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中島 啓樹 院長の独自取材記事

なかじま整形外科クリニック

(船橋市/新船橋駅)

最終更新日:2021/10/12

中島啓樹院長 なかじま整形外科クリニック main

千葉県船橋に2012年に開院したのが「なかじま整形外科クリニック」だ。診療を行うのは、市立病院で医長を務めた経験も持つ中島啓樹院長。これまで、整形外科の分野で多くの手術や外来を担当してきた中島院長は、サッカーチームのチームドクターとしての経験も豊富で、クリニックでも小中学生のスポーツ外傷・障害などの治療に力を入れている。そんな中島院長のモットーは、痛みを取って終わりの対症療法ではなく、根本から痛みの原因にアプローチし、痛みの出にくい体をつくる診療。「痛みを繰り返さない予防的治療を行っていきたい」と話す中島院長に、治療方針やクリニックの特徴を聞いた。

(取材日2015年7月28日)

痛みの原因を突き止め、痛みの出にくい体づくりに注力

どんな患者さんが多くいらっしゃいますか?

中島啓樹院長 なかじま整形外科クリニック1

午前中は、慢性的な腰痛や膝関節症などにお悩みの高齢の患者さん、そして午後は、スポーツで膝を痛めたり、骨折をしてしまった外傷の小中学生が多いですね。この地域は再開発が進んでいますから、若いご夫婦や小さなお子さんが多くお住まいです。そのため、一般の整形外科より患者さんの年齢層は低めかもしれませんね。関節痛などで来院される高齢の方はよく、「年だから仕方ない」と言われます。しかし、私はそういったことは決して理由にしません。高齢であっても、どこの筋力が弱っているのかなどをしっかりと診察し、リハビリテーションをしてその筋力の回復をめざせば痛みの改善につながることもあるのです。もちろん、最終的に手術を強いられてしまう場合もありますが、高齢であるということが痛みの原因ではないということを、患者さんご自身にご理解いただけるようお話ししています。

痛みの原因に注意した診断をされているのですね。

痛みの原因は、必ずしも症状が出ている場所にあるわけではありません。そのため当院では、例えば右膝が痛いと来院された患者さんの診察では、右膝だけでなく、左膝や股関節、肩など全身的に診ることもあります。どこの関節の動きが悪くて対称性の痛みが生じてしまっているのか? そこに注意しながら診察することが大切なのです。そうすることで、単にその場の痛みを抑えるだけでなく、根本から全身の関節や筋肉の動き、筋力の低下、体の左右差にもアプローチし、痛みの出にくい体づくりにつながると考えています。当院では、痛みを繰り返さないための予防的治療につながる診察をモットーにしています。

そのお考えを持たれたきっかけは?

中島啓樹院長 なかじま整形外科クリニック2

私は医師になって間もなく、サッカーチームのチームドクターをさせていただきました。そこで、スポーツによってどんな症状が起こり得るのか、その症状に対してどんな治療を行うのかをさまざまな先生方の診療を拝見しながら学ぶことができました。原因は痛い場所にあるとは限らないということも、その中で教わりました。患者さんが痛いと訴えている箇所ばかりを診察していたそれまでの私にとって、大きく医師としての基盤が築かれた時期でしたね。

自身のケガの経験から、患者の立場に立った診療を

開業を志したきっかけは?

中島啓樹院長 なかじま整形外科クリニック3

痛みの原因を突き止める診療スタイルになってから、外来がすごく好きになりました。また、私は医師になった頃から、専門分野を極めるスペシャリストよりも、どんな症状であってもサポートすることのできるジェネラリストでありたいと考えていたのです。そこで、外来で多くの患者さんを診ながら、必要があればスペシャリストのもとにご紹介する見極めができる開業医になろうと決意しました。開業場所を考えた時に、チームドクターをしていたサッカーチームの拠点の近くでクリニックを持ちたいと思い、千葉県で探すことに。この船橋はスポーツが盛んな地域だったので、チームドクターとしての経験も生かせるのではと考えたのです。

開業時にこだわったことは?

リハビリテーションがしっかりできるクリニックにしたかったので、リハビリテーション室を広くし、サッカーやラグビーのチームでも多く利用されている振動を利用したトレーニングマシンを導入しました。これは、振動するプレートの上でさまざまなポーズをすることで、筋力トレーニングやストレッチ、リラクゼーションができるもので、導入しているクリニックはまだ少ないと思います。理学療法士が3人在籍しており、きちんと丁寧なリハビリテーションをご提供しています。

開業して7年。振り返ってみていかがですか?

