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西崎 真紀 院長の独自取材記事

まきメンタルクリニック

(大阪市北区/梅田駅)

最終更新日:2019/08/28

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多くの人が行き交う大阪駅と梅田駅からほど近い、立地に建つ「まきメンタルクリニック」。入口をくぐると、外の賑やかさとは一変した静かな雰囲気が広がる。白を基調とした待合室はゆったりとした空間がとられており、ダークブラウンのソファが落ち着いた雰囲気を演出。診察室に向かうまでの短いひと時でも、リラックスして過ごすことができるだろう。院長の西崎真紀先生のモットーは「一人でも多くの患者さんが、平穏な生活に戻れるようお手伝いする」こと。対話を重視した診療や、漢方薬と西洋薬を組み合わせた処方により、心身にやさしい医療の提供に努めている。診療への真摯な姿勢や、漢方薬への思いなどを詳しく聞いた。
(取材日2017年6月6日)

女性医師ならではの心配りで通院に対する不安を軽減

クリニックづくりへのこだわりはありますか?

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心療内科と精神科を掲げるクリニックですから、リラックスできる空間づくりを意識しました。インテリアは必要最小限にして、できるだけゆとりのあるスペースを確保。完全予約制で待ち時間が発生しないため、雑誌なども置いていません。合わせて、クリニックの立地には特にこだわりました。大きな駅の近くであればどの地域からも通いやすいですし、以前に勤務していた病院で診ていた患者さんが、また訪ねてきてくださった時もわかりやすいと思ったんです。近隣はもちろん隣県や東京、長野からも通院される方がいらっしゃいますので、アクセスの良さには気を遣いました。

患者層や寄せられる悩みについて教えてください。

10代から80代まで、幅広い年齢層の患者さんを診療させていただいています。女性医師ということもあり、女性の来院が比較的多いです。オフィス街という土地柄に加えて完全予約制を採用していますので、ビジネスパーソンの方がお仕事の合間をぬって来院されることもあります。主な相談内容は、統合失語症や神経症、パニック障害やうつ病、ADHD(注意欠陥多動障害)など。こうした病気が一般的になったという時代背景もあり、以前より気軽に来院してくださる患者さんが増えているように感じます。また、子育ての相談や更年期障害といった女性特有のお悩みにも対応しています。

クリニックのホームページでも「女性にやさしい医療」を掲げていますね。

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勤務医時代、乳がんや子宮がんの治療後に表れる抑うつ気分、不安に悩む患者さんと接したことで、女性特有の病気に着目するようになりました。女性医師ならではの視点で、女性の患者さんをサポートしていきたいですね。特に、パートナーからのDVやモラルハラスメントを受けていながら「周りに相談できない」という方は非常に多いです。十分な時間をとってお話し、日常を取り戻せるようお手伝いできればと思います。また、通院中に妊娠を希望される方に向けて、体にやさしい薬の処方も行っています。病気の治療中でも妊娠は可能ですし、通院を続けることで症状が落ち着き、リラックスしたのか「妊娠しました」と報告してくださる患者さんは意外と多いんです。心身の状態に応じた投薬計画をご提案しますので、一緒にベストな方法を考えていきましょう。

患者との語らいの中から「その人らしい」ケアを提案

診療の特徴についてお聞かせください。

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漢方薬と西洋薬を併用した薬物治療を行っています。漢方薬は人間本来の自然治癒力を引き出し、過剰な鎮静作用をかけることなく精神を安定させる効果が期待できることから、心療内科においても注目されている分野です。中には長期間の投薬を必要とするものもありますが、10日前後で改善がみられたり、頓服で使用可能な薬が多々あります。薬物治療と聞くと「薬漬け」というイメージを持つ方もいらっしゃいますが、体への負担が少ない漢方薬は投薬を辞める時も比較的スムーズ。保険が適用されますので、薬局よりも安価に購入できる点も大きな魅力です。こうしたメリットを有する漢方薬と、西洋薬の即効性をうまく組み合わせ、患者さんに合わせた処方を実践しています。もちろん「顆粒が苦手」という方や、漢方薬の適応ではないと判断した方には、西洋薬メインの治療を行っています。

