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櫻井 直樹 院長の独自取材記事

シャルムクリニック

(松戸市/秋山駅)

最終更新日:2023/06/08

櫻井直樹院長 シャルムクリニック main

北総鉄道北総線・秋山駅から徒歩3分。住宅街の一角、医療エリアの中にある「シャルムクリニック」。そのたたずまいはまるでリゾートホテルのようだ。ここは、皮膚科、形成外科、美容皮膚科、美容外科などを診療しているクリニック。エントランスを入るとゆったりとした待合室が広がり、奥には自由診療専用の待合室も用意、ラグジュアリーな雰囲気が漂う。櫻井直樹院長は、東京大学医学部を卒業後、同大学医学部皮膚科に入局、アトピー性皮膚炎や乾癬の治療、レーザー治療などを専門的に学んできた。さらに美容皮膚科や美容外科などの臨床現場においても研鑽を積んできた。そうした経験を生かして適切な検査・診断、治療・手術を実践、より専門的で高度な医療をめざしている。そんな櫻井院長に診療の特徴などについて話を聞いた。

(取材日2020年6月3日/再取材日2023年5月18日)

乾癬やアトピー性皮膚炎に対し、専門的な治療を提供

開院して12年になりますが、その間の変化や患者層について教えてください。

櫻井直樹院長 シャルムクリニック1

開院して6年後の2017年に移転し、リニューアルオープンしました。リニューアルにあたっては、患者さんたちがより快適に受診できるような環境づくりに努めました。全体的にラグジュアリーな雰囲気にし、リラックスできるよう工夫しています。待合室もかなり広く取っており、奥には自由診療専用の待合室や診療室を設けています。皮膚疾患やアレルギー疾患などで受診する小さなお子さんも多いですから、美容皮膚科などを受診する方とは動線を分けたほうがお互いに気を使わず気持ち良く過ごせるのではと思ったのです。患者さんは、乳幼児からご高齢の方まで幅広く、受診される人数も増えています。最近では近隣だけでなく、東京都内や千葉市、四街道市、さらに茨城などからも来られています。

診療の特徴について教えてください。

入院が必要となる疾患は除いて、ほぼすべての疾患を診察しています。皮膚科は内科などとは違い、クリニックであっても医師の努力次第で大学病院の外来に匹敵する医療を提供できる診療科だと思っています。ですので、当クリニックでは、外来で対応できるすべての疾患、他院ではなかなか対応できなかった難しい症例、さらに重度の疾患でも適切な治療を行えるよう、先進の機器をそろえています。私は、美容皮膚科や美容外科の専門クリニックで治療に従事してきていますので、美容医療においても適切な医療を心がけています。手術も積極的に行っており、難しい症例にも対応しています。最近では、形成外科・美容外科の難しい手術も多く、より精密に行えるよう大阪大学形成外科・美容外科の教授にも月に1回来ていただいています。その教授と一緒に手術することを通じて自身のスキルアップにもつながっていますね。

乾癬やアトピー性皮膚炎など難しい症状を訴える患者さんも多いと聞きました。

櫻井直樹院長 シャルムクリニック2

東京大学医学部附属病院時代には、乾癬とアトピー性皮膚炎を専門としてきました。乾癬とアトピー性皮膚炎は、慢性的な皮膚疾患の二大巨頭。非常に多くの人がかかっている疾患であり、治療が難しい病気です。この2つの疾患に精通すれば、どんな皮膚疾患でも診られるのではないかという気持ちで研鑽を積んできました。乾癬は特に治療が難しく、外用薬、内服薬、光線療法、生物学製剤などの治療法の中から、症状によって適切な治療を選択する必要があります。当クリニックでは、さまざまな光線療法機器をそろえ、重度の症状にも対応しています。「どこに行っても治療がうまく進まなかった」と話される患者さんの笑顔を見るために、これからも精進したいですね。

赤あざや赤ら顔などにもレーザー治療で対応

アトピー性皮膚炎に対する治療として特徴的なことはありますか?

