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健康診断で糖尿病を早期発見
早期治療は元気で長生きのカギ

こんどう内科クリニック

(可児市/可児駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

生活習慣が大きな原因となる糖尿病は、社会の高齢化とも相まって日本人に身近な病気だが、初期段階で症状がないため治療が遅れる傾向にある。「こんどう内科クリニック」の近藤正弘院長は、「糖尿病の早期発見は、その後の健康的な人生を左右します」と話し、少なくとも年に1度の健康診断で数値に異常があれば、すぐに医療機関を受診するよう呼びかけている。また、治療が必要となった場合は長丁場になるため、途中で挫折しないことも重要だ。近藤院長は検査結果の数値や画像を具体的に示しながら、症状の進行具合を丁寧に説明。本人が自覚を持って治療に取り組めるよう促している。「長生きするならば、同時に元気でなければ」という思いで診療に励む近藤院長に、糖尿病とその治療について詳しく解説してもらった。

(取材日2020年9月28日)

血圧、血流などから血管の状態を細かく検査して、患者の理解と意識を高める

Q糖尿病はなぜ早期発見、早期治療が必要なのでしょうか。
A
1

▲糖尿病患者への丁寧な説明をする院長

糖尿病は簡単に言うと血管の病気ですが、症状に気づいた時にはすでにかなり進行している状態となっていることが多いです。血管が傷んでくると動脈硬化が少しずつ進み、血管内の血の流れる部分が狭まっていきます。とはいっても、血管の3割に動脈硬化が起きている段階ぐらいではまだ症状は出ません。血の流れる部分が3割、つまり7割詰まった状態まで進行すると症状が出始めます。では、どの段階で治療をするのがいいのかというと、当然早いほうが良いです。例えば血圧や血糖値が高いのは、動脈硬化が進行しているということ。その進行するスピードを落とし、症状のない時間を少しでも長くするのが糖尿病治療なんです。

Qこちらでは糖尿病に関連した神経の検査を行っているそうですね。
A
2

▲腓腹(ひふく)神経伝導検査を行っている

腓腹(ひふく)神経伝導検査といって、神経の働きが正常かどうかを調べる検査を行っています。足に電気刺激を与え、反応のスピードと大きさを見るもので、長く糖尿病治療を行っている方が対象です。神経症を発すると、足にジリジリ嫌な感じがあるという方もいれば、アリが這うような感じと表現する方、あとは感覚が鈍くなるので、直接触られても何か1枚挟んだように感じる方もいます。神経症の症状は基本的に足に出る場合が多いです。というのも、足は手に比べて神経が長いので傷みやすいんですね。ひどくなると熱さや冷たさを感じなくなり、やけどをしてもわかりません。壊疽を起こして切断を余儀なくされる場合もあるので、注意が必要です。

Qそのほかの検査や治療法についても教えてください。
A
3

▲頸動脈エコーでさらに詳しく調べる

まず血管の検査です。胸に電極をつけ両手両足の血圧を同時測定し、血流の早さを調べます。通常足の血圧は手より1割ぐらい高く、それが逆になっていると足の血管が詰まっていることがわかります。頸動脈エコーでは血管内についたプラーク(塊)を見ることができます。体の表面に近い大きい頸動脈を調べ、その結果から全身の状態を推察していきます。プラークは減らすことができないので、付着するスピードを緩めるための薬を処方し、それでも詰まってきたら金属のステントを入れ、血管を内側から広げる処置を行います。糖尿病の原因は、その多くが食べ過ぎや運動不足に起因しているため、インスリン注射を必要とせず、薬での治療が主となります。

Q患者さんやご家族が治療を続けていく上での注意点はありますか?
A
4

▲治療について患者と丁寧に話す院長

まずは病状を自覚することが大事です。何が悪いのか、何をしなければいけないのか、自分で意識して考え、実践していただきます。そして、薬はあくまで「助け」であることを認識する。ご家族には食事面で協力していただくことが多いです。糖尿病治療で一番避けたいのは、治療や生活習慣の改善を途中でやめてしまうことです。悪い生活習慣が10個あったとしたら、すべてを一度に変えるのは難しいので、できることを一つずつやっていくしかありません。それでも来院されなくなる患者さんはいますから、悪化した状態をイラストなどでもお見せして理解してもらうよう努めています。

Q超高齢社会における健康や医療への想いをお聞かせください。
A
5

▲治療の大切さについて院長が伝えたいこと

日本は長寿国ですが、長生きするなら元気なほうがいい。息が苦しい、あそこが痛い、どこかが動かない、というよりは元気で過ごせるほうがいいと思うんです。脳梗塞を起こして一命を取り留めても、言葉に障害が残ったり、手足が動かなくなったりしたら、つらい思いをするでしょう。そういった大病の原因に糖尿病があることや、治療することでリスクを小さくできることをもっと知ってほしいですね。例えば糖尿病患者さんの場合、健康な方より腎臓の悪くなるスピードが早いので、それを抑えるめにも糖尿病の治療が必要です。症状がなくても病気は進行しているので、治療することで少しでも健康な時間を保っていただきたいのです。

ドクターからのメッセージ

近藤 正弘院長

糖尿病の早期発見には健康診断が有用です。企業でも国民健康保険でも年1回の健康診断は受けられますから、ぜひ検査を受けてその結果を重視していただきたいです。また、お仕事をリタイアされて企業健診が受けられない世代は、自治体の制度などが受けれると思います。それで何かあれば、気軽に医療機関へ相談に来てください。糖尿病は今の日本人のライフスタイルからしても少なくない病気なので、意識してほしいですね。糖尿病は合併症を起こすと、失明や足の切断、人工透析を受けることにもなりかねない怖い病気です。できる限り早く治療に取り組むことが、その後の元気で健康的な人生に関わることを知っておいてください。

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