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山口 貴也 院長の独自取材記事

やまぐちクリニック

(大阪市浪速区/難波駅)

最終更新日:2019/11/11

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各線が乗り入れ、電器店や飲食店がひしめき合う難波で、ビジネスパーソンや地元住民の消化器や肛門の悩みと向き合ってきた「やまぐちクリニック」。枚方市にある森川クリニックの分院として開院し、今年5月、開院から院長を務めてきた山口貴也先生の名前にクリニックの名称が変更された。山口院長は一般内科、消化器内科からキャリアをスタートさせた後、肛門外科を中心に外科分野でも修練を重ね、手術の経験も豊富。専門性を備えながら、総合的に診ることを得意とする一面も持ち合わせる。力を入れる痔の治療や内視鏡検査を中心に、誠実な人柄がうかがえるエピソードやプライベートまで話を聞いた。
(取材日2019年10月10日)

消化器、肛門を中心に内科から外科まで幅広く対応

医師をめざされたのはなぜですか?

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昔から医師になりたいと思っていたわけではありませんが、格好良いなというイメージがあったので興味があり、高校生の時に意識するようになりました。子どもの頃、気管支喘息でたいへん苦しい思いをしたことや、骨折などで病院のお世話になった経験もありますが、記憶にあるのはちょっとした風邪などでかかっていた近所のかかりつけ医の先生です。家族ぐるみの付き合いで、気さくな先生であったことが印象に残っていますね。

内科から外科へとキャリアを広げていかれた経緯を教えてください。

大学で特定の医局に入るよりも、いろんなことを経験してから専門を決めたいという思いがありましたので、卒業と同時に外の病院に出て内科、外科の研修をしました。就職先の病院からの希望もあり、しばらくは消化器内科で働いていましたが、研修で面白さを感じた外科に進みたいという気持ちも膨らんでいきました。外科は手技など修練が必要で、体力も重要です。今のうちに勉強しておかないと後悔すると思い、外科に転向することを決めました。肛門疾患に特化した病院では、痔の手術を数多く経験させてもらいました。内科との違いは、直接病気に触れられること。悪いところは直接手術で取るという、古典的で根本的な治療です。まったく違う分野ですが、それを身につければ内科に戻ったとしてもきっと役に立つだろうと考えました。

得意とされる治療は何ですか?

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胃、大腸を中心とした消化器をメインに、肛門までを診ています。特に痔の手術はたくさんの症例を経験させていただきました。自分自身も外科で勤務するまでは肛門疾患についてはほとんど知りませんでしたが、痔は身近な病気でニーズも高いんです。消化管は、口から食べ物が入って、食道、胃、小腸、大腸を通り、最後は肛門。腸の病気の中には、肛門の病気を合併するものもあり、肛門も専門性をもって診ないと中途半端な治療になりかねません。口から肛門まで全部を診ていけるのは強みだと思っています。風邪やけがなどいろんな症状の方が来られますが、「胃、大腸の内視鏡検査をしてほしい」という方や、「痔の診断を受けたので手術をしてほしい」という方が多く受診されていますよ。

どんなことも包み隠さず、真っすぐに

肛門外科は女性は行きづらいところでもあります。何か工夫していることはありますか?

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肛門外科に来られる患者さんは男女で半々ほど。女性医師のところに行く方もおられると思いますが、当院には女性の患者さんもたくさん来られますよ。診察室では服を脱ぐ時や着る時にはカーテンを閉めて、壁側に向かって横になってもらい、タオルをかけるなど男性、女性に関わらずできるだけ恥ずかしさを感じないように配慮しています。病院によっては婦人科のような診察台に乗せて足を広げたかたちで診るところもあるようですが、僕でもそれは恥ずかしいです。患者さん自身は壁側に向かっていて治療の様子が見えないので、一つ一つ声をかけながら診察してびっくりさせないようにしています。

診察にあたって心がけていることはありますか?

