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飯島 健二 院長の独自取材記事

矯正歯科 飯島クリニック

(八潮市/八潮駅)

最終更新日:2023/12/04

飯島健二院長 矯正歯科 飯島クリニック main

つくばエクスプレス八潮駅北口から徒歩1分の場所にある「矯正歯科 飯島クリニック」。院長の飯島健二先生は、新潟大学大学院歯学研究科歯科矯正学修了後、同大学勤務を経て、2009年に開院。新潟大学で出会った矯正歯科に強く心を惹かれ、研鑽を積んだ。「矯正治療は科学でありアートである」ことを実感しているという飯島先生は、うわべだけをきれいにするのではなく、根本的な問題の解決を常に自分の使命と考え、「自分の生き方、そのすべてが矯正に反映されている」と熱く語る。その爽やかな外見からは意外と思えるほどの矯正に対する情熱にあふれた思いを語ってもらった。

(取材日2017年9月5日/情報更新日2023年9月25日)

すべての処置を1人の矯正歯科医師が行う安心感を

開業されたのはいつですか?

飯島健二院長 矯正歯科 飯島クリニック1

2009年の12月に開業いたしました。開業した頃はなかなか患者さんに当院のやっていることが伝わらないこともありましたが、周辺に新しいマンションが増えてきて、地域の方々にもだんだんと当院が浸透してきたような実感があります。父は数学の教師だったのですが、退職後はいつも散歩をして、いろいろな地域を歩いて回り、「○○医院は最近やっと患者が入り始めたぞ」とかオープンしたクリニックがどれくらいの期間をかけて患者さんに認知されているかをリサーチしていたんです。父親からは開業したら軌道に乗るまでは10年はかかると言われていましたが、本当にそのとおりでしたね。

患者層はいかがですか?

子どもが小学校に入って、やっと時間ができたという30代の女性が多いです。その次に多いのが20代後半の女性で、結婚する前に歯をきれいにしておこうという方ですね。若い女性が多いのでプライベートの相談を受けたりすることもあります。矯正歯科ということで、地域の方に限らず、インターネットで調べて世田谷の下北沢から通ってくださる方や、治療が始まってから転勤で広島に引っ越された後も通ってくださる方がいらっしゃいます。当院は治療をすべて自分一人で行っています。患者さんは歯科医師の話を聞いて治療を行うかどうかを判断するわけですから、事前にできることはできる、できないことはできない、ということをはっきりとお話しするようにしています。患者さん自身がそれをきちんと理解された上で治療に取りかかるので、後に問題が起こったことはこれまで一度もありません。

審美的な側面から歯並びを直したいという患者さんが多いのでしょうか。

飯島健二院長 矯正歯科 飯島クリニック2

はい、多いですね。もちろん他の目的で来られる方も少なくはありません。ただ、矯正のメリットとして期待できるのは「審美」と「よく咬める」の2点です。咬み合わせを矯正した後肩凝りや片頭痛が改善したという話は自分の周りでも聞いたことがありますが、その肩凝りが咬み合わせに起因するものかを調べる手段がないので、科学的には証明できないというのが実情です。学生時代、顎変形症で顔が左右どちらかに偏っている人は体の重心も左右どちらかに寄っているのではないか?と、いろいろな仮説を立てて、重心を測る測定器に乗って実験したこともあるのですが、データをいくら取ってもまとまった結果は出ませんでした。

その場しのぎではない根本的な歯の矯正で負担を軽く

咬み合わせの悪さから歯ぎしりは起こるのですか?

飯島健二院長 矯正歯科 飯島クリニック3

すべての歯ぎしりが悪い咬み合わせで起こるとは限りません。しかし、咬み合わせの悪さが原因となる場合もあります。まず正常な咬合とは、上下の6歳臼歯が前後的にずれていないといけません。つまり上の歯1本を下の歯2本で受けている状態です。山の部分と谷の部分が歯車のように交互に咬み合うことで、ものを上手に咀嚼できます。ところが咬み合わせが悪い人というのは、上下の6歳臼歯が前後的に同じ場所にあります。つまり上の歯1本を下の歯一本で受けている状態で、山と山で咬んでしまっているのです。ですから歯自体がどんどん削れてしまい、いずれ歯が蹴り出されてグラグラになり、結果的に歯周病と重なって抜けてしまうことがあります。なので、咬み合わせや歯並びを調整できれば、歯ぎしりの有無に関わらず、歯そのものも守ることにつながります。

先生が考える正常な咬み合わせのメリットなどはありますか?

