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藤原 大輔 院長の独自取材記事

ふじわら内科・小児科クリニック

(岡山市南区)

最終更新日:2021/10/12

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住宅街の一角で、内科・消化器内科や小児科診療、内視鏡検査をはじめとする精密検査などに幅広く対応する「ふじわら内科・小児科クリニック」。藤原大輔院長は「こちら側の専門性を押しつけるのではなく、患者さんが求める医療を提供することが大切」という考えのもと、患者に寄り添う姿勢を貫いてきた。より良いクリニックづくりのため、来院した患者やスタッフに実施しているアンケート調査は、まさに院長らしい取り組みといえる。また、自身のポリシーとして「人を見つめる」医師でありたいと語る藤原院長。その思いに至った経緯を尋ねるとともに、同院で注力している内視鏡検査の特徴や、病気を早期に発見する重要性について詳しく話を聞いた。

(取材日2021年6月23日)

早期発見で助かる可能性が高まるからこそ内視鏡検査を

こちらには、どんな患者さんがいらっしゃいますか?

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近隣の住宅街にお住まいの一般内科の患者さんや生活習慣病の方が多いです。年齢は50代以上が中心ですね。一方で、腹痛や下痢、便秘、血便などの消化器症状を訴える方や、各種検査をご希望の方も3割ほどいらっしゃいます。胃・大腸内視鏡検査に関しては、県内各所や広島、香川といった県外からもお越しいただいているのが特徴です。私の専門は消化器内科で、勤務医時代には当院の近くにある岡山赤十字病院で10年ほど内視鏡を学びました。そして現在は、がんなどの放置すると命に関わる病気を早期に発見・診断し、治療を開始できるよう努めています。同病院とは現在も良好な関係を続けており、必要に応じて病診連携を図っています。

検査における設備面の特徴を教えてください。

現代の医療では、医師の診断能力に加えて高性能な機器も重要です。当院は県内でも早くから大腸CTを導入し、通常の大腸内視鏡検査に強い抵抗がある方などへの精密検査に活用しています。大腸CTを使った検査では、下剤と造影剤を飲んでいただいた後、専用のチューブを肛門から数センチだけ挿入して大腸にガスを送り込みます。その状態でCT撮影を実施し、PC上で処理することで、内視鏡で撮ったかのような大腸画像を見られるという仕組みです。画質は内視鏡には劣るものの診断するための情報は十分得られますし、何より内視鏡と比べて患者さんの苦痛を軽減できる点がメリットです。ただし、発見能力がやや落ちる、病変があっても組織採取やポリープ切除がその場でできないというデメリットもあるため、可能な限りは内視鏡検査をお勧めしています。

内視鏡検査に注力されたきっかけは何ですか?

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岡山赤十字病院で抗がん剤治療に携わった時に、がんの早期発見の重要性を痛感したことがきっかけです。どんなに良い治療を提供できても、発見が遅ければ助けられないケースは残念ながらございます。逆に、初期段階で発見できれば一般的な治療でも治癒が見込める可能性を高めていけるんです。診療を重ねる中で、無症状のうちからいかに「発見」につながる検査を行えるかが、患者さんの運命を左右するのだと考えるようになりました。症状が進行してから受診する方の中には、がん検診を受けたことがない方も多いです。精度の高い検査を毎年受けていただければ、最悪の事態は回避できるかもしれません。しかし、検査で苦しい思いをした患者さんは次から来なくなってしまうこともあります。そのため、当院はなるべく苦しくない内視鏡検査に注力し、継続的な受診や適切な治療につなげるように取り組んでいます。

治療の先にめざすのは、患者の人生を幸せにすること

患者さんと接する際に心がけていることは何ですか?

