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骨折を招きやすい骨粗しょう症
成長期に骨密度を高めることが大切

むこがわ整形外科・スポーツクリニック

(西宮市/鳴尾・武庫川女子大前駅)

最終更新日:2021/01/29

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骨の密度や質が低下して骨が弱くなる骨粗しょう症。閉経後の高齢女性では骨折の大きな要因となり、高齢者の骨折は活動性の低下や寝たきりにつながることから、骨密度測定検査や服薬治療が積極的に行われている。しかし、自然のメカニズムである骨密度低下を治療で抑えることは、容易ではないそう。そこで「むこがわ整形外科・スポーツクリニック」の相澤徹院長は「成長期に骨が形成される時期に、意識して骨密度を高めておくことが大切」とアドバイスする。ピークの骨密度が高ければ、加齢で低下してもある程度のレベルを保つことをめざせるそうだ。「保護者が骨粗しょう症に関する知識をもち、子どもの将来のため、骨を育てる生活習慣を親子でつけてほしい」と話す院長に、骨粗しょう症のメカニズムや対処法を聞いた。(取材日2020年12月7日)

厳密な骨密度測定が予防と治療のスタート。骨を育てるための生活習慣は親から子へのかけがえのない贈り物

Q骨粗しょう症はどのような病気なのか教えてください。
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▲骨粗しょう症についての正しい知識を知ってほしいと語る相澤先生

加齢に伴って骨密度や骨質、つまり骨の強さとしなやかさなどが低下し、骨折しやすくなるのが骨粗しょう症です。基本的にヒトの骨密度は出生後に急激に高まり、学童期には一旦落ち着きますが、思春期に入ると3~4年間で再び大幅に増加します。そして17~50歳の間は高い密度を保ち、男性ではそれ以降徐々に、また女性では閉経をきっかけに10年間で急速に低下します。背骨や大腿骨の足のつけ根側でわずかな力から骨折が起きたり、骨折がなくても骨密度が若い人の平均値から70%下回っていれば、骨粗しょう症と診断されます。背骨や足のつけ根のほか、肩や手首も転倒などで骨折しやすく、寝たきりの原因になってしまうこともあります。

Q骨粗しょう症になりやすいのはどのような人ですか?
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▲若い時期に骨密度を上げることが将来の予防につながるという

更年期の女性は、閉経に伴うホルモンバランスやカルシウム吸収の変化で、男性に比べ骨密度が極端に低下するので、同年代の男性よりも骨粗しょう症になりやすいです。ただピーク時の骨密度が高ければ、骨密度が低下してもわずかな力で骨折するようなところには至らないと考えられます。そのため、若い時期に骨密度が高かった人は骨粗しょう症になりにくいといえます。骨は、適度な運動や骨に必要な成分が含まれたバランスの良い食事、十分な休養によって成長します。骨密度が特に上昇する思春期にこれらの生活習慣があればよいのですが、運動習慣がなかったり、偏った食事や無理なダイエットをしてしまうと、骨粗しょう症のリスクが高まります。

Q成長期に骨密度を高めることが予防につながるのですね。
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▲治療の重要性、必要性を丁寧に説明するように心がけている

そうですね。50歳以降、加齢に伴って骨密度が低下することは自然なメカニズムでもあるので、それに逆らうのは簡単ではありません。今日では、さまざまな仕組みで骨を強くしたり骨密度の低下を抑えたりするための薬が多数開発されていますが、定期的に服用しなければなりませんし、副作用や費用的な負担も気になります。また効果の面でも、骨密度が低下し始めてからできることは、今の段階では限られています。そこで発想を180度転換し、思春期に骨密度をできるだけ高めておきたいのです。当クリニックではスポーツ傷害に対して予防を重視した診療を行っていますが、骨粗しょう症についても、同じことがいえると思います。

Q成長期に骨密度を高めるためには、どうすればよいですか?
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▲子どもの頃からの規則正しい生活習慣が予防のために重要

運動・栄養摂取・休養が大事です。思春期には適量の運動をしていれば背が伸びやすくなりますが、しすぎてもしなさすぎても伸びないので、身長が順当に伸びていることが運動量の目安になります。食事はバランス良く食べ、さらに当院では低脂肪の牛乳を1日コップ5杯、1リットル程度飲むよう勧めています。牛乳にはカルシウム、蛋白質やコラーゲンが豊富なため、しなりがあるかつ強い質の良い骨をつくる上で有用な材料になります。さらに寝る前に20分以上の入浴で血の巡りを高め、筋肉にたまった疲労の原因物質を流し、栄養を全身に行き渡らせること。そして、成長ホルモンが分泌される夜10時から午前2時の間はしっかり眠ることも大切です。

Qこちらで受けられる検査や治療についてご紹介ください。
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▲DEXA法骨密度測定装置の精密なデータのもと治療計画を立てる

今は多くのメカニズムをもつ骨粗しょう症治療薬があり、患者さんに合ったお薬を選ぶことで対処します。なので、診断と治療の大前提として骨密度がどの程度低下しているのか、正確に把握する必要があります。超音波で簡単に骨密度を測定できる装置もありますが誤差も大きく、当クリニックで使用しているDEXA法骨密度測定装置は、全身各部位の骨密度をたいへん厳密に測定することができます。骨粗しょう症の治療では、骨密度を高めるとともにしなやかで弾力性のある骨をめざし骨折を防ぐことが目標なので、厳密な測定結果に基づき個々の患者さんに適したお薬を選択します。同時に、生活習慣指導や運動療法も取り入れ総合的な診療を行います。

ドクターからのメッセージ

相澤 徹院長

特に女性では、人生後半の健康を大きく左右する骨粗しょう症。治療法は徐々に進歩していますが、実は若い頃に骨密度をいかに高めておくかがポイントです。ただ、50歳以降の自分の健康のために子ども自身が意識をもって生活することは、まず無理でしょう。ですから、骨密度を高めるような生活習慣をつけることは、虫歯の予防と同じように親御さんの腕の見せどころです。当クリニックでは、高校生以上であれば親御さんの了承のもとDEXA法骨密度測定装置で骨密度を厳密に測定しています。また運動・栄養・休養の充実は生活習慣病やスポーツ傷害の予防とも共通しますので、お子さんの未来へのプレゼントとして、親子で取り組んでほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

DEXA法による骨密度測定/1000円(高校生以上、予防目的での検査)

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