正しい咬み合わせにしておいたほうが歯並び全体が長持ちすると推測されます。80歳以上で20本以上歯が残っている方を調べると、皆さん良好な咬み合わせをしておられます。つまり、咬み合わせの悪い方は入れ歯になる傾向がおそらく高いであろうと考えられています。まだ科学的にわかっていないことですが、きれいな歯並びや良好な咬み合わせ、自然に口が閉じられるといった状態が、口腔そのものの機能を長持ちさせるのかもしれません。

矯正は抜歯が必要でしょうか?

飯島健二院長 矯正歯科 飯島クリニック4

当院にも、お子さんの歯を抜かずに矯正をしたいと希望される親御さんがいらっしゃいます。確かに、年齢の低いうちであれば、抜歯することなくマウスピース型の装置を使う歯科医院もあります。しかし当院では、その方法では根本的な歯の矯正にはならないと考え、必要に応じて抜歯を行う矯正を提案しています。

矯正は科学でありアート、美しい治療をめざして

お子さんの矯正の開始時期の目安は?

飯島健二院長 矯正歯科 飯島クリニック5

インターネット上では、「矯正治療は早いうちに」という記事も見かけますが、早く治療を行ったからといって必ずしも良い結果になるとは限りません。まずは、顎顔面の成長が終了したときにどんな状態になっているのか、それをある程度予測してから治療する必要があります。生まれたときは目の大きさや鼻の形などの差こそあれ、だいたい皆似たような顔をしていますが、成長するにつれて、出っ歯になったり、受け口になったりと個々の違いが大きく出てきます。その個々の違いの方向性が見えてくるのがだいたい7~8歳と言われています。ここが矯正の判断をするタイミングだと考えています。今すぐ矯正が必要なのか、それとも乳歯が永久歯に入れ替わるのを待ってから矯正を始めるのか、という判断です。ですからこれ以前の治療は予測なしの治療だということを認識してほしいですね。開始時期は早くても6〜7歳以降が目安となります。

矯正歯科医師としてのポリシーをお聞かせください。

嘘をつかないこと、これは矯正歯科医師である前に、人としてのポリシーです。人としての信念はどこの世界にいようとも隠すことはできないものですから。診療ではまず、できるかできないか、可か不可か、言うべきことは包み隠さずすべてお話します。そして常に個々の生体における完璧をめざす。技術を高めるために、与五沢矯正研究会という矯正歯科臨床の研究・研鑽・伝承を行う団体に所属していますが、高い技術を持った先生方がいらっしゃって本当に勉強になっています。患者さん一人ひとりに合わせて矯正器具の針金を一本一本手作業で曲げるのは当院のこだわりであり、特色でもあります。この矯正治療は新潟大学と与五沢矯正研究会の先輩たちがこれまでいろいろなことを経験した中で、最終的に落ち着いた治療法です。

今後の展望と読者へのメッセージをお聞かせください。

飯島健二院長 矯正歯科 飯島クリニック6

大きい広域医療法人を設立し、全国に100箇所くらい展開して、正しい矯正歯科を世に広めていきたいです。展望というか理想ですね(笑)。 与五沢矯正研究会でも言われている「矯正治療は単なる医療ではなく、科学であり芸術である」は自分自身も以前から感じていました。例えるなら、患者さんの口腔内はキャンバスです。そこに自分がどうすればより美しく描けるか、いい仕事ができるか、いつも考えているんです。それは、うわべだけで解決するのではなく、自分が美しく完璧な仕事をすることです。それが結果的に患者さんにとって最良の治療につながると信じています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

■矯正
・上下裏側矯正/120万円~
・上のみ裏側矯正/110万円~
・表側歯列矯正/85万円~
・部分矯正/40万円~

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