実は私は、これまでに大きなケガを2回しているんです。1度目は学生時代に、足首のケガで手術を受け、ギプス生活やリハビリテーションを経験しました。2度目は、ボートに乗ってたこを揚げながら海上を走るカイトボードというスポーツをしていた時に転落し、肩の手術を受けました。実はそれが開業準備の真っただ中で。痛みが強く肩も上がらない状態で開業準備をして、開業後も昼休みにリハビリテーションをしていました(笑)。学生時代に「患者さんの立場に立って診療をしましょう」と教えられましたが、意識の中で想像するのと実際に体験するのとではまったく異なるのだと実感しました。日常生活を送りながら、痛みが続くことや、リハビリテーションに耐えることは思いの外つらく、過酷だったのです。その経験があったからこそ、開業後はそれまで以上に患者さんに寄り添った診療ができるようになったと感じています。

先生ご自身もスポーツがお好きなのですね。

中島啓樹院長 なかじま整形外科クリニック4

私が医師をめざしたきっかけも、実はスポーツにあります。小学生の頃からサッカーをしていた私は、体育教師をめざすほどスポーツ好きで、高校生の頃にスポーツドクターという仕事があることを知りました。スポーツにつきものである外傷や障害を治療できる医師になりたいと、整形外科の医師をめざしたのです。実は、クリニックのロゴマークもサッカーのフォームをイメージして作りました。現在では年齢もあってサッカーはなかなかできませんが、休日はなるべく体を動かすようにしています。単に家でじっとしていることが苦手という理由もありますが(笑)。肩の手術をしてからはリハビリテーションも兼ねてゴルフをよくしています。体力づくりはもちろん、何よりのリフレッシュになっていますね。

リハビリテーションまで見据えた予防的治療を提供

治療やリハビリテーションの計画を立てる際に気をつけていることは何ですか?

中島啓樹院長 なかじま整形外科クリニック5

初診時には時間をかけて触診をして、筋力や関節の動き、柔軟性などをしっかりと調べます。必要があればエックス線撮影や超音波検査、骨粗しょう症などの検査も行っています。超音波検査では、肩や腱の疾患、足首や靱帯、肉離れなどの状態を調べることができます。その後、症状や原因に合わせた治療方法を考えていくのです。その際には、痛みを取るだけが目的ではなく、痛みの出にくい体をつくるためにはどんな治療をすればいいか、そして、その後どんなリハビリテーションを行うかという、再発予防につながる治療計画を立てていっています。

痛みの出にくい体づくりとは?

まず、痛みの原因となっている部分を突き止めます。例えばそれが足首の筋力の低下だったとすれば、足首の筋力を鍛えるリハビリ運動を考え、実践していただくのです。そうすることで、根本から原因へ働きかけますから、痛みの再発防止にもつながります。当院では、お薬や注射などの対症療法はできるだけ行わず、リハビリテーションによる体づくりで予防につなげていきたいと考えています。整形外科の場合、痛みがなくなれば通院が途絶え、再び痛みが出てしまうという悪循環を繰り返している方が非常に多くいらっしゃるのです。そのため、根本から改善していくことこそが大切なのだと患者さんにご理解いただき、リハビリテーションまでお受けいただけるよう啓発に努めています。

最後に読者へメッセージをお願いします。

中島啓樹院長 なかじま整形外科クリニック6

痛みが出た場合、病院に行く前に様子を見ようという方が多くいらっしゃいます。しかし、たとえ軽い症状だったとしても、しっかりと検査を受けていただきたいですね。初期治療を重視するのは痛みを最小限に抑えるだけでなく、痛みを繰り返さないためでもあり、その後もずっとスポーツを楽しむためにも初期治療が非常に重要となるのです。そのため、痛みが出たら我慢せずに、すぐに受診いただくことをお勧めします。また、クリニックは痛み止めをもらいに行く場所ではなく、体の悪い箇所を治療し、二度と繰り返さないための予防をサポートする場所だということ。来院してくださった患者さんにもきちんとお話しして、予防的治療への理解を広めていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

巻き爪のワイヤー治療/初診料:3000円、再診料:1000円、処置料(1趾):1000円、初診時ワイヤー代:4200円(3~4回分使用できます)

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