そらクリニック

そらクリニック

田代亜紀院長

医療トピックス

まずは体に必要なものを見極める
漢方薬との上手な付き合い方

そらクリニック

保険診療

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最近では、漢方薬も広く知られるようになり、西洋薬だけでなく漢方薬を処方するクリニックも増えてきた。自然の生薬である漢方薬は、体調を気遣う女性に注目されており、薬局でも簡単に手に入るようになってきている。「西洋薬に比べると副作用が少ないといわれる漢方薬でも、間違った飲み方をすると副作用が出ます」と教えてくれたのは、名古屋市で漢方内科を標榜する「そらクリニック」院長の田代亜紀先生。漢方薬の効能を引き上げるための食養生に重きを置いているという。知っているようで、まだ知られていない漢方薬の正しい知識と食の大切さについて、漢方薬に精通している田代先生に詳しく聞いた。 (取材日2019年4月15日)

漢方薬と上手に付き合うために、まずは食生活の大切さを知ってほしい

まずは、西洋薬と漢方薬の違いを教えてください。

1 ▲温かい雰囲気のそらクリニック 西洋医学は対症療法ですから、血糖値や血圧が上がればお薬で下げ、薬をやめればまた上がりますよね。つまり薬の力で治す「他力」の治療となり、根本的な生活指導や食事指導はあまり重要視されません。一方、漢方は「自力」の治療です。漢方薬を処方しますが、一番大事なのは自分の体質や体調に合った食事を取る「食養生(しょくようじょう)」でアプローチします。食の養生がなければ、いくら漢方薬を飲み続けても変わらないでしょう。私自身は、薬は食に勝るものではないと思っていて、「漢方3割、食養生7割」と患者さんにお伝えしています。

手軽に飲んでいる人も多い漢方薬ですが、副作用はどうですか?

2 ▲先生が患者に合わせオーダーメイドの処方をしてくれる 例えば、アレルギー性鼻炎に処方する小青竜湯(しょうせいりゅうとう)という漢方薬がありますが、花粉症の薬のつもりで長く飲み続けると、鼻水は止まっても動悸や不眠などの副作用が出ることがあります。薬局でも手軽に購入できる漢方ですが、副作用もあるので自己判断で飲むのは危険ですね。当院では、問診に加えておなかや舌、肌質、脈などを毎回診ています。「2週間漢方薬を飲んでみてどうですか?」と患者さんに聞いて「あまり変わりません」と答えた患者さんを診察してみると、脈や腹診の状態が変わっていたりするので、本人が気づかなくても体の変化が確認できます。症状が改善したと自覚するまでには時間がかかる場合が多いです。

漢方薬は長く飲み続けなければいけないのですか?

3 ▲常に研鑽を重ね知識を入れている 必ずしもそうではありません。漢方薬には2通りあり、1つは「標治(ひょうち)」といって1包でも効くもの。風邪の葛根湯など。もう1つは「本治(ほんち)」といって、アトピー性皮膚炎などの慢性疾患や体質改善に処方するもの。長い間かかって悪くなった状態にアプローチするのですから、3ヵ月ほどを目安に気長に飲んでください。そして漢方薬を生かすために大事なのが「食」。私は江戸時代の儒学者・貝原益軒が著した「養生訓(ようじょうくん)」を指針としています。この本には現代人が正すべき食と生活のことが細かく書かれています。これを参考に例えば、アトピー性皮膚炎の方には入浴や石けんシャンプーを控えることを指導しています。

具体的にはどういった食生活がお勧めなのですか?

4 ▲幅広い疾患に対応できるのも漢方の魅力 患者さんを診療すると、多くの方が食べ過ぎで、その結果胃腸に負担がかかって、冷えや体調不良を引き起こしているようです。食べ過ぎの現代人に控えてほしい4つの食品は、1糖分、2小麦、3乳製品、4油脂。ですので、これらすべてが含まれるパン朝食はお勧めできません。漢方が経験の蓄積による医学であるように、日本で古くから食され伝えられてきた和食が、何よりも日本人の体質に合ったものと私は思っています。「ま・ご・わ・や・さ・し・い」という語呂合わせで、豆類・ゴマ・ワカメ・野菜・魚・シイタケ・イモ類を毎日バランス良く取ることが大切です。また私は朝は甘酒だけですが、成人したら1日2食で十分ですともお話ししています。

具体的にどんな食べ物を選べば良いのでしょう。

5 ▲あくまでも大切なのは食事と話す院長 例えば、アトピー性皮膚炎などの慢性疾患は、腸内環境を良くすることが大切です。腸内環境と聞くと、皆さんヨーグルトが思い浮かぶと思いますが、これは乳製品なので、先ほどお話しした控えたい食品の一つです。乳酸菌は良いのですが、乳製品由来のものは避けたほうがよいのでヨーグルトではなく、乳酸菌とこうじと米からできる甘酒が一番お勧めです。炊飯器で簡単に手作りできるんですよ。4つの控えるべき食品に加え、納豆や豆乳は毎日食べるとかゆみが増すので注意してください。これらは今まで診せていただいた患者さんの体験に基づいたもので、血液検査で乳や小麦のアレルギーがない方でも、控えると湿疹の改善が期待できると考えています。

ドクターからのメッセージ

田代亜紀院長

控えていただきたい食品の話をしましたが、何がなんでもその食品を絶つということではなく、漢方を生かすためには和食を中心とした食生活が大事だと理解していただければよいと思います。食事は楽しみでもあるので、お子さんの好物の唐揚げなども時にはあっていいでしょう。洋食中心だった食生活を1日置きでもいいから和食にして旬のものを食べるよう意識を持つことが大切ですね。私自身もこうした食養生を実践し、多くの患者さんを診てきた経験の積み重ねから、漢方を処方し、食についてのアドバイスをさせていただいています。漢方薬と食生活は切っても切り離せないもの。正しい食生活があってこそ、漢方薬が生かされると思ってください。

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