全国のドクター9,134人の想いを取材
クリニック・病院 161,254件の情報を掲載(2020年7月09日現在)

  1. TOP
  2. 神奈川県
  3. 横浜市都筑区
  4. センター北駅
  5. センター北眼科
  6. 瀧野 貢 院長

瀧野 貢 院長の独自取材記事

センター北眼科

(横浜市都筑区/センター北駅)

最終更新日:2020/04/01

16275 1

親子連れでにぎわうセンター北駅。駅目の前のビルの3階にある「センター北眼科」。2009年12月にノースポート・モールに開院し、高齢の患者や子ども連れの患者が、より通院しやすいようにと2014年1月に現在の場所に移転した。瀧 野院長のキャリアは豊富で、眼科医として28 年の経験を持つ。この間、眼に関する医療は日進月歩で進み、新しく解明されたことがある一方、誤ったコンタクトレンズの取り扱いで眼のトラブルを抱える人 も増えてきた。「次から次へと勉強することが出てきますよ」と穏やかな口調で語る瀧野院長。その誠実な人柄ゆえ、患者から家族同然に慕われることもあるそうだ。患者との対話を大切にしているクリニックを取材した。
(取材日2014年1月20日)

気軽に通院できる駅前の眼科クリニック

先生が医師を目指したきっかけは?

16275 df 1 1 1393306496

僕の父は外科医でした。北海道の大きな病院に父が勤めていて、その敷地内の住宅で僕は育ちました。小さな頃から白衣を着た人たちに囲まれていたんで す。看護師さんや栄養士さん、お医者さんたち。他にも守衛のおじさんや、業者の人々。病院で働く人々の姿をずっと見て育ち、毎日、医療関係者に当たり前に 接していたので、僕も自然とこの仕事を意識していましたね。そこに姉の影響も加わったんです。姉が英語のスピーチ大会で優勝したのですが、そのときの内容 が、父の仕事を紹介するものでした。そのスピーチを聞いて、あらためて「お父さんは、すごい人なんだな」と思いました。僕たち家族は、できるだけ一家揃っ て食事をする主義でした。しかし一緒にご飯を食べていても、急患の患者さんが出ると、父はまた病院へと戻っていく。ろくにご飯も食べられない仕事をしてい るんだなあと、父に対する尊敬の念はいつも持ってました。その流れに乗って、僕も医学部へと進学しましたが、医学は勉強すればするほど興味が尽きないとい うか、とてもやりがいのあるものだと感じましたね。

大学病院での勤務など、経験も豊富に重ねて来られましたね。

昭和61年から聖マリアンナ医科大学病院の眼科に勤務し、平成4年からは医長も務めました。他にも静岡県内や神奈川県内の病院でも勤務し、当時は、 随分と移動距離の長い日々でしたね。学生も教えてましたし、診療も行ってました。勤務していた神奈川県内の病院では主に手術やレーザーを担当し、午後には 静岡県内の医院に行く、そんなハードな毎日でした。でもたくさんの患者さんが付いてくださったので、僕も一生懸命頑張りました。そして平成21年12月にノースポート・モール内に当院を開院しました。僕は以前からこの近辺に住んでいて、港北ニュータウンの歴史も見てきました。この辺りは野原が広がってたんですよ。夏に子どもを連れて、お祭を見に来たこともありました。当時はまさかここに自分のクリニックを持つことになるとは、夢にも思いませんでしたね。その後、高齢の患者さんや子ども連れの患者さんの利便性を考え、2014年1月に、より駅に近いこの場所に移転しました。

駅前の便利なクリニック。患者さんには通いやすい場所ですね。

16275 df 1 2 1287034689

駅からも近く、お買い物ついでに通院もできるので、親子連れで来られる患者さんが多いです。エリア自体が子どもが多いので、やはりお子さんの眼のトラブルで来院される方が目立ちます。1歳2歳の子も多いですよ。結膜炎の子もいますし、あるいは他の兄弟と遊んでいるうちに、眼におもちゃを当ててしまって駆け込んでくる子もいます。大部分は問題ないのですが、やはり実際に眼に傷を負っている子もいるんです。僕の経験でも、遊んでいるときに何かの拍子で角膜を切った子の手術をしたことがあります。なので、そういう可能性のある子は簡単に家には帰せません。しっかりと細かな診察をするようにしています。

なぜ誤ったコンタクトレンズの使い方がいけないのか?

若い患者も多そうですね。主にどんな症状を訴えて来られますか?

