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竹本 啓 先生の独自取材記事

ふじわら内科・小児科クリニック

(岡山市南区)

最終更新日:2021/10/12

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地域住民のニーズを受け、2021年4月より小児科診療を開始した「ふじわら内科・小児科クリニック」。複数の病院で研鑽した竹本啓(けい)先生を筆頭に、子どもとのコミュニケーションに長けた経験豊富な看護師らが在籍し、幅広い症状に対応している。竹本先生の専門分野は、近年小児の患者が増加しているアレルギー関連疾患。中でも食物アレルギーやアレルギー性鼻炎の治療に注力しており、原因や適応に応じて複数のアプローチができることが強みだという。柔和な笑顔と親しみやすい雰囲気が魅力の竹本先生が心がけるのは、診療後に患者の中に不安を残さないこと。そのために取り組んでいることや、食物アレルギーなどの検査・治療方法について話を聞いた。

(取材日2021年6月23日)

身近な症状に加え、アレルギー疾患にも専門的に対応

先生が同院にいらした経緯や、院内の変わった部分を伺います。

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院長が小児科医師を探していたことは、当院の看護師であった妻から聞いて知りました。私はずっと病院で勤務医をしてきましたので、クリニックでの診療に興味がわき、この度メンバーの一員となりました。小児科は4月から開始しており、6月に増築が完了してからは広いスペースで診療しています。内装は、オレンジを基調とした内科と雰囲気を変える形で、パステルブルーと黄緑色で統一しました。内科・小児科のクリニックとなり、親子で受診できるという強みが増えたと考えています。内科とはインカムで連携していますので、親御さんの待ち時間中にお子さんの診療を行うことも可能です。何かと忙しいお母さんにとって、受診先が1箇所で済むのはメリットなのではないでしょうか。

現在はどのような患者さんがいらっしゃいますか?

2歳以下のお子さんがメインで、主訴は熱や咳、鼻水といった風邪の症状がほとんどです。そのほかに、ホームページをご覧になってアレルギーの相談にいらっしゃる方もおります。私の専門は食物アレルギーやアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などのアレルギー関連疾患ですので、これから重点的に診ていきたいですね。食物アレルギーは、特に注力したい治療の一つです。離乳食の始め方でわからないことがある方や、初めて食べさせるものに不安がある方などは、気軽にお越しいただきたいと思います。また、患者さんの増加と低年齢化が進むアレルギー性鼻炎の治療も積極的に実施する予定です。検査・治療ともに専門的に対応いたしますので、こちらもぜひご相談ください。

食物アレルギーの症状や検査方法を教えてください。

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食物アレルギーがあると、一般的に食後30分から2時間以内に顔や口の周りが赤くなったり、体に発疹がでる、嘔吐や咳などの症状が現れます。ほかの病気と見分けるポイントは、同じものを食べて、似たようなタイミングで繰り返し症状が出るかです。この条件に当てはまる場合や、食事と関係あるのか悩ましい場合は、ヒアリングの上アドバイスをいたします。検査で重要なのは、実際に食べて本当に症状が出るかを見極めること。そのため、対象物を院内で食べてもらい、2時間ほど経過をみる食物経口負荷試験が重要な診断材料となります。血液検査も行いますが、こちらの結果は参考程度にとどめます。小さい子への採血は負担もありますので、不安だからと離乳食前に検査するよりも、昼間に少量ずつ食べてみて、異変が生じた場合に実施するほうが良いでしょう。当院では説明のために事前に一度受診いただき、検査後は結果に応じて今後の食べ方などを話し合います。

アレルギー性鼻炎の治療法は、ケースごとに柔軟に決定

アレルギー性鼻炎の治療内容も気になります。

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アレルギー性鼻炎には、花粉症に代表される季節性と、ダニが原因の大半を占める通年性があります。当院ではスギ花粉症の治療において、適応のある方に生物学的製剤を用いた治療を実施しているのが特徴です。使用には条件があり、クリニックによっては取り扱いがない注射薬で、こちらを患者さんに適した間隔でワンシーズン投与します。通常の内服薬や点鼻薬、点眼薬では症状が残ってしまう重症の方でも、この薬でさらに症状を抑えることが見込めます。ただし高額なのがデメリットですので、受験といった大事な理由がある場合にご相談ください。また、通年性のケースは血液検査などでダニアレルギーの有無を調べ、ご本人の症状と合わせて診断したのち、適切な治療につなげます。