しっかりと説明することです。自分がどんな病気になっているのか、なぜこういう症状になったのかということを知りたいと思うので、そこを明確にお伝えするようにしています。また、患者さんが何を求めてこのクリニックに来られたのか、何を期待されているのかということは考えるようにしています。おなかが痛いという患者さんに「薬を出しておきますね」でいいのか、検査もしてほしいと思って来られているのか、実はおなかが痛いこと以外にも聞いてほしい悩みがあるのか。話を聞いて表情を見ながら察することが大切だと思っています。「お薬を出しておきますね」と言った後、腑に落ちない顔をされるので「ほかに気になることは何かありますか?」と尋ねると、大事なお話をしてくださることもあります。せっかく来ていただいたからには、すっきり満足して帰ってもらいたいですね。

患者さんとの信頼関係を大切にしてこられたのですね。

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特に痔の治療では、お尻を自分で見られないので、術前・術後の経過の写真を全部撮って、どういう手術をしたのか説明するようにしています。手術後に痛みがあり心配される患者さんもいますが、写真を見せることで経過をわかりやすく説明すると安心されるようで、納得してもらえます。また、時には思っていた結果が得られなかった、ということもありますが、万が一そうなった場合でも隠さずにきちんと見せ、責任をもってどうやってリカバリーしていくかお話をします。都合の悪いところを隠すことは、僕はしたくありません。痔の治療以外でもそう。開院当初、がんを告知したところ動揺された患者さんがいらっしゃったのですが、意図をきちんと説明したところ、今でもかかりつけ医として通い続けてくれています。信じて頼りにしてくれる方がいることは、励みになりますね。

症状があれば我慢せず早めの受診を

内視鏡検査を希望される方も多いとのことですが、特徴を教えてください。

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内視鏡検査というと「痛い」「つらい」というイメージがあるかもしれませんが、当院では、胃の検査に負担が少ないとされる経鼻内視鏡を使用し、経口内視鏡を選択した場合も、ご希望に応じて鎮静剤を使用することで苦痛の軽減に努めています。また大腸の検査でも鎮静剤を使用しており、検査時にポリープが見つかった場合は切除することも可能です。結果に関しては鎮静剤を使用した場合は頭がぼーっとしてしまうので、詳細は後日お伝えしますが、異常の有無だけは当日中にお話しして、患者さんが不安を抱えたまま帰宅することのないようにしています。なお、検査は基本的に予約制ですが、緊急性に合わせて当日の受付も行っていますし、希望があれば胃と大腸の検査を同日に行うことも可能ですから、まずは一度ご相談ください。30~40代からは大腸がんのリスクが高まるので、おなかの不調などがあれば早めに受けていただきたいですね。

お休みの日はどのように過ごされていますか?

釣りとサイクリングが趣味です。先日はサイクリングと兼ねて、丹波、福井、京都の辺りまで行き、朝晩イカやカマスを釣って楽しみました。サイクリングは知り合いに勧められて去年から始めたのですが、すっかりはまってしまい、家の周りを走ったり淡路島で景色を楽しんだりしています。あとは、健康のために週に2回ジムに通っています。開業してからは1時間ちょっとのエクササイズをずっと続けています。どんなことでもそうですが、続けることが一番大事だと思っています。糖尿病の患者さんや体重を落とさなければいけない患者さんに、食事や運動指導をする際には「3ヵ月から半年は結果が出なくても頑張ってね」という話をするようになりました。自分の経験があるから堂々と指導できるという意味では、やっていて良かったと思いますね。

最後に読者に受診のポイントなどアドバイスをお願いします。

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どんな病気でもそうですが、早く治療すればするほど体に負担が少なく、ご本人も痛い思いをしなくて済むことが多いのです。例えば、皆さん痔になると、初めは薬局で市販薬を買うんですが、それで改善しない場合は、市販薬で粘らずに早く病院に来てもらいたいですね。何十年も我慢してきて手術をした方の「遅かれ早かれするならば、恥ずかしがらずに早く手術を受ければよかった」という声も聞いてきました。また、痔だと思っていたら肛門がんだったということや、痔の出血だと思っていたら大腸がんの出血だったということもあるので、一度早めに受診してもらい、そういう病気ではないということを確認するだけでも安心できますよね。もっと多くの患者さんのお役に立てればと思いますので、勇気を出して来院していただきたいです。

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