患者との接し方で大切にしていることはありますか。

気軽な雰囲気での診療を心がけています。私が白衣を着用していないのは、「医師」と接している緊張感を与えないため。患者さんにできる限りリラックスしていただき、近い距離で会話ができればうれしいです。「通院する場所」というより「おしゃべりに来る場所」と思っていただいてもいいくらい(笑)。深刻なお悩みを抱えて来院される方が多いですが、時にはユーモアを交えながら、楽しく治療を続けていただきたいです。目を合わせてお話をしたいので、電子カルテも使用していません。それに、紙のカルテですと受付に取りに行く必要があるため、そこで待合室の患者さんをお出迎えできるんです。待っている時の顔色を見て、治療のヒントにすることも多いですね。

診察時間を長めにとっていると伺いました。

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症状をお聞きすることに加え、漢方薬処方に必要な触診、薬の説明、初診時には基本的な採血を実施するほか、患者さんとの質疑応答を考慮すると、初診の方は問診表記入を含め約1時間の診察時間を確保しています。長い時間になりますが、患者さんの理解を得て治療にあたるためには不可欠だと考えています。いくら医師が薬を処方し、治療計画を立てても、患者さんに「治りたい」という気持ちがなければ症状の改善にはつながりません。しっかり現状を把握するとともに、必要な薬の量、効果などを一つ一つ説明し、納得していただいた上で治療を進めたいです。また、問診や触診によって精神面以外での病気が見つかるケースもあります。当院で対応できない場合は、信頼のおけるクリニックを紹介しますのでご安心ください。

二人三脚の治療と深い知識で社会復帰を丁寧にサポート

漢方薬を取り入れようと思ったきっかけは何でしょうか。

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以前から興味があったのと、製薬会社さんから熱心に良さを勧めていただいたことで、自身でも使ってみたいと思うようになりました。それまでは西洋薬メインでしたから、慣れ親しんだ思考を変えるのには苦労しました。当時、医療界全体で漢方薬の有用性が注目をされていた頃だったため、製薬会社主催の勉強会が多かったのは幸運でした。おかげで、短期間で幅広い知識を吸収することができました。患者さんから「はじめて漢方薬を処方された時は半信半疑だったけど、飲んでみると効果がわかった」とお声がけいただくと、勉強のかいがあったなと思います。少しづつ治療実績を重ねた結果、今では製薬会社さんからの依頼で、薬に関する講演を行う機会も増えてきました。資料づくりに追われる日々ですが、とても充実しています。

勉強熱心な先生の人柄がうかがえますね。

父親の教育のおかげか、子どもの頃から「わからないことがあれば自分で調べる」という習慣が身についていました。新しい知識を学ぶことが好きなんだと思います。精神科の医師をめざした理由も、目で見えない「メンタル」を汲み取る面白さに惹かれたから。今でも、ふと思い立ってパソコン関係の資格取得をめざしたり、紅茶好きが高じてティーセットや時代背景を調べてみたりと、常に何かを勉強している状態です。気づけば趣味も幅広くなってしまいました。映画と音楽鑑賞、旅行なんかも好きで、長い休みの時はロンドンで一人旅をしたことも。忙しい毎日ではありますが、スタッフや患者さんとの会話が楽しいので、診療でストレスを感じることはほとんどありません。万が一、私が不調であってもスタッフがカバーしてくれるので、とても頼りにしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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めざしているのは、一人でも多くの患者さんを「平穏な生活」に戻れる状態までサポートすること。漢方薬と西洋薬の併用や、丁寧な精神療法を通して、患者さんが笑顔で病気から卒業できるようお手伝いしていきます。病気の治療は医師と患者さんの共同作業ですから、「初診だけど診断書がほしい」「薬だけ出して」という一方的なご要望にはお応えできません。何より大切なのは患者さん自身の「治療したい」という気持ちです。当院のホームページやブログをご覧になったうえで、一緒に頑張りたいと感じてくださったなら、ぜひご予約の上、ご来院ください。医療相談やセカンドオピニオンにも対応していますので、気軽に悩みをお聞かせいただければと思います。たくさんの「ありがとう」をいただけるよう、これからも勉強に励んでいきます。

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