全国のドクター8,859人の想いを取材
クリニック・病院 161,501件の情報を掲載(2020年1月22日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市中区
  4. 日ノ出町駅
  5. 郷整形外科
  6. 郷 義明 院長

郷 義明 院長の独自取材記事

郷整形外科

(横浜市中区/日ノ出町駅)

最終更新日:2019/08/28

16804 %e9%83%b7%e6%95%b4%e5%bd%a2%e5%a4%96%e7%a7%91

日ノ出町駅から徒歩3分の場所で、30年以上にわたって地域に住む人々の体の痛みに寄り添っているのが「郷整形外科」だ。スタッフたちの親しみやすい雰囲気が印象的な同院の郷義明院長は、薬を使って痛みに対応するだけではなく、なぜ痛いのか、どうすれば痛みが楽になるのかをしっかりと説明し、ストレッチなどを指導することで、痛みを和らげることをめざしている。スポーツで鍛えた体に明るい笑顔、気さくな口調が印象的な郷院長に話を聞いた。
(取材日2019年1月17日)

丁寧な説明と指導で痛みを和らげることをめざす

まずはクリニックの概要からお聞きします。

1

患者さんは、近隣にお住まいの方に加えて、この辺りにはオフィスや飲食店なども多いですから、そこへ仕事をしに来ている方たちなど、年齢や職種を問わずさまざまな人たちがいらっしゃっています。訴えとしては、首や腰、膝などが痛いとか、手足がしびれるという整形外科一般の症状が多いですね。私は、当院に通えば治る、リハビリテーションに通えば治るとは、絶対に言いません。どうして痛いのか、どうすれば痛みが取れて楽になるのかをちゃんと説明して、それを患者さんに守ってもらうのが私のやり方です。ですから、リハビリテーションに毎日通ってくださいとは言いません。そのかわり家で自分でちゃんとストレッチをしましょうと患者さんには話しています。そして患者さんを診察しながら、高度な検査や難しい手術が必要な方をきちんと見分け、適切な病院に紹介することも町中にある診療所の役目です。

こちらの診療の特徴はどんなところでしょうか?

いろいろなパンフレットなども使って、患者さんにわかりやすく説明をすることですね。患者さんは自分の訴えたいことはしっかりと話すのですが、言われたことは意外と聞いていないことが多いんです。ですから、もちろん口頭でもしっかりと説明をしますが、それ以上の情報が書いてあるパンフレットに大切なことを記入して、エックス線写真のコピーも一緒にお渡ししています。やっぱり原因を理解してもらわないと、痛みは治りませんからね。注射で痛みを取ってほしいという患者さんには注射もしますが、それだけでは治りませんし、また同じことを繰り返す恐れがありますよ、とお話ししています。

痛みの原因にはどんなことが考えられますか?

2

首や腰が痛いというのは、だいたいは姿勢の問題ですから、その場合は姿勢を直さないと良くなりません。例えば長時間座った後、急に立ち上がると腰が痛い場合は、ずっと同じ姿勢で筋肉を緊張させていたのが原因と考えられます。そもそもお見合いのようなピンと背筋を伸ばした「見た目にいい姿勢」と、事務作業に適した「体に負担のない姿勢」は違います。また、パソコンの画面を近くで見ようとデスク上に前かがみになり、首などに大きな負担をかける姿勢も問題です。ほかにもソファーや椅子などに浅く腰かけ、足も腰も前にせり出すような座り方もお勧めできませんね。これらは腹筋や背筋に大きな負担をかけ、腰の痛みの原因にもなりうるのです。デスクワークに適した姿勢は、椅子の背もたれに背中全体をつけて、ゆったりと自然に座ることです。

日常の痛みの多くは、姿勢に起因している

そのような痛みにはどう対処したらよいのでしょう。

3

正直な話、生活習慣に起因する腰や膝の痛みは、リハビリテーションの機械や薬では解決しません。一時的には緩和できますが、もともとの生活に問題があるのですから、やがて痛みはぶり返します。そこで私がお勧めしているのは、正しい方法でのストレッチ。神経痛でなければ、正しいストレッチでたいていの腰痛や膝痛は対処できるものです。また、「肩が痛いから」と肩の関節を動かさない人は、ますます筋肉が固まるだけです。犬や猫が1日に何度も伸びや毛づくろいをする様子を見るでしょう? あのように全身を伸ばすストレッチを私たちも習慣にすればいいんです。とはいっても言葉だけでは伝わりにくいですから、先ほども話したように、エックス線写真をプリントして「ここがこうなっている」と説明を書き込み、その方に合ったストレッチのやり方を書いた資料もお渡しして、少しでもご自宅で続けやすいよう工夫をしています。

