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森 宏樹 院長の独自取材記事

森歯科クリニック

(八千代市/八千代台駅)

最終更新日:2023/08/25

森宏樹院長 森歯科クリニック main

八千代台駅西口から徒歩約12分。八千代台北郵便局の斜め前にあるのが「森歯科クリニック」だ。2000年の開業以来「気持ち良く受診できて、気持ち良く帰れるクリニック」をコンセプトに、地域に暮らす人々の健康を見守ってきている。「高齢化が進む中、将来、歯を何本残せるかが着目されていますが、単に本数ではなくきちんと使える歯を残すことが重要ですね」と話す森宏樹院長。使える歯を残すため、森院長は一人ひとりの口腔状態に即した虫歯治療や歯周病治療を実践。専門としている義歯治療では、しっかり噛めるだけでなく咀嚼や嚥下といった口本来の機能の回復をめざす治療を提供。診療の際には服用している薬の有無や種類を必ず確認し、患者の全身管理にも配慮している。そんな森院長に話を聞いた。

(取材日2021年5月20日/情報更新日2023年8月9日)

体の機能回復や生活の質の向上につながる義歯治療

開業されてから20年以上たちますが、患者層の変化や地域性など何かお感じになりますか。

森宏樹院長 森歯科クリニック1

患者さんの層は開業当初とあまり変わりなくファミリー層やご高齢の方など幅広く来ていただいています。この辺りは住宅街で、古くから続いている家もあれば、最近では一戸建ての新興住宅も増えています。Uターンで戻ってきた若い世帯も多いようですが、地域全体としてはやはり高齢化が進んでいますね。当院はこのような住宅街の立地ですから、近隣に暮らす方々が何か困った時に「ここに来れば安心」「あそこに行けば何とかしてくれる」と思ってもらえるクリニックでありたいと思っています。患者さんの中には定期検診やメンテナンスにもきちんと通ってくださる方も多いですね。

歯科医師をめざされたのはどんなきっかけだったのですか。

実家は江戸時代から6代続く医師の家系で、そのような環境で育ちましたので、自然と医療関係に進もうと考えました。また、小さな頃から手先が器用で、プラモデル作りが得意でした。父から「手先が器用だから歯科医師に向いている」と言われたのがきっかけで歯科医師をめざしました。今でもクリニックに足りないものがあると手作りすることも多いですね。

義歯治療がご専門と伺いましたが、なぜ関心を寄せられたのですか。

森宏樹院長 森歯科クリニック2

義歯治療は、歯を欠損した部分に歯を入れる、いわば無から有を作る、その点にとても惹かれたのです。大学卒業後は大学に残り、補綴科で義歯治療の知識や経験を積みました。さらに義歯治療について深く学びたいと思い、リハビリテーションや療養を中心とした新八千代病院に勤務しました。その時に義歯が持つ力といいますか、その有用性を実感することが多かったのです。体の機能回復や生活の質の向上につながる義歯の重要性を改めて認識したのです。

先生は今も大学で指導にあたっているそうですが。

母校の明海大学で補綴科の非常勤講師として学生実習指導を行っています。ただコロナ禍になってからは以前のように緻密な指導ができなくなっています。グローブや防護服、マスク、フェイスシールドをつけている上、すぐそばで指導できませんので、手技の微妙なニュアンスを伝えられない。講義もリモートですので細かいところまでなかなか伝えきれていないと思います。教える立場としては義歯治療の今後が少し心配でもありますね。

義歯治療もその後のメンテナンスが極めて重要

診療の際、どんなことを心がけていますか。

森宏樹院長 森歯科クリニック3

安心して通っていただけて、帰る時には来て良かったと思ってもらえる歯科医院をめざしています。そのためにはまず痛くない治療が必要だと考えています。例えば、麻酔の時には、必ず表面麻酔をして体温と同じ温度に温めた麻酔液を細い針を使ってゆっくりとした圧力で注入するようにしています。場合によっては針のない注射器を使うこともあります。もう一つ大切にしているのは患者さんとのコミュニケーションです。治療の開始時にはこれから何をするか、治療中は何をしているか、治療後にはその日の治療内容と次回の治療内容を必ずお伝えしています。患者さんは何の治療をしているかわからないと不安がますます募るばかりでしょう。スタッフもみんな明るく対応してくれているので助かっています。

