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患者とその家族の希望をかなえるために
チームで取り組む在宅医療

在宅療養支援クリニックかえでの風

(町田市/古淵駅)

最終更新日:2020/12/08

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  • 保険診療

高齢や病気、けがなどの理由で自分の力で通院ができなくなり、在宅での療養となった患者が、自宅で診察や治療を受けられるのが在宅医療。患者が自宅で支障なく生活を送れるようにするには、医師や看護師に加え、ケアマネジャーや薬剤師をはじめとするさまざまな分野の専門家がチームとなり、患者やその家族を支えていくことが大切だ。そして、がん末期患者を中心に在宅医療に取り組む「在宅療養支援クリニックかえでの風」では、医療相談員と医療事務の職員もチームの一員として重要な役割を担っているという。そこで、同院の医療相談員である稲村さゆりさんと医療事務員の内田一美さんに、それぞれの役割や心がけなどを聞いた。 (取材日2020年10月27日)

医師と看護師に加え、相談員や事務員までのチームで患者の在宅療養をサポート

Q患者にとって病院と在宅で受ける医療の違いは何ですか?
A
1

▲医療相談員の稲村さゆりさん

【稲村さん】病院では救急に対応する急性期病院や自宅復帰をめざす回復期リハビリテーション病院といったそれぞれの役割・機能に応じ、患者さんを受け入れています。しかし、在宅医療には『通院困難な患者さんが対象となる』こと以外は役割を限定されていません。その方らしさを実現する可能性が大きい療養場所と言えると思います。患者さんが望む自宅療養を送れるよう、医師や看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、ケアマネジャー、介護職の方々と一緒に考え、支えていきたいと考えています。また、当院にはがん末期の緩和ケアを受けている方が多くいらっしゃいますが、病院と在宅で受けられる緩和医療にほとんど違いはないと言われています。

Q在宅医療での相談員の役割は何ですか?
A
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▲患者や家族へ直接出向いて想いや考えを聞き、その実現をめざす

【稲村さん】まず、相談員は新しく相談をいただいた際の窓口になります。患者さんやご家族の状況、環境、希望などをお伺いし、スムーズな導入を行えるように心がけています。相談時に在宅療養を受けるか迷われている場合もありますが、迷っていることは何か、ご不安に思うところはどこか等、丁寧にお話を伺いながら在宅医療や療養についての説明を行います。この説明を聞いた上でご希望があれば、具体的にお話を進めてまいります。また、在宅療養では患者さんに関わる方々との連携が重要です。導入後もご家族や関係者の方々とコミュニケーションを取り、患者さんの望む療養生活につなげられるよう努めています。

Q相談員として、大切にされていることは何ですか?
A
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▲円滑に連携を図り、患者とその家族の想いに応える

【稲村さん】とにかく話を十分に聞くことです。私たちは、患者さんやご家族の希望をかなえたいと考えていますが、スムーズにその希望をお伺いできる場合ばかりではありません。ご本人ご家族がお互いを思いやり、相手に負担をかけることを心配して簡単に希望を表現しないこともあります。また、ご自身が何を望み、何を選択するのが一番良いのか、すぐには結論が出せないこともあります。それらの想いを整理していただくためにもお話を丁寧に伺い、その中で私たちも理解を深め、その方らしい療養生活につなげたいと考えています。意思決定支援の場面では難しいこともありますが、患者さんとご家族、両方の気持ちを大切にすることを心がけています。

Q医療事務において、病院とクリニックの違いはありますか?
A
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▲医療事務員の内田一美さん

【内田さん】一般的に、病院における事務員の仕事は担当制である程度決まったことを行うことがメインですが、当院では事務員もチームの一員として患者さんに最初から最後まで関わっていくのが大きな違いだと思っています。例えば、当院での私の仕事の一つに訪問のスケジュール調整がありますが、患者さんの容態や電話したときの様子なども加味して医師とも相談しながらスケジュールを組むようにしています。また、当院の患者さんは末期がんの方も多く、最後はお看取りになることも少なくありません。その際にご家族から、「先生がいてくれて本当に良かった」と思っていただけるような訪問スケジュールを立てられるよう日々心がけています。

Q最近の具体的なエピソードを教えてください。
A
5

▲患者の機微を感じとり診療チームに共有、適切な医療へとつなげる

【内田さん】訪問の前日に電話で時間の連絡をするなど、患者さんやご家族と話す機会が多いのですが、ある一人暮らしをされている患者さんに電話をした際、いつもと違って電話口でもすごく暗い感じでした。訪問する先生にもその情報を伝え、先生が訪問した時に確認してくれたところ、その患者さんは今後のことや家族のための身辺整理などに悩んでいました。すぐに担当のケアマネジャーさんに連絡をし、患者さんの悩みを一つ一つ解決していただくと、以前の様子に戻られてお話されるようになりました。ただの時間連絡だと思わず、患者さんやご家族の些細な変化を見逃さないようにして、これからも患者さんの力になっていきたいと思っています。

ドクターからのメッセージ

川崎 泰史院長

在宅医療と病院の違いの一つに、常に患者さんのそばにいられるかどうかが挙げられます。在宅では患者さんに直に接する職種や頻度も限られるからこそ、重要になってくるのはさまざまなところから情報を集め共有することだと考えています。当院では事務員が患者さんやご家族と電話で対応することも多く、そこで感じたことをチームに共有します。また、相談員は時に患者さんとご家族や、医療・介護事業者との間に入って意見を聞き、患者さんの想いを知り、それを実現させるために何をしていくべきかを示してくれます。当院でめざすチーム医療は、患者さんの想いを実現させためにできることを皆が考え、それぞれが行動することが重要と考えています。

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