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診察が終わった患者さんに、ほかに何か困っていることがないか必ずお聞きするようにしています。これは勤務医時代から続けているマイルールで、思い出したようにお悩みを話してくださる方もいるんです。自分でも気づかないうちに習慣になっていたのですが、恐らく研修医の時にお世話になった、優しく人望が厚い当時の副院長の教えに感化されたのだと思います。あとは、きちんと患者さんのほうを向いてお話しすることです。電子カルテを見ながらだとついそちらに視線が行ってしまうので、当院ではスタッフに電子カルテを入力してもらい、自分は正面を向いて会話をします。そのほうが、より丁寧な目配りもできて良いですね。

「人を見つめる」医師であることが先生のポリシーと聞きました。

「病気を治すこと」は手段であり、目的は「患者さんにハッピーな人生を送ってもらうこと」という気持ちで診療にあたっています。この考え方は、医師を志した理由でもある母との出来事から形成されたものなんです。私が中学生の時、自己免疫疾患を患っていた母が腎不全を発症して、目の前で心肺停止状態になってしまったことがありました。急いで病院に駆け込み、私が処置室の中にいても構う余裕すらない緊急事態の中で、先生たちが懸命に蘇生に取り組んでくださった一部始終の光景はよく覚えています。あの時抱いた思いは今も変わらず、病気を治すのはもちろん、患者さんに寄り添い、その方の人生を幸せなものにできる医師をめざし続けています。

当時のご経験が、現在の診療に大きく反映されているのですね。

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そうですね。だからこそ、抗がん剤治療を受けているけれど治る見込みがなくなってしまった患者さんに対しては、治療方針に非常に悩みます。大半の時間を入院にあて、副作用で苦しい思いをする代わりに、より長く生きていただく。それが残りの人生を過ごす上で幸せと言い切れるかは難しいところです。最近はインフォームドコンセントという言葉もよく聞きますが、実際は冷静に判断しにくい側面もあるんですよね。ただ、治療によってハッピーになれるかどうかを判断するのは患者さんやご家族ですので、まずはじっくりお話をしながら治療を進めています。一人ひとりのご希望やお体の状態に応じて、どうするのが最善なのかを常に考えるのが当院のスタンスです。

要望に沿って前進し、地域に必要とされる医療機関へ

医院づくりのために取り組んでいることはありますか?

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患者さんの立場や意見を尊重し、ニーズを的確に拾い上げるために患者満足度調査を行っています。来院された方にはアンケートをお渡しして、項目ごとの点数づけとコメントの記入をお願いしており、お褒めの言葉やご要望はスタッフにも共有しています。当院の理念である「地域に必要とされる医療の実現」をまさに実践している取り組みで、CTや駐車場もアンケートをもとに取り入れました。私自身に「こうなりたい」という考えはあまりなく、皆さんのご要望を真摯にくみ取るほうが、当院が正しい方向に進むと考えています。また、2年前からはスタッフ満足度調査も実施し、クリニックに対する本音を匿名で書いてもらっています。自分がハッピーでないと他人に優しくできませんので、患者さんだけでなくスタッフにも「ここに来て良かった」と思ってもらえる職場環境づくりに努めています。

小児科診療も新たに始められたそうですね。

実は、小児科診療を開始したのもアンケートがきっかけなんです。子どもは大人のミニチュアではないといわれるとおり、小児科には専門的な観点が求められます。小児特有の疾患や先天性疾患、成長発達など内科医師では気づけない部分も多いため、これまでお子さんの診療はお断りしておりました。しかし、この度ご縁があって小児科専門の先生をお迎えすることができ、建物も増築してリニューアルいたしました。診療は2021年4月から開始しており、医師・看護師ともに頼れるメンバーがそろっています。特に、小児科の先生はとても優しい方ですので、お子さんにも親御さんにも喜んでいただけるのではないかと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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普通の風邪や頭痛と思われるような症状の裏に、重大な疾患が隠れている可能性はわずかながらもございます。私も診療する際、咳や痰であれば肺がんを、腹痛であれば胃がんや膵がんを頭の片隅で疑うようにしていますが、実際の病気の有無は検査をしないとわかりません。そのため、皆さんにはぜひ健康診断を受けていただきたいと思います。がん以外に、心臓病や脳卒中のリスクがある生活習慣病も決して甘く見てはいけない疾患です。こちらは自覚症状に乏しく、検査を受けてもご本人は手応えを感じにくいため、私たちから検査の重要性をきちんとお伝えする必要もあると考えています。病気を早期に発見・診断し、患者さんのご理解のもとで適切な対応をいたしますので、まずは気軽にお越しください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

胃内視鏡検査(自費検診の場合)/1万7000円~、大腸CT/3万6000円

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