16275 df 1 3 1287034678

若い方の場合、コンタクトレンズにまつわるトラブルで駆け込んでくる人が少なくありません。僕はもう今までに何人の患者さんを叱ったことか(笑)。とにかく扱い方のひどい人が多いことを危惧しています。なかには、誤ったコンタクトレンズの使い方によって、アカントアメーバを発症させる人がいます。最近、ニュースなどでもよく報道されています。しかし残念ながらアカントアメーバにはいまだに特効薬がありません。しかし早く発見すれば、それなりの処置の方法はあります。一番いいのは、コンタクトレンズを適切に使うことで眼の健康も損なわずに、快適な暮らしが送れること。ただし現実としては、丁寧な使い方を軽んじている人が多いですね。

コンタクトレンズの誤った使い方によって、失明することもあると聞きますが。

眼には多数の細胞がありますが、ただ1種類、増えない細胞があります。それは角膜内皮細胞で、生まれつき数が決まっています。これが徐々に減っていくと、最悪のケースでは失明に至ってしまいます。角膜内皮細胞は角膜の水分を調整したり、栄養を補給するなどとても大事な役割を持っています。コンタクトレンズを長時間使うと、酸素の供給が減ってしまい、角膜内皮細胞も減っていくのです。低年齢のうちから長時間のコンタクトレンズの装用で、角膜内皮細胞をどんどん殺すようなことをしていると、その人の人生の最後まで眼が見えているという保証はありません。幸いにも角膜内皮細胞の数は、現在では測定できるようになりました。なので、検査によって角膜内皮細胞の数が減りすぎているとわかった患者さんには、コンタクトレンズの使用をやめるように指導しています。今までの僕の経験の中では、40代の患者さんに「もう、これ以上使ってはいけない」と言ったことがあります。

先生のわかりやすい説明によって、扱い方を改める人も多いでしょうね。

16275 df 1 4 1287034669

お子さんがコンタクトレンズを付けたいということで、ここに一緒に来られたお母さんが僕の説明を聞き、後から「先生、私の眼も診てください」と言って来られることがあります。また、以前僕のところに取材に来た方が、取材後に「僕、じつは全然検診に行ってなくて……。ちょっと診てくれませんか」とお願いされたこともありましたね。コンタクトレンズの長時間の装用はよくないと知りつつも、なぜよくないのかを理解されてない人が多いです。ですから僕は先ほどのように、しっかりと理由もご説明しています。対話によるわかりやすい診療は僕のモットーのひとつですからね。読者でコンタクトレンズを使用している方に伝えたいのは、まずはレンズを清潔に使うこと。そしてレンズの長時間装用はできるだけ避けること。そして何よりも大事なのは、定期検査に行くことです。

患者の「心」にも届くわかりやすい診療

対話を通したわかりやすい診療。患者さんにはうれしいでしょうね。

16275 df 1 5 1287034494

ときどき、まるで自分が眼科医よりも精神科医のように思えることもあります(笑)。実際に、僕といろんな話をしたくて来られているような人もいらっしゃいます。「その話は今度に」などと言って、患者さんの話を中断してしまうと、その患者さんの心の健康に悪いんじゃないかと考えてしまうんです。でもこの方針は診療にもちゃんと役立っています。痛みの理由や原因を突き止めるうえで、検査だけでは十分にわからないこともあります。痛みの真犯人を見つけるためにも、まずはじっくりとお話しすることが大事なんです。ですから当院の診療は1回の時間は長いかもしれませんが、通院回数全体で考えると、そんなに多くならないかもしれませんね。

先生との対話を楽しみにしている患者さんも多いでしょうね。

大学病院に勤務していた頃の話です。ある入院患者さんが、眼科にも通って来られていました。その患者さんは身寄りのない方で、僕と話すことが一番の楽しみだとおっしゃってました。なのでもっと診察に来たいんですとお願いされて、毎週予約をとってくださってました。しかしその方の内科の病気はどんどん進行している状態でした。ある日、内科の先生から急に呼び出しがあり、その患者さんが危篤なのではやく病室に来いと言われたのです。内科の先生がその患者さんに「会いたい人はいますか?」と聞いたら、その患者さんが「いつも眼を診てくれていた先生がいるんです」とお話しになったそうです。急いで駆け付けたんですけど、病室に着いたときには、もう遅くて……。なんで僕なんだろうなあって思いましたけど、僕のことを家族同然に思ってくださっている患者さんたちはこの方だけじゃないんですよね。

読者の方、そしてセンター北にお住まいの皆さんへメッセージはありますか?

16275 df 1 6 1287034480

まず40歳を過ぎた方にお伝えしたいのは、眼の健康診断を受けてもらいたいことです。緑内障は、現在、早期発見のレベルがとても高くなっています。異常が起こる前から治療を開始する時代です。当院には子どもを中心に若い方、中高年の方、ご高齢者までさまざまな世代の方が来られています。眼のプライマリ・ケアとしての最前基地がここになるわけですから、僕も今以上にこれからも勉強しなくてはなりませんね。とくに眼科医療は、ここ10年、20年で飛躍的に進歩しています。新たに解明されたことや、新しい治療法も出てきてますからね。とにかく勉強することが山ほどあるんですよ。その知識や経験を生かし、当たり前にいい治療を着実に提供していきたいです。個人的な夢としては、今まで本当に忙しくしてましたから、息子たちと触れ合う時間が少なくて、やっと多少の時間ができるようになったら、今度は息子たちが僕よりも大きくなって親離れしてましてね(笑)。息子たちも医療の道を志しているようです。世の中に役に立てるようなドクターになってくれたら、僕も本当にうれしいです。

Access