まこと心のクリニック

まこと心のクリニック

山田 耕一院長

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患者の治ろうとする自主性を大切にする

―アルコール依存症の患者も自ら受診に訪れるのでしょうか?

アルコール依存症の場合は、ご家族が連れて来られる場合がほとんどですね。というのも、「自分はアルコール依存症ではない」と否認したり、あるいは本人にまったくお酒をやめる気がないというのがアルコール依存症の特徴なので、どうしても本人の力だけでなく、ご家族の協力が必要となってくるからです。当院では「どう接したらいいのかわからない」というご家族の方の相談も受け付けるなど、ご家族のサポートにも力を入れています。

―心に残るエピソードを教えてください。

入院するほど重症なアルコール依存症の患者さんの場合、どんなに医者が言葉を尽くしても、医者の言葉で簡単にお酒をやめられるような人はまずいません。ところが、砂浜で遊ぶ子どもが一生懸命に砂山を作っては波に流され、また作っては流されているのを見て、「俺の人生はあの砂山のようなものだ。このままでは何も残らない」と、それ以降お酒をやめた患者さんがいました。他にも救急車で運ばれてくる途中に、「飲んだくれの自分が救急車を独占してしまったせいで、救急車が間に合わない病人がいるかもしれない。自分は一体何をやっているんだ」と、お酒をやめた患者さんもいました。そんな風に患者さんがふっと立ち直る瞬間を何度も目の当たりして、医者だからといってすべてを押し付けるのではなく、患者さんが自然に治っていくプロセスを助けるのが医者の役目なのだと思うようになりました。

―そのような経験が先生の治療方針に大きな影響を与えたのですね。

アルコール依存症にかぎらず精神疾患の多くは薬物療法が主体となるため、薬をきちんと飲んでいただくことはとても重要です。でも、それだけで完治するのはとても難しく、家族や上司など周りの人たちとの関係を整えてあげるのも医師の大切な役割だと思っています。正しい知識がないために、本当なら患者さんを真っ先に支えてあげなくてはならない家族が病気を病気と認識せず、「自業自得だ」「甘えだ」と本人を攻撃してしまうことも少なくありません。このような誤解や偏見をなくし、正しい認識のもと、ご家族で患者さんを支えられる環境を整えるお手伝いをしています。また、患者さん自身が安心して社会復帰できるよう復職プログラムを紹介するなどの支援も行い、さまざまな形で患者さんの治ろうとする姿勢を支えています。

記事更新日:2016/12/01


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