義歯治療ではどんなことを大切にしていますか。

義歯治療では噛み合わせが大切と思っている人も多いのですが、「噛める」と「食べられる」とはイコールではないのですね。食べる行為には食べ物を噛み、咀嚼し、飲み込むという一連の動作が必要です。咀嚼の目的は、舌や頬の筋肉などによって食べ物を唾液と混ぜ合わせ飲み込みやすい食塊を作ることです。また、飲み込む時には舌の力が必要で上顎に舌がつかないとうまく飲み込めないのです。高齢になりますと舌が下方に落ちてきて上顎につきづらく、嚥下の機能が低下します。義歯治療ではこうした一連の動作がスムーズに行えるよう口腔内の状況に即した義歯を作ることが大切なのです。もしも舌が上顎につかないのであれば、義歯の上顎部分を厚く作るなど、オーダーメイドで作製しています。また、最近では、金属を使わない目立たない部分義歯など治療の選択肢が増えています。

義歯治療の後もメンテナンスは必要なのですか。

森宏樹院長 森歯科クリニック4

義歯治療は義歯が完成したからといってそれで終わりではありません。むしろ実際に使い出してからが重要です。その人の口に適した義歯を作っても、実際に使うと、噛み癖や歯茎のやわらかさなどによってちょっとしたひずみや誤差も出てきます。ですので、定期的なチェックと微調整が必要なのです。それを怠ると義歯が痛い、合わないといった不具合が起きてくる可能性があります。義歯は外して手入れできることが一つの大きな利点です。ただ「外せる」と「外れてしまう」とでは大違い。外れたりしないように作るのは基本中の基本ですね。もう一点、部分義歯の場合、良い義歯にするためには残っている歯がしっかりしていることが重要です。そのためにも当院では歯周病の予防にも力を入れています。歯周病は糖尿病など全身疾患とも深い関係にありますから予防・管理がとても大切になります。

患者が使用している薬の情報を把握、全身管理にも配慮

こちらではそうした全身疾患を持っている人が服用している薬について確認しているそうですね。

森宏樹院長 森歯科クリニック5

患者さんの中には内科疾患や整形疾患などで投薬治療を受けている方もおられます。当院ではお薬手帳を確認してその薬の情報をスタッフで共有しています。それぞれ薬の種類や量によって体の状態を把握して、治療の際には細心の注意を払っています。例えば糖尿病の人は血糖コントロールをどのようにしているか、インスリンを使用しているかどうかなど確認しています。心筋梗塞や脳梗塞などの治療で抗血栓薬を飲んでいる方の場合は、歯石除去の時など出血が多くなる可能性もあります。こうしたことを事前に説明しておけば、患者さんも安心するでしょう。このように患者さんが使っている薬を把握して歯科治療にあたっているクリニックは珍しいのではないかと思います。

ところでプライベートはどのようにお過ごしですか。

コロナ禍になってからは、専らインドアで読書や映画を見ることが多いですね。本当は体を動かすことが好きで、水泳をずっとやっていました。以前は千葉県民体育大会に代表で出場したこともあるんですよ。状況が落ち着いたらまたぜひ再開したいですね。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

森宏樹院長 森歯科クリニック6

これからもファミリー層の方やご高齢の方に気持ち良く通っていただけるクリニックでありたいと思います。安心、安全を第一に、痛みの少ない治療、わかりやすい説明、優しいスタッフの接遇などすべて含めて、穏やかで平穏な空気が流れる歯科医院であるよう努めたいですね。来院してくださる方が少しでもリラックスできればという思いから、院内のBGMはクラシックにしました。虫歯や歯周病、義歯などで悩んでいる方は、ぜひお気軽に相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

金属床総義歯(オーダーメイド)/29万7000円~
目立たない部分の床義歯/2歯 13万2000円~
            3~8歯 18万7000円~
            9~14歯 24万2000円~
※上記金額はあくまで目安です。詳しくは歯科医師までお問い合わせください。

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