舌下免疫療法も実施されているそうですね。

現在、ダニとスギ花粉が原因のアレルギー性鼻炎に対しては、舌下免疫療法を行うことができます。これは対象のアレルゲンが少量入った錠剤を1日1回お口の中、厳密には舌の下側に含み、徐々に体を慣れさせる方法です。従来の薬を服用しなくても、スギ花粉であれば花粉が大量に飛散する時期に、ダニであれば年間を通して症状を緩和することが期待できます。ダニアレルギーの患者さんは低年齢化しており、ダニアレルギーを持っていると、将来的に花粉など別のアレルギー予備軍になりやすいといわれています。そのため、子どものうちからダニへの対処をしておくことで、今後のさまざまなアレルギーの発症リスクを下げられると考えています。

何歳から舌下免疫療法を受けられますか?

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全年齢に適応がありますが、現実的には「舌の裏に錠剤を1分間置いてから飲み込む」という作業ができるようになる5歳くらいからですね。この年齢でダニアレルギーが明確にあり、できれば別のアレルギーが発症しそうな状態にない子に治療を行えれば、医学的なメリットは大きいです。ただし大変な面もあり治療は3~5年と長期戦になります。アレルゲンを取り込む分、最初の1ヵ月間はアレルギー症状が頻繁に出るため、対処法も考えなければなりません。さらに治療の効果は永続的ではなく、症状が再発する度に治療を繰り返すことになりますので、親御さんのモチベーションも重要です。また、錠剤の服用直前と服用後の2時間は運動や入浴を避けるのが望ましく、お子さんの生活スタイル次第では治療が難しい場合もあるため事前確認は不可欠です。

患者が不安を解消して帰れるよう、今後の方針は明確に

お子さんと接する際に工夫していることはありますか?

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なるべく怖がらせないように笑顔での診察を心がけています。治療計画を立てるにあたり、お子さんの性格の把握が必要な場面もありますので、リラックスできる雰囲気づくりやフレンドリーな話し方は大切にしていますね。あと、当院の小児科の看護師は優しく接してくれていまして、おもちゃも使って小さな子を上手にあやしてくれます。きょうだいで受診した場合も、片方の診察中に看護師がもう片方の子の相手をしているので、院内の空気は非常にゆったりしているんです。そうした工夫で、機嫌が良い状態で診療後にも帰っていってもらえればと思っています。看護師は病院の小児科での勤務経験があるベテランメンバーで、本当に助けられています。

親御さんに対してはいかがでしょうか?

親御さんはお子さんが心配でいらっしゃるので、不安に思われていることを確認し、その不安を解消して帰っていただけるよう、丁寧な説明に全力で取り組んでいます。必要に応じてメモなども活用しながら、現在のお体の状態から今後気をつけるべき症状、検査方法や薬の飲み方までわかりやすくご説明しています。話し方は、お子さんの場合と同様に親しみやすさを意識しています。参考にしているのは、以前働いていた病院の小児科にいた女性の先生。話していると楽しい気持ちになれて、会話内容も記憶に残りやすいんです。そう考えると、喋っているとつい手が動いてしまう私の癖も、わかりやすく伝えるための「ジェスチャー」という武器になり得ると思っています。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

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今後はアレルギーの分野でも、もっと多くの患者さんのお役に立ちたいと考えています。その一方で、地域に密着したクリニックとして、目が赤くなった、発疹が出たなどのちょっとしたトラブルにもきちんと対応いたします。小さなお子さんに多い湿疹も、パンフレットを併用して薬の塗り方などをご説明しますので、気軽にお越しください。また当院のスタンスとして、ただ薬を出すだけの診療は行いません。診療後に不安が残らないよう、次回の治療内容やケースに応じた対処法など先を見据えた方針をお伝えします。そして、無理な内容でない限りは患者さんのご要望に沿った治療を心がけていますので、お悩みや心配事がある方は、何でもご相談いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査(自費検診の場合)/1万7000円~、大腸CT/3万6000円

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