靴や歩き方も腰痛の原因になりうると聞きました。

腰や膝の検査で異常が見つからないとき、私は靴を必ずチェックします。靴底の一部だけがすり減っていることが多いのですが、これは歩き方の癖などによるもので、さらにバランスの悪い歩き方になって腰や膝を痛めてしまうことも。そんなときには、こちらで用意しているさまざまな中敷きを患者さんに試してもらいます。O脚で膝が痛いという方には、外くるぶしを少し持ち上げる中敷きを使うと、それが支えとなって足が真っすぐ伸びてくれます。これだけで歩く時の痛みが軽減される人もいますし、靴の大切さを理解していただけるようになります。靴はシューフィッターがいるお店で選んでもらうのが良いのですが、靴が高価なこともありますから、そういうときは説明をしっかり聞いて帰って、翌日にでももっとリーズナブルな靴を売っている店に行って、アドバイスを思い出しながら選んでもらうのが良いのではないでしょうか。

長く勤めるスタッフも多いそうですね。

4

当院の自慢は、開業当時から30年以上勤めるスタッフが多いこと。結婚や出産で一度退職してもまた戻って来てくれたんです。スタッフの目線でも働きやすく、私の診療についても認めてくれているからでしょう。それに、患者さんのカルテも開業当時からずっと残してあります。30年以上前に来た患者さんでも、まだカルテがあると喜ばれますし、こちらもご本人についてすぐにわかって便利です。受付のスタッフも患者さんの顔を覚えていますし、「以前は確か、こんな症状でおみえになりましたよ」とカルテと自分の記憶をたどって教えてくれるのでありがたいです。

スキー場で見かけた姿に憧れて医師をめざす

先生が医師を志したきっかけは?

5

私が3歳になった頃から、家族で毎年スキーに出かけるのが恒例行事でした。ですからスキーだけはうまくなって、中学と高校ではスキー部に入ったんです。冬休みと春休みに2週間ずつ合計4週間もスキー場に滞在できて、当時の私には、まさに天国(笑)。そして、骨折した友人の付き添いで現地の診療所に行くと、当たり前ですが、診てくれるのは医師と看護師です。「こんな場所でも働けるんだ」と思ったのが、医師という職業と整形外科に興味を持ったきっかけでした。中学3年生の時、非常にかっこいいゲレンデパトロールを見かけたのが決定的でしたね。持っていたトランシーバーから、「先生、患者さんです」と呼び出しが聞こえ、すぐに応答して診療所に向かう背中に“Doctor”の文字。「これだ! スキー場で仕事ができて、こんなにかっこいい整形外科の医師をめざそう」と決心したんです。

どのようにリフレッシュしていますか?

体を動かすのが大好きなので、昔はスキーで、その後はスノーボードに熱中して、インストラクターの免許も取りました。その次は海でウェイクボードを、その後はボウリングに熱中しました。でも私はだいたいやり過ぎるんです(笑)。ボウリングをやり過ぎて肘を壊して、手がしびれるようになったので手術を受けたんです。それでボウリングはやめて、次はスタンドアップパドル・サーフィンを始めました。近くにこのスポーツをしている人たちのクラブがあって、すぐそこに流れている川を下って、みなとみらいや大桟橋のほうまで行けるんです。ここから象の鼻パークまで行って帰ってくるまで約1時間。一時期は毎朝やっていたんですけど、これもやり過ぎて、肩を痛めてやめました。今はとりあえずおとなしくしています(笑)。

今後の抱負とメッセージをお願いします。

6

私ももうすぐ64歳になりますので、そろそろ先のことも考えなくてはと思うようになりました。幸い息子が整形外科の医師になってくれましたから、いずれは後を継がせたいなと思っていますが、まだしばらく時間がかかりそうです。それまでもう少し頑張って診療をしていきたいと思っています。メッセージとしては、正しい姿勢や日常生活で体の痛みを抑えましょうということですね。体の痛みというのは、要は使い過ぎて壊れてきているから起こるんです。車だって10年20年たったら部品を交換しないといけません。でも人間はそうはいきませんから、できるだけケアをして長持ちをさせないといけないんです。ですから、体の偏った使い過ぎには注意しましょう。

Access