧めすることがあります。手の表面をコーティングして外的刺激を防ぎ、水や洗剤などから肌を守ることができるのが特徴です。
- Q女性の場合、体調の変化が肌に表れやすいのはなぜですか?
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A
▲自身も子を持つ母親としての目線でアドバイスをくれる
女性は月経がありますので、それに伴う体調の変化が肌に表れやすいのだと思います。いわゆるホルモンバランスの乱れから起こる諸症状の改善を得意としているのが、漢方です。肌の調子の変化は、必ずしも肌だけに原因があるわけではありません。血の巡りや食生活、睡眠時間などが乱れていれば、それだけ肌にも表れます。生活習慣を見直して、内側からの改善していくことも大切なこと。漢方などによる体質改善に取り組むことで、体そのものの調子も良くなりますし、めぐりめぐってお肌の調子も改善に向かいます。「ちょっとした肌荒れ」も立派な体からのサインです。それをきっかけに、ご自身の体と向き合うことも大切なことかと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは保護クリーム 1000円~