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大きな疾患のもとにもなる高血圧
治療には減塩や運動なども重要

おのクリニック

(久喜市/久喜駅)

最終更新日:2020/09/25

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  • 保険診療

とても多くの患者がいるといわれる高血圧は、今や身近な疾患といってもいいかもしれない。家族や親戚、会社の同僚などの中にも「血圧の高さ」を指摘されている人は多いことだろう。それだけに怖い病気という危機感が薄れやすいのも事実。しかし、高血圧はじわじわと心臓や脳、腎臓などさまざまな臓器にダメージを与え、命に関わるような疾患のもとになってしまう状態であることを忘れてはいけないし、きちんと治療することが自分自身の健康を守る一つの手段となることを認識しておきたい。今回は長年腎臓疾患の研究・治療に携わる過程で、高血圧治療の重要性について患者に説き、さまざまな症例に関わってきた「おのクリニック」の小野英彦院長に、高血圧の原因や治療法、治療の大切さについて詳しく聞いた。(取材日2020年4月8日)

医師とともに二人三脚で行う地道な治療が高血圧克服の鍵

Q高血圧とはどのような病気なのでしょうか?
A
1

▲高血圧や腎疾患などの研究に長年携わってきた小野院長

高血圧の原因については、食生活や運動不足、肥満、幼少期からの習慣などさまざまな要因が複合しているといわれており、はっきりとした原因がわかっている方は少ないとされています。皆さんがよくご存じの塩分の多い食事だけではなく、ストレスや生活リズムの乱れ、女性なら閉経すると血圧が上昇する傾向にあります。腫瘍のように外科手術で取れば治るというものではないので、治療には医師と患者さんの二人三脚で時間をかけ取り組む必要があります。

Q高血圧を放置するとどのようなリスクがありますか?
A
2

▲緊張感を和らげる温かみのある院内

高血圧はいわば万病のもと。脳梗塞、心筋梗塞、腎臓にも悪影響を及ぼすとされています。肺炎や肺出血なども起きやすくなります。糖尿病と高血圧はどちらも最終的に腎臓を傷めて寿命を縮めてしまうような疾患ですが、どちらがより警戒すべきかと質問すると多くの方は糖尿病とお答えになることと思います。それはきっと高血圧の患者さんのほうが身近に多くおられ、薬が開発されているおかげで、きちんと治療さえしていればお元気に暮らしている方が多いからでしょう。しかし、さまざまな病気に影響を及ぼすリスクが高いのは、高血圧も同じなのです。

Q小野院長はどのような治療を行っていらっしゃいますか?
A
3

▲生活習慣改善などに着目した診療を行う

先ほどもお話ししたように高血圧の患者さんの大多数は原因がはっきりとしません。ですので、これまでどのような生活をされてきたか、体形、性別、年齢、日常生活でのストレスの程度など多岐にわたって患者さんとお話しして治療方針を決めていきます。減塩や運動などを中心に降圧剤も用います。血圧を下げるための薬はどの原因に作用するかの違いで、カルシウム拮抗薬 、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、ACE阻害薬、β遮断薬、α遮断薬など何種類も開発されていますので、多剤併用療法という同じ降圧剤でも薬がターゲットとする内容が違うものを数種類組み合わせて行います。

Q特に食生活で気をつけるべきことはありますか?
A
4

▲生活習慣病予防や治療に重点を置き、食事内容の見直しも

大きなポイントは減塩と減量ですので、野菜中心の減塩を意識した食生活にしていただいています。私は診察の際、患者さんに血圧や塩分、味覚障害についての話をさせていただいていますが、日頃から塩分摂取量の多い食事ばかりを続けていると、繊細な味がわかりにくくなり味覚障害になりやすくなります。それが高血圧などの生活習慣病につながると考えられます。また肥満は高血圧の大きな要因の一つですので、太っている方には減量をお願いします。高血圧を指摘されている方はもちろん、お若い方やお子さん方にもジャンクフードの摂取には気をつけていただき、塩分の過剰摂取を避ける食生活をお願いしたいですね。

Q他に日常生活で気をつけるべきことは何でしょうか?
A
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▲丁寧に説明してくれるので理解しやすい

一定時間以上の有酸素運動や筋力トレーニングもお勧めしていますし、睡眠時間をしっかりと確保することも大切です。加えて、音楽を聴くこともお勧めしていますね。交感神経が緊張すると高血圧になりやすいのですが、音楽を聴いてリラックスして副交感神経のほうを活発化させると、ストレス解消にも役立ち高血圧対策にもなると考えています。これらは認知症予防にも役立つ部分がありますし、毎日瞑想してみるなどストレス軽減にもぜひ取り組んでみてください。

ドクターからのメッセージ

小野 英彦院長

私は定期検診も数多く行ってきていますが、血圧の高さを指摘しても実際に治療を行う方は少ないのが実情で、とても残念に思っています。高血圧は寿命を縮めてしまう大きな要因になり得ます。特に今困っていることがないから、と治療開始を先延ばしにするのではなく、自分の健康維持にもっと興味を持っていただいて、少しでも早く治療を始めてください。また高血圧においては、日々の生活も大切な治療の一環です。当院では具体的な目標を提示することで患者さんの治療への取り組みやすさやモチベーションにもつなげています。高血圧を指摘されたら、ぜひ早めにご相談ください。

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