櫻井直樹院長 シャルムクリニック3

アトピー性皮膚炎に対しては、生物学的製剤に加えJAK阻害剤が使用できるようになっており、適応する患者さんには積極的に導入しています。生物学的製剤を用いた治療は2週間ごとに薬剤を皮下注射する療法です。また、JAK阻害剤内服は定期的な検査(血液検査、胸部レントゲン等)が必要となります。クリニックでこれらの治療法を取り入れているところはまだ少ないと思いますよ。また、乳幼児の場合、湿疹やアトピー性症状の裏には食物アレルギーが隠れていることが多いです。そのような症状の場合、まず食物アレルギーを疑い積極的に検査し、食物アレルギーがあれば、小児科と連携して適切な治療を行っています。2~3歳までに改善が見込めるケースも多いのですが、人によって異なりますから、その見極めも大切です。アレルギー食品の摂取が治療のポイントとなる場合もありますので、症状が出たら、医師に相談して適切な対応を取っていただきたいですね。

他に最近目立つ皮膚疾患や患者さんの悩みなどはありますか?

最近では赤あざ、赤ら顔などの顔の赤みで悩んで受診する方が増えています。顔の赤みはメンタル面まで関わってくることが多く、適切な診断・治療が重要になってきます。このような顔の赤みには保険診療で行えるレーザー治療が有用です。顔の赤みの治療は難しく、数回にわたってレーザー治療を行う必要があります。また、赤みが生じるのは毛細血管の拡張によるものなのですが、血管にはさまざまな太さ、深さのものがあり、レーザーの反応性が異なってくるため、不十分な結果に終わることも考えられます。そのため、別の治療法のご提案をすることもあります。そうしたこともよくご理解いただいた上で、症状に即した適切な治療を行っています。

診療の際、心がけていることはどんなことですか?

櫻井直樹院長 シャルムクリニック4

適切な検査、診断をスピーディーに行うことです。患者さんが多いですから、短い時間で症状を適切に診て、適切な治療につなげることが大切です。そのために重要なのが、私自身の診断力だと考えています。実は、開業すると大学病院時代とは違って難しい症例や珍しい症例を診る機会が減ってしまいます。何か難しい症状の患者さんが来られても、適切に診断できず、見逃してしまう恐れも考えられます。そのようなことがないよう、月に2回、私の休診日に東京大学医学部附属病院の教授回診に参加しています。大学病院では、難しい症例の治療方法や先進の知見も得られ、知識のアップデートができます。また、当クリニックには同病院皮膚科から医師が複数来て診療しています。みんな気心の知れた医師たちですので、情報共有もスムーズですね。

ニーズの高い美容医療にもさらに注力

そもそも先生はなぜ医師をめざされたのでしょうか?

櫻井直樹院長 シャルムクリニック5

私の実家は、長岡藩の御殿医を先祖として祖父の代まで医師の家系でした。ですが、父の代には兄弟誰も医師にはならなかったので、祖父は、私に会うといつも医師になってほしいと話していました。それで自分自身も自然と医師になることが自分の夢だと思うようになったのです。小さい頃、アトピー性皮膚炎で、中学、高校と成長するにつれて悪化した経験がありました。ですので、医師になるなら皮膚科の医師に、とも考えていました。自身の体験から、アトピー性皮膚炎の患者さんの気持ちもとてもよくわかります。

ところで、プライベートはどのようにお過ごしですか?

普段の楽しみは、おいしいワインを飲むこと。ワインエキスパートとチーズプロフェッショナルの資格を持っているので、帰宅前に自宅へ電話してその日の食事に合わせたワインやチーズを買って帰ることもあります。最近では、シャンパーニュが一番気に入っています。以前は重くしっかりした赤ワインが好みでしたが、年齢とともに少し嗜好が変わってきたようです(笑)。また、勉強会やセミナーなども再開されていますので、積極的に参加しています。

では最後に今後の展望をお願いいたします。

櫻井直樹院長 シャルムクリニック6

今後もより多くの患者さんに来ていただいきたいのと同時に、より質の高い医療を提供できるよう努力したいと思います。特に、美容皮膚科やヒアルロン酸注射をはじめとした美容外科については、ニーズも多いですからさまざまな悩みに応えられるよう拡充を図っていきたいですね。当クリニックでは、皮膚疾患だけでなく美容医療においてもこれまでの経験に基づいて、適切な診断と適切な治療、手術を実践できるよう努めていますので、何か気になることがあればお気軽に相談に来ていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

レーザー脱毛/6180円~、ヒアルロン酸注射/5万5000円~

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