患者の安心感を重視
マイクロスコープ活用の根管治療
内藤デンタルクリニック
(野田市/川間駅)
最終更新日:2023/09/08
- 自由診療
歯科医院で抜歯を提案され喜ぶ人はいないだろう。自分の歯はなんとしても守りたいと思うのが患者の本音だ。「内藤デンタルクリニック」の内藤孝一院長は、そんな患者の願いを理解しできる限り患者の歯を守りたいと日々努力を続けている歯科医師。まだマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いた治療を行う歯科医院が今ほど多くなく、まだまだ物珍しい存在だった時代からマイクロスコープを駆使した精密な根管治療に取り組み患者の悩みに寄り添ってきた。そのために常に技術力を磨き、機器や知識をアップデートし、どうしても抜歯が避けられない場合でも患者の気持ちをくみ取って理由をしっかり説明することで、患者が納得して治療が受けられるよう意識している。精密な根管治療の意義やメリット、内藤院長の根管治療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2023年7月5日)
目次
患者が納得してより適切な治療が受けられることを意識して行う精密な根管治療
- Q根管治療とはどのようなものなのでしょうか。
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A
私は根管治療とは歯を残すための最後の砦のような治療だと思っています。歯の土台となる歯の根っこ・根管の治療が不完全であれば、上にどんなに高額で質の良いかぶせ物を着けても意味がなくなってしまいます。根管の治療が適切に行われないと、決して良い治療結果は得られないのです。歯科医師の腕の見せどころともいえます。そしてそれは「最初」が重要なのです。歯の根っこの治療が初めて必要になったとき、歯を残せる確率を上げ再発リスクを下げるためには、治療を丁寧に適切に行い、きちんと完了させなければなりません。そのためにはマイクロスコープを使い、実際に見て確認しながら処置をする必要があると私は考えています。
- Q根管治療とは実際にどのように行われるのでしょうか?
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A
最初から患者さんが根管治療を希望されるケースはほとんどありません。多いのは歯の治療に対するセカンドオピニオンを求めて来院される患者さんです。長く治療しているが一向に良くなる感じがしない、定期的に痛くなり根管治療を繰り返している、という方が多い印象です。ですから、まずこれまでの病歴を詳しくお聞きし、今現在感じておられる不安や不満も伺います。ご希望があれば歯科用CTによる検査をし、初診日は終了。後日あらためて歯科用CT検査の結果をもとにレポートを作成して現状のお口の中についてご説明します。これは客観的な事実だけを述べたものです。さらにご希望があれば治療方法を提案し、治療費の算定を行います。
- Q患者さんが安心して治療できる環境を整えているそうですね。
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A
自費の根管治療はどこでも受けられるものではありません。患者さんもそれなりの覚悟が必要ですから、中にはご家族の同意を得てからという方もおられます。その際に活躍するのが歯科用CT検査をもとに作成するレポートです。どうして治療が必要かという根拠をご家族に話される時にお役立てください。そして処置後は、治療中に私が見ているマイクロスコープ画像を録画したものをご覧いただきます。また、歯科衛生士も担当制にして、診察はもちろん説明時も同じ担当者が同席します。私が診察中で不在でも、患者さんにとって信頼できるサポーターとして歯科衛生士が直接またはお電話でいつでも質問を受けつけられるようにしています。
- Qどんな時も根管治療はできるのですか?
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A
「抜歯しか手段がないと言われたが、何とか残せないか」というご相談を受けることが多いのですが、そういった状況でも歯を残すことがめざせる可能性があります。歯の根っこが割れているとさすがに抜歯の対象となってしまいますが、それでも患者さんが歯を残すことを切望されれば、完治はできませんが延命処置としての根管治療を行うこともあります。それは患者さんのお考え次第なので、正直なお気持ちをお話しください。大事にしているのは「患者さんが納得し安心して治療を受けられること」。当院はセカンドオピニオンも大歓迎ですし、他院を受診する際に当院でお渡しするレポートをお役立ていただいても結構ですよ。
- Qあらためて天然の歯を残すメリットを教えてください。
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A
例えば抜歯後の選択肢としてインプラントがありますが、天然の歯との大きな違いは「歯根膜」の有無。歯根膜は歯の根と骨の間にあり、噛む力の調整やクッションといった大事な役割を果たす非常に重要な組織で、インプラントではこれを再現することはできません。インプラントが駄目になったとき、次の処置は困難ですし、できない可能性もあります。だからこそ根管治療で天然の歯の寿命を延ばせれば、最後の一手を残しておくという点でも意味があると思うのです。少しでも患者さん自身の歯で過ごす期間を長くして差し上げたい、それが私たちの願いです。治療費もインプラント治療より天然歯を残すほうが負担は軽いはずですし、意義深いと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはマイクロスコープを用いた根管治療 